水槽や水草などのアクアリウム製品などを販売するアクアデザインアマノが主催する水槽のレイアウトの美しさを競う世界的な大会「世界水草レイアウトコンテスト」。
「世界水草レイアウトコンテスト」は、2001年から毎年開催されており、今年2013年度で13回目をむかえました。
本年度2013年に開催した「世界水草レイアウトコンテスト2013」は無事審査を終え、いよいよ、来る9月28日(土)に東京国際フォーラムのネイチャーアクアリウムパーティー(http://jp.iaplc.com/party13/index.html)内にて上位作品が発表されます。
もうすでに上位作品入賞者の名前は公式ホームページ場内で発表はされていますが、その作品がどんなものなのか、それは当日までのお楽しみということで、未だ発表されていません。
・世界水草レイアウトコンテスト2013入賞者名リスト(PDFファイル)(http://jp.iaplc.com/results13/pdf/ranking2013.pdf)
ちなみに入賞者名を確認すると、2013年度の入賞者1位がベトナムのTruong Thinh Ngo氏、2位が日本の深田 崇敬氏、3位がブラジルのMarcelo Tonon Chiovatto氏となっています。
今年は一体どんな美しい水槽の中のちいさな世界、ネイチャーアクアリウムの作品が生まれているのか・・・楽しみにしている人も少なくないはず。
世界57の国と地域から、過去最多の2164作品の応募があった本年度。その発表を前に今回は、2012年度の入賞作品を27位からご紹介致します。
世界水草レイアウトコンテスト2012年度の入賞作品
27位:Quan Nguyen Minhさん(ベトナム)
タイトル:Green Paradise(緑のパラダイス)
緑のパラダイスの名前にふさわしく、緑一杯で覆われている水草のレイアウトです。ところどころ浮かんだ小石があるのもまた面白く、水槽で全体のデザインと調和し、よりアクアリウム全体のレイアウトをしっかりと印象づけています。
26位:武江 春治さん(日本)
タイトル:Ryuoh Valley(龍王峡谷)
海中深く、地上からの一筋の光も届かない静かな場所で、ここだけが光っているかのような・・・そんな印象が残る水槽の水草レイアウトです。
背景の色を黒で際立たせることにより水槽全体の印象をぐっとひきつけています。
25位:Cheng Jingqiuさん(中国)
タイトル:Glade(林間)
この水槽の中にある林の先には一体何が待ち受けているのだろう・・・そんなきぶんにさせられる水草レイアウトです。
それにしても、世界水草レイアウトコンテスト2012受賞作品は、どれも奥行きがあり甲乙つけがたい結果となっていますね。
24位:Piotr Beczynskiさん(ポーランド)
タイトル:The Late October(10月の終わり)
10月の終わり・・・というタイトルだけあってどことなく寂しさを感じるそんな水草のレイアウトです。これから冬に向かい、どんどん緑がなくなっていく様を見事に表現しています。
23位:Xue Haiさん(台湾)
タイトル:Untitled(無題)
こちらは無題。みるひとによってその印象がかわる。どことなくその妖しげな雰囲気に飲み込まれてしまいそうな不思議な水草のレイアウト作品となっています。
22位:タナカ カツキさん(日本)
タイトル:After the rain in mountain(山雨一過)
色とりどりの水草を使ったとても美しいアクアリウムに仕上がっています。背景の透明なブルーがレイアウト全体の印象を手伝って、アクアリウム全体の印象をぎゅっと閉じ込めています。
どことなくファンタジーの要素を感じる、素晴らしい作品と言えます。
21位:Wei Cheong Chungさん(マレーシア)
タイトル:Titiwangsa(ティティワングサ山脈)
山脈というなにふさわしく、木の印象がとても残る水草レイアウトの作品です。アクアリウム全体を彩る緑色の情景がとても素晴らしい作品となっています。
20位:Piotr Dymowskiさん(ポーランド)
タイトル:The Virgin Stream(原始の流れ)
作品全体の印象に、角がなくどことなく優しい印象をうける作品です。緑と赤茶色という二色の水草を使い、見事にレイアウトされています。
19位:Leandro Artioliさん(ブラジル)
タイトル:Unknown Way(未知の道のり)
この水槽から飛び出して、このままどこまでも続いていくのではないか・・・そんな印象を強く残す、水草のレイアウトです。
こんなアクアリウムが家にあったら一日中みていて飽きないかもしれません。
18位:Luis Carlos Galarragaさん(ブラジル)
タイトル:Apnea(無呼吸)
アクアリウムの中心にあえて何も置かず、両サイドに水草を敷き詰めることにより、他の作品とは違った印象を残している作品です。
17位:築地 秀和さん(日本)
タイトル:A hill with sweet-scented wind(風かおる丘)
背景の淡く透き通ったブルーが全体に奥行きを表現し、作品全体の印象を優しく包み込んでくれている水草のレイアウトです。
奥から手前側に向かうに従い作品全体の色が濃くなっていき、より奥行きを感じさせる水草のレイアウトとなっています。
16位:Bernice Simさん(マレーシア)
タイトル:Elusive Plateau(隠れた高原)
水草よりも岩のレイアウトを意識した作品ですね。今までの作品が水草主体だったため、際立ってみえます。
