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吹き抜けの家にする12のメリットとデメリット

吹き抜けのある家にしたいけど、具体的にどのようなメリットとデメリットがあるのかを知った上で検討したいと思っている方は多いと思います。

そこで今回は吹き抜けの家のメリットとデメリットを中心に、どのような家が吹き抜けに適していて、どのような吹き抜けが適していないのか、吹き抜けのある家ってどうなの?という疑問にお答えしていこうと思います。

最後まで呼んで頂ければ分かりますが、実は吹き抜けのメリットはデメリットである場合が多いというのが吹き抜けの家の通例です。



吹き抜けとは

吹き抜けのリビング2

そもそも吹き抜けとは何でしょう。吹き抜けとは一般的には建物の1階から数回に渡って天井がなく上下がつながっている空間のことをさします。

上層と下層の階を連続させることで、空間に広がりを持たせ採光を取り入れ、風を通り抜け易くする他、空間を広く見せる効果があります。

吹き抜けのメリット

吹き抜けのリビング3

そもそも吹き抜けは何の為につくるのか

家づくりにおいて吹き抜けは何の為につくるのかというのは、吹き抜けのメリットと直結しています。具体的に言えば吹き抜けをつくる主なメリットは以下の6つになります。

・吹き抜けがあることにより開放感のある部屋になる
・吹き抜けにより採光を取り入れ、室内を明るく見せることが出来る
・吹き抜けにより風を通り易くする効果が期待できる
・吹き抜けにより空間全体に繋がりを持たせることが出来る
・吹き抜けをつくることにより家がおしゃれになる
・吹き抜けはリビング階段と相性が良い

吹き抜けのメリット1:開放感のある部屋になる

吹き抜けのリビング4

吹き抜けの最大のメリットは開放感のある部屋に出来ることです。吹き抜けをつくることにより、1階と2階のスペースが連続するわけですからそれに伴い自ずと天井が高くなります。

吹き抜けのある部屋で上を見上げると2階の天井まで見渡すことが出来るため視線の抜けがよくなります。視線の抜けがあることにより部屋全体を実際の広さよりも、開放的で広くみせる効果が期待できます。

吹き抜けをつくることにより視覚的に広く感じさせることが出来るため圧迫感のない快適な部屋をつくることが出来ます。特に都市部を代表とする家の敷地が狭い場合、吹き抜けをつくると空間を広く見せることが出来るようになります。

吹き抜けのメリット2:室内が明るくなる

吹き抜けのリビング5

吹き抜けをつくると、抜けた2階の壁に窓を設置することになりますから吹き抜けをつくることにより、自然と室内が明るくなります。吹き抜けをつくることにより部屋の奥の方まで自然光を取り入れることが出来るようになります。

「家の隅々まで日のあたる家」を考えている方は吹き抜けのある部屋をつくるのは非常に効果的です。部屋の奥の方まで自然光が入りますから明るい部屋をつくることが出来るようになります。

また南側に家がある場合、吹き抜けがなしにつくると部屋が暗くなってしまいがちですが、吹き抜けをつくることによって明るい部屋をたもつことが出来る可能性が高いです。

吹き抜けのリビング7

また吹き抜けにして天窓をつくると時間に限らず外の光を取り入れることが出来るようになりますし位置によっては室内からも星を眺めることが出来るようになります。(ただし、天窓をつくると掃除方法も考えなくてはなりません)

吹き抜けのメリット3:風通しがよくなる

吹き抜けのリビング8

家を建てる場所や、間取り、設計などにより変わるので一概には言えないのですが、吹き抜けを風通しを良くすることが期待できます。吹き抜けをつくることにより低い窓からの空気が高い窓へ流れていきますから自然換気を促すことが出来ます。

また天井に空気を撹拌する為のシーリングファンを設置することにより、部屋の空気を循環させることが出来るので快適に過ごす家づくりが期待できます。

吹き抜けのメリット4:どこにいても家族の気配を感じることが出来る

吹き抜け9

吹き抜けはポイントは連続した空間にするところにあります。吹き抜けにすることにより、空間全体に緩やかな繋がりを持たせることが出来るので、どこにいても家族の気配を感じることが出来ます。

