外から見ると本棚がずらりと立ちならびプライバシーを保つ居住空間としっかりと分けられた住宅兼図書館が東京都の式根島にあります。
名前を「絵本の家」と言い、その名前に負けず劣らず素晴らしいデザインの住宅となっています。
この絵本の家を手がけたのは佐藤オオキ氏率いる日本のデザインスタジオ「nendo」。本棚が外側をグルリと囲み気軽に立ち寄れる図書館としての機能を保ちつつも素敵な居住空間を生み出しています。
絵本の家の外観
上の写真が「絵本の家」です。本棚がぐるりと家の周りを囲っていることがよくわかります。
また本棚でぐるりと囲むことで、居住空間と垣根をつくりしっかり分けられています。
こちらが閉じられた状態。日本住宅ならではの雅さを感じることが出来ます。
こちらは、角度をかえてみたときの「絵本の家」です。
絵本の家の内観
実は壁には、半透明のFRPが疲れています。
公式ホームページによると「半透明のFRPが内と外を隔てることで、本棚の疎密が昼間は室内に柔らかな光と影を落とし、夜になれば室内の明かりが漏れ出し、光によって緩やかに内外のつながりを感じさせる。」と記載されています。
柔らかな影が室内にこぼれ落ちています。
ちなみにこちらは違う部屋。
ダイニングキッチンです。
こちらはリビング。
ちなみにこちらが夜の姿。
夜になると今度は逆に、室内からの明かりが外にこぼれ落ちます。
半透明のFRPをあえて壁に使う発想が非常に面白いと思います。
こうしたワザはやはりnendoならではのデザインですね。
▼参考:
絵本の家 | nendo(http://www.nendo.jp/jp/works/絵本の家/?release)