15位:Timucin Sagelさん(トルコ)
タイトル:Stairway to Heaven(天国への階段)
これはかわいらしい。ファンタジーの世界のようですね。どことなく小鳥の鳴き声が聞こえてきそうな・・・そんな水草のレイアウトとなっています。
水草でつくった山々の稜線も非常に素晴らしく作品全体の印象を手前側の木々がしっかりと支えています。
14位:Robertus Hartonoさん(シンガポール)
タイトル:Reaching(リーチング)
これから何かがおこりそうな・・・そんな印象を持つ水草レイアウトです。
13位:Su En Zongさん(中国)
タイトル:Scenic Stone Forest(石林風光)
よくよくみてみると、細かいところに工夫がされている素晴らしい作品と言えます。
12位:Wang Chaoさん(中国)
タイトル:Tree of the soul(靈魂樹)
今までの作品と違い、水槽の上部に大木をもってくることにより下から見上げる印象の水草レイアウトとなっています。
ジブリ作品の宮崎駿のアニメーション作品「もののけ姫」に出てきそうな、あの奥からシシ神様が覗き込んでくるような・・・そんな作品となっています。
11位:渡邉 俊文さん(日本)
タイトル:Gliding over the green valley(緑ノ谷を越えて)
全体を丸い印象にまとめ、実際にある風景のようなレイアウトの作品となっています。中心から奥に続く小道がまた印象深く、作品全体の印象をまとめています。
10位:Xuan Thuy Nguyen Thiさん(ベトナム)
タイトル:Autumn Dream(秋の夢)
秋の夢と題された作品。その作品の通りどことなく秋の寂しさとこれから来る冬の到来を静かに告げる・・・そんな作品に思えます。
9位:Diego Marinelliさん(イタリア)
タイトル:One too many mornings(いつもの朝に)
イタリア人らしい、細かく手のこんだ作品となっています。奥行きのある水槽の中ということが信じられないくらい美しい作品に仕上がっています。
8位:Chee Keong Teohさん(マレーシア)
タイトル:The Root(根)
左側の木の根が印象深い作品となっています。また右側の大木と手を取り合うようにしているレイアウトも非常に面白いです。
7位/銅賞:Truong Thinh Ngoさん(ベトナム)
タイトル:Somewhere in the World(世界のどこかで)
続いて銅賞です。どこか神秘的な香りのする水槽のレイアウトとなっています。背景を暗く抑えることで、作品全体の印象ががらっとかわっています。
6位/銅賞:Duc Viet Buiさん(ベトナム)
タイトル:where life begins(生命の生まれる場所)
同じく銅賞の作品。「生命の生まれる場所」という名前にふさわしく、こけがむし、これから何かがはじまりそうな・・・みていてワクワクする作品となっています。
5位/銅賞:菅野 裕さん(日本)
タイトル:Ray of sunlight in the cave(巌窟の光陰)
一瞬、水槽の中ではなく、実際にある日本の風景のような・・・そんな印象をもってしまった作品は、日本人の菅野 裕さんが手がけた作品。
巌窟の光陰というなにふさわしく光りの使い方が絶妙です。
4位/銀賞:Song Pin Chenさん(台湾)
タイトル:Forest impression(森之印象)
続いて銀賞です。今までの作品とがらっと印象がかわっています。遠近法を見事に利用し、作品全体に奥行きをもたせています。
また小道のレイアウトの仕方も絶妙です。
3位/銀賞:Long Tran Hoangさん(ベトナム)
タイトル:Green convergence(緑の収束)
なんだこれは!と思わざるをえない不思議な作品。個人的にはこの作品が一番印象に残ります。
緑の収束の名にふさわしく作品全体に何故か吸い込まれるような・・・ひきこまれるような感じのする水草レイアウトです。
金賞(2位)
2位:Siak Wee Yeoさん(マレーシア)
タイトル:Gratefulness(感謝)
続いて金賞。二位の作品です。どことなく落ち着いた印象が残る作品です。小道を歩きたくなる・・・そんな印象を持つアクアリウムとなっています。
感謝というタイトルも非常にユニークです。
グランプリ(1位)
1位:Zhang Jianfengさん(中国)
タイトル:Amazon(アマゾン)
そしてグランプリ入賞作品がこちら。タイトルはアマゾンです。その名の通りアマゾンの樹木のような・・・水槽の中の世界だということが信じられません。
実際にある風景のような・・・ものすごく繊細に良くつくり込まれた作品となっていると思います。
グランプリ入賞も頷けますね。
ただ、どの作品も甲乙つけがたく素晴らしいことには違いありません。審査員の方もさぞかし苦心したでしょう。
世界63カ国から2,021作品の応募があった「世界水草レイアウトコンテスト2012」。どうやら、その全応募作品を収録した作品集を購入することができるようです。
さてさて、今年はどんな素晴らしい作品をみることが出来るのでしょうか。非常に楽しみです。
(c)アクアデザインアマノ ※画像の著作権はすべてアクアデザインアマノが所有しています。
▼参考:
【画像アリ】「世界水草レイアウトコンテスト2012」の受賞作品がどれも美しすぎてつらい – ねとらぼ
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