また、それに伴い、家族との距離が近くなります。

家によっては2階吹き抜けの廊下のスペースに机や椅子を設置するなどしてスタディスペースに活用している事例もあります。2階吹き抜けのちょっと高い眺めの良い場所にスタディスペースを設置することにより、ちょっとした書斎スペースとして活用したり、快適な気分で読書ができるようになります。

吹き抜けのメリット5:家がおしゃれになる

吹き抜け10

見逃されがちなメリットであるのですが、吹き抜けをつくることにより、単純に家がおしゃれになります。開放感のある空間をつくると、家全体が広く見えますから、おしゃれな空間に仕上げることができます。

用途にもよりますが、デザイナーズハウスなど、おしゃれな家づくりをしたいのならば、吹き抜けをつくることは家づくりにおいて非常に重要な要素をしめます。

吹き抜けのある家をつくり、その空間に適した家具を設置するだけでおしゃれな家に仕上げることが出来ます。

吹き抜けのメリット6:リビング階段と相性が良い

吹き抜けの家はリビング階段と非常に相性が良いです。

そのため吹き抜けを採用する人は同時にリビング階段を採用する割合が高いです。広々としたリビングにリビング階段を設置するだけで視覚効果により、より部屋を広く見せることが出来ますし、おしゃれな家にすることが出来ます。

リビング階段については「リビング階段のある家の10のメリットとデメリット」の記事に詳しく書かれていますので吹き抜けの記事と一緒にご覧下さい。

吹き抜けのデメリット

吹き抜けのリビング11

ここまでは吹き抜けのメリットを見てきました。しかし、吹き抜けのある家は、吹き抜けをつくることによって魅力が増す一方で、逆にそれがデメリットにもなります。

吹き抜けをつくることによってどのようなデメリットも生じてしまうのかをしっかりと認識した上で、吹き抜けのある家づくりをすると、吹き抜けをつくらなければ良かった・・・などと後悔することがなくなりますのであわせてデメリットもご認識ください。

吹き抜けをつくることでのデメリットは、具体的には下記の6つになります

・吹き抜けをつくることによって2階のスペースが削られる
・吹き抜けをつくることによって想像以上に掃除が大変になる
・吹き抜けを北側に設置するとカビやすい
・吹き抜けをつくることによって音やニオイが筒抜けになる
・吹き抜けをつくることによってメンテナンスが大変で維持費がかかる
・吹き抜けをつくることによって光熱費が高くつく

吹き抜けのデメリット1:2階のスペースが削られる

吹き抜けのリビング12

吹き抜けをつくるということは2階の1階から2階に空間を広げるわけですから、自然と2階の部屋数が少なくなります。押し入れなどの収納スペースも削らなくてはなりません。

当たり前ですが、吹き抜けの分、部屋数や収納スペースは少なくなります。

吹き抜けのデメリット2:掃除が大変になる

吹き抜けのリビング13

吹き抜けをつくる時に意外と見落とされがちなのがコレ。吹き抜けの家は意外と掃除が大変なんです。特に窓の掃除。高い場所にある外側の窓の場合は覚悟しなくてはなりません。

外側にある窓はどうしてもクモの巣や泥やホコリが飛来することによる汚れが目立ってしまいます。しかし吹き抜けの場合高い位置に窓があるわけですから簡単に掃除することが出来ません。足場を組む必要がありますし、場合によっては、専門の業者に頼む必要が出てきます。

また吹き抜けの内側にある窓は結露ができやすくカビの掃除も考えなくてはなりません。最近では結露に強いガラスも出てきていますが、それでも完全にカビを防ぐことは出来ません。

また天窓を設置した場合は天窓の掃除方法も考えなくてはなりません。屋根にのぼる方法があるのならば屋根にのぼり掃除をすることが出来ますが、高所での作業の為危険が伴います。

家の形状や、天窓の大きさにより素人では天窓の掃除が難しい場合も考えられます。その場合は専門業者に頼む必要がありますのでコストがかかります。

吹き抜けの家 キャットウォーク

これを改善する為の工夫としては窓の側にキャットウォークなど保守点検の為の狭い通路を設置することです。吹き抜けの部屋にキャットウォークを設置することにより内側の窓の掃除の面倒臭さを軽減することが出来ます。

