アメリカのテキサス州、サンアントニオに環境にも優しい仕様のコンテナハウスがあります。
Poteet Architectsによってデザイン設計され「Container Guest House」と名付けられた、そのコンテナハウス。一体何が環境に優しいのでしょう。
こちらが「Container Guest House」です。緑の中にひっそりとたたずんでいます。環境に優しいとは、緑の中にあるから?・・・そんなはずはありません。
正面から見るとこんな感じ。一般的なコンテナより横に広く細長いコンテナハウスですね。
違う角度からパシャリ。テラス席が広くとられています。
横一面に使った大きなガラス窓が外からの光を取り入れ、また コンテナの圧迫感を取り除いています。
一人掛け用のソファーなどもみえ、コンテナ内はなかなかモダンなつくりのようですね。
実はこのコンテナハウス、屋根の上には植物が植えられています。これにより直射日光を避けることが出来、室内が必要以上に暖まることを防いでくれます。この植物とコンテナハウスの関係は、実はそれだけではありません・・・とそれはあとでお話ししましょう。
このコンテナハウスには、まだまだ環境に優しい秘密があります。
テラス席です。自然光がさんさんと降り注いでいます。太陽のひかりが目一杯にあたり、とても気持ち良さそうですね。
こちらはテラス席のベンチの椅子。仲睦まじく隣り合っています。
コンテナハウスのテラス席では、こんな風にして、団らんのひとときを過ごすことができます。楽しそうですね。それではコンテナハウスの中はどうなっているのでしょうか。
Container Guest Houseの中に入りました。比較的広いリビングです。青いソファーがありますね。その奥には鏡とキッチンのようなものもみえます。
室内の床と壁を覆っているのはすべて竹で出来た合板だそうです。
キッチンの裏側にはトイレがあります。こちらはコンポストトイレ(バイオトイレ)と呼ばれるものです。
こちらもエコ機能のひとつですね。
コンポストトイレの仕組みについては、こちらがわかりやすいかと思うので以下のリンク先から勝手にお借りしました。ものすごくストレートな表現となっていますが、コンポストトイレの仕組みを端的に示してくれていますね。
コンポストトイレ : groovin’ greeeen go-around!
どうやら他にもまだありそうです。
キッチンを背にするとこんな感じに。優しいあかりが室内に注ぎ渡っています。竹の合板を使用した室内の模様がまだらで非常に綺麗ですね。
この画像をみて気づかれた人も多いかもしれません。実は生活排水や産業排水を処理して循環利用する中水道(grey water)の役割を果たすタンクが画像右の部分に設置されています。(※ 画像をクリックすると大きくなります)
加えて、シンクやシャワーで利用された水はうまく処理され、先ほどの屋根の上の植物達に供給される仕組みとなっています。
写真一番奥がタンクです。
なかなか快適に生活することが出来そうなコンテナハウスですね。
最後にこのコンテナはリサイクルとして使用されているとのこと。再利用できるものは、とことん再利用し、循環させる・・・いろんな意味で環境に優しい仕様となっているようです。
デザイン設計: Poteet Architects
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▼参考:(外部サイト)
Intelligent guest accommodation: Container Guest House by Poteet Architects
Container Guest House / Poteet Architects | ArchDaily
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