ONE PROJECTで何度もご紹介しているデザイン事務所のひとつにnendoがあります。佐藤オオキ氏率いるデザイン事務所nendoが手がけるデザインは私たちを「あっ」と驚かせるデザインに満ちあふれており、毎回びっくりさせられるデザインばっかりです。
そんなデザインはどのような空間で生まれているのか?デザイン事務所nendoの事務所を今回はご紹介します。
まずはオフィスの場所から。東京オフィスは目黒川にほどちかいビルの六階に位置するようです。
通常のオフィス用パーティションとの大きな違いは、大きな布を両手で持ち上げたようなイメージとなっていること。
これにより壁よりは開かれた空間になり、またそれぞれの空間であるMTGスペース、マネージメント、ワークスペース、収納など用途の切り替わりを強く感じられるメリハリ溢れる空間に仕上がったようです。
そして実際のオフィスが上の写真。木のぬくもりが溢れる不思議な空間と言ったところでしょうか。
遮音性が求められる場所についてはガラスで覆うことをせず、町工場などで使われるビニールカーテンを吊ることで遮断しすぎずに互いの気配を感じられるようにしたそうです。
空間全体が生きているように感じるオフィスですね。
要所要所に、nendoが手がけたデザインのスツール等、自社商品が展示してあります。正面に見えるのはバレエのリボンをモチーフにしたスツールですね。
バレエ・シューズのリボン(靴ひも)からインスピレーションを得て出来たバレエシューズのリボンのような形のスツール「ribbon」 | ONE PROJECT
奥には雪の結晶をモチーフにした作品「snow」が展示されています。
雪の結晶型をしたピースを横方向につないでいくことで地面に雪が降り積もるかのように生まれるローテーブル「snow」 | ONE PROJECT
nendoのデザインもシンプルですがオフィスもものすごくシンプル。
各空間との隔たりをゆるやかにすることで、人の空気を感じられるのがいいですね。
波間を歩く時は、人の姿がばっちり映ります。
どうやらたるみの大きい場所は一直線に結ばれているようです。
なお、この事務所のデザインは2007年当時のものなので現在は変わっているかもしれません。
声がかかれば、一度事務所にお邪魔してみたいところです。
▼参考:
meguro office | nendo(http://www.nendo.jp/jp/works/meguro-office/?release)