ただし吹き抜けにキャットウォークを設置した分、見栄えが悪くなり傾向にある他、日差しが遮られる傾向にあります。

吹き抜けのデメリット3:北側に吹き抜けを設置するとカビ易い

吹き抜けのリビング14

カビは特に北側に吹き抜けを設置すると生え易い傾向にあります。北側の吹き抜け窓の場合は結露によるカビを覚悟しなくてはなりません。

結露やカビは防ぐことは出来ますが、完全に防ぐことが出来ないので1年に一階程度の定期的なメンテナンスは必要となります。特に北側に吹き抜けを設置する場合はきちんとデメリットを理解した上で設置するのが良いと思います。

吹き抜けのデメリット4:音やニオイが筒抜けになりプライベートな時間を持ちにくい

吹き抜けのリビング15

吹き抜けをつくることで一番多い悩みの一つは実は音の問題です。吹き抜けにすることにより家族の気配を感じることができる一方で、家族の声が筒抜けになりプライベートな空間は確保することが難しくなります。

間取りや設計にもよりますが、例えばリビングでの話し声やテレビの音は家中に響き渡ります。また吹き抜けのあるリビングに人を招いた場合、家中に声が響き渡るため、静かに過ごすことが出来ないなどのデメリットもあります。

掃除の時はもちろん、部屋の片付けや、料理の後片付けに至るまで吹き抜けの部屋で起きる音は防ぐことは非常に難しい傾向にあります。

特に2世帯住宅で吹き抜けを設置する場合は、お互いに生活リズムがすれ違う場合も多い傾向があるので注意が必要です。防音対策を施すなどをすれば軽減することが出来ますが、やはり完全にとはいきません。

物音に敏感な方がご家族にいらっしゃる場合は家が建つ前に設計の段階でしっかりと防音対策を施しておく必要があります。

また、子供が大きくなってプライバシーの確保を優先しがちになった場合は、吹き抜けのある家は途端にデメリットが増す可能性があります。

しかしいくら防音対策をしてもまもれないのがニオイの問題です。特にキッチンからリビングダイニングに続く間取りとなっている場合に言えますが、料理のニオイが2階にまで普通にあがっていきます。

吹き抜けに隣接している場所で、洗濯物を干している場合は当然のようにニオイがついてしまいます。

吹き抜けのデメリット5:メンテナンスが大変で維持費がかかる

吹き抜けのデメリット

実際に吹き抜けのある家に住む人の話をきくと、吹き抜けはメンテナンスが非常に大変だという意見を良く聞きます。ちょっとした照明の交換も足場が必要になったり、掃除が面倒だったりと何かと苦労される方が多いです。

吹き抜けのリビング足場

特に吹き抜け天井にダウンライトを設置すると照明の交換の時に足場を組む必要がある可能性があるので、足場を組む分費用はかさみます。

また壁のクロスの張り替え時にも同様のことが言え、足場を組む費用が加算されるので維持費は総合して自ずと高くなります。

吹き抜けはメンテンナンスが非常にしづらいということを頭に入れておいた方が良いでしょう。

吹き抜けのデメリット6:光熱費が高くつく

吹き抜けのリビング20

吹き抜けのある家は空間が広くなるため自ずと光熱費は高くなります。吹き抜けの家は、冬場は暖かい空気は上の方へ逃げていってしまいますし、夏場は外からの光が多い分熱くなる傾向にあります。

空間が広くなる分、その分だけエアコンも高性能のものを設置しなければ冷暖房の効きは悪くなります。ただし次の項にも書きますが、現在は家の性能が高く断熱性と気密性に優れた家が多いです。

そのため、一度暖められたり、冷やされるとそれが長持ちする傾向にあります。

夏場の日差しはシェード(ハニカムシェードなど)を利用するなどして、ある程度防ぐことも出来ますので、吹き抜けがない部屋よりは高くつくことは否めませんが、最小限に抑える工夫をすることは出来ます。

吹き抜けのある家は寒い?

