手品のような仕掛けを持っているテーブルがあると言ったらあなたはどう思うだろうか。嘘だと思うだろうか。そんなものあるはずがないと思うだろうか。それともどこが手品のような仕掛けなのか、知りたいと思うだろうか。
上の写真が手品のような仕掛けを持つテーブル「TRICK」。一見すると何の変哲もないテーブルのようにみえるが、このテーブルの一体どこが、手品のような仕掛けになっていると言うのだろう。
ちなみにこの机の素材をみてみると、合板とカバの木とある。この2つをみる限り、何の変哲もない机のようにみえる。
サイズにしても、W.530 x D.530 x H.420。どこにでもあるようなテーブルだ。
実はこのテーブル、天板を左右に引くとふたつに分割され、それぞれがさらにふたつのユニットに分かれるようになっている。
つまり最終的には4つに分割され、それぞれ4つのユニットが互いに支え合うことにより自立していると言うわけ。
上の写真のように左右にひくとまっぷたつに分断される。
こちらは分断されたユニット。互いに支え合う仕組みの為、どれかひとつのユニットを失うと自立することができない。
この作品は、神戸芸術工科大学プロダクトデザイン学科、有志によるデザインプロジェクトDesign Soilの延川 聡志氏によってデザインされたものだ。
なかなか面白い発想のデザインだと思う。