吹き抜けの暖房

吹き抜けの家は冬は寒いと言いますが、現在の一般的な家は、性能があがっているため一概に冬は寒い家になるということは言えません。吹き抜けのある家が寒いかどうかは、要は家の性能によります。具体的に言えば断熱性と気密性によります。

断熱性と気密性を確保することが出来るのならば、現在の家は冬場が寒いなんて言うことはありません。

誰かが良いことを言っていたのでそのまま言葉を借りますが、例えるならば性能が良い家は、魔法瓶のようなものです。魔法瓶は一度暖かいお湯や冷たい水を入れるとそれが何時間も持続します。

つまり性能の良い家は、家の外壁が魔法瓶の役目を果たすため暖められた空気や冷たい空気が外に逃げることはほとんどありません。

もちろん部屋を暖めたり、部屋の温度を下げるのには時間がかかりますが、性能の良い家はまるで魔法瓶のように暖められた空気や、下げられた温度の持ちが良くなります。

吹き抜けの家が寒くなる心配があるなら設置しておきたい床の話

床暖房

冬に寒くなるのが心配だけれども、吹き抜けのある家に住みたい・・・そんなわがままを叶えるのが床暖房の設置です。床暖房があれば、足下から暖めていきますし、そこで暖められた空気も上昇します。

吹き抜けの家は空間が縦に大きくなります。その分暖まった空気は上に逃げていってしまいます。そこで床暖房を使えばそれらの悩みは解決します。

エアコンが上から下に暖めていくのに対して、床暖房は下から暖めていくというわけです。また床に冷たくなりにくい材料を使うことで寒さを軽減させることが出来ますのでオススメです。

まずは断熱性と気密性の高い家にする。その上で床暖房を設置し、天井にはシーリングファンで上に溜まった暖かい空気を下に落とし、エアコンと併用することにより部屋全体を暖める。

そうすれば冬の寒さはしのぐことができるでしょう。

吹き抜けに向いている家とは

吹き抜けのリビング21

一概に吹き抜けに向いている家と、向いていない家を区別することは出来ません。家を建てる土地や家の性能、そこに住むご家族の条件、間取りなどを考慮した設計士さんの腕にもよるものも大きいです。

ですがあえていうのならば、日当りの条件が悪い場所で日当りを良くしたいと思っている場合や、おしゃれな家にしたい場合、家族との距離が近い生活環境を手に入れたい人にとっては吹き抜けをつくることでいい家づくりをすることが出来ると思います。

吹き抜けに向いていない家とは

吹き抜けのある家3

逆に吹き抜けに向いていない家は、プライベートを確保したい生活環境を望まれる方です。吹き抜けはその構造上、完全に各部屋に響く音を防ぐことは出来ません。そのためプライベートな空間はよほどしっかりと防音対策を施さなければ難しくなります。

また日当りを良くする必要のない家も中にはあります。ですから家を建てる土地や環境などの条件次第で吹き抜けのある家にするべきか、しないべきかを設計士さんときちんと相談の上決めていくのが良いかと思います。

吹き抜けを設置したことにより2階からの転落の可能性もあり安全性の面で考えてもゼロではありません。二世帯住宅の場合、完全に分離して親世帯、子世帯を分けたい場合、プライバシーの確保という面では非常に難しくなります。

吹き抜けのある家のまとめ

吹き抜けのリビング23

吹き抜けはメリットは、同時にデメリットにもなる不思議な構造です。吹き抜けで広く部屋を見せることが出来る分、部屋数や収納スペースが少なくなったり、日当りが良くなった分、光熱費がかさみます。

吹き抜けのメリットやデメリット、また、建てる家の希望条件などをしっかりと考えた上で、吹き抜けを取り入れるかを検討されたら良いと思います。

吹き抜けはデメリットも多いですが、その分多くのメリットを享受することが出来ます。おしゃれな家づくりをする上で吹き抜けは欠かすことが出来ません。

吹き抜けのデメリットも工夫をすることにより軽減することが出来ますから、そこまで気にせず取り入れてみることをONE PROJECT的にはお勧めします。

もちろんその為にはしっかりとした腕を持った、信頼のおける設計士と出会うことが重要になりますが。

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