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家づくりでおしゃれで快適なトイレをつくる3つのステップと6つのポイント

一生に一度の注文住宅。

せっかくだからトイレもこだわったものにしたいという方も多いのではないでしょうか。

トイレは毎日使う空間だからこそおしゃれにしたい。トイレは家の中で唯一1人でゆっくりできる場所だからこそ快適にしたい。忙しい暮らしの中で安らぎが得られる心地よい空間にしたい、そう考えている方も少なくないはずです。

そしてトイレは狭い個室ですから、それぞれの家のデザインや好みに合わせてとてもアレンジしやすい場所です。

そこで今回は、トイレを快適でさらにおしゃれな空間にするためのポイントと、トイレのつくりかたについて解説していこうと思います。

家づくりで、快適なトイレをつくろうと検討している方の参考にしていただけたら幸いです。



Contents

おしゃれで快適なトイレをつくる3つのステップ

下記のステップを踏んでいただければおしゃれで快適なトイレを作っていただくことができると思います。

【おしゃれで快適なトイレをつくる3つのステップ】

1:テーマを考える
2:レイアウトを考える
3:インテリアを考える

それぞれのステップの詳細についてはこれから解説していきます。

おしゃれなトイレをつくる方法1:トイレのテーマを考える

おしゃれで快適なトイレにするためには、まずはトイレのテーマ(コンセプト)を考えていきます。

トイレのテーマと言っても難しく考える必要はなく、何を求めるのか、何を大事にした場所にしたいのかを考えていただくだけで大丈夫です。

例えば「明るいトイレにしたい」とか、「落ち着いたトイレにしたい」とか、「清潔感が感じられるトイレにしたい」、「遊び心が感じられるトイレにしたい」などを、まずはしっかりと考えていきます。

つまりここで、どんなトイレにしたいのかということをまずはじめに考えていただき、それに沿ってトイレのレイアウトやインテリアデザインを考えていくのです。

下記にトイレのテーマを決めるにあたっての例をあげておきますので参考にしていただき、それぞれの好みに合わせてテーマをアレンジしてみてください。

【おしゃれで快適なトイレにするテーマの例】

1:明るく気持ちの良いトイレがテーマのケース
2:清潔感を大事にしたトイレがテーマのケース
3:非日常を感じられるトイレがテーマのケース
4:高級ホテルのようなトイレがテーマのケース
5:好きな物に囲まれるトイレがテーマのケース
6:安心して落ち着けるトイレがテーマのケース

1:明るく気持ちの良いトイレがテーマのケース

トイレは毎日使う空間だからこそ、明るく開放的で気持ちの良いトイレにしたいという方は多いです。

明るく気持ちの良いトイレにしたい場合は、窓のない暗いトイレではなく、外の光を入れることが大事になりますので、外光がトイレに入るようにトイレの間取りはもちろん窓の位置や場所を工夫していきます。

例えば、窓の位置は高い位置とすると日の光が入る気持ちの良い空間にすることができますし、朝の目覚めの際に明るく気持ちの良いトイレにしたいのであれば、間取りの配置を東側によってトイレを設置すると朝日が入る気持ちの良いトイレにすることができます。

そして、トイレにあてるスペースを広めにとれば、開放的なトイレにすることもできます。

2:清潔感を大事にしたトイレがテーマのケース

トイレは清潔感が大事だから、トイレは特に清潔感を大事にした場所にしたいという方も多いでしょう。

トイレの清潔感を出すためには白い便器に合わせて、床や壁紙、天井に至るまで空間全体をホワイトカラーで統一していきます。

特に床には光沢感のある白いタイルを使うとより清潔感が強調され、また水汚れにも強いトイレにすることができます。

ただし、白いトイレは汚れが目立ちやすいので、汚れたら必ず掃除をすることを徹底する必要があります。

3:非日常を感じられるトイレがテーマのケース

非日常感を感じるトイレにしたいのであれば、トイレの雰囲気だけをガラッと変える方法が効果的です。

非日常感を演出するためには、トイレの扉を開けると全然雰囲気が違うデザインの空間が現れるなどのギャップを意識すると良いでしょう。

例えば派手なカラーの壁紙をはったり、柄を多くしたりするなど他の部屋ではあまり使用できないような雰囲気のある素材をトイレに使うと非日常感を演出することができます。

4:高級ホテルのようなトイレがテーマのケース

高級ホテルのようなトレイにしたいのであれば、トイレにコストを集中させる方法もあります。

例えば予算の関係で使うことが憚られる大理石などは、トイレのような小スペースであれば贅沢に使用してもあまり金額が上がることはありません。

トイレの内装にコストをかけてトイレ全体を豪華なものとすれば、高級ホテルのようなトイレにすることは比較的簡単に演出できます。

5:好きな物に囲まれるトイレがテーマのケース

好きなものに囲まれるトイレにしたいのであれば、トイレ内に専用棚や小物を置くためのスペースを贅沢に設置して、トイレの中の雰囲気を変えてみてください。

趣味のものをトイレに並べても良いでしょうし、全体的に空間全体の印象をスッキリとさせてモノを際立たせるスペースにしても良いでしょう。

ケースによってはニッチをつくり、壁にきれいに並べると言った方法も取ることができます。

6:安心して落ち着けるトイレがテーマのケース

トイレを家の中で最も安心できる1人だけで過ごせる場所にしたいのであれば、落ち着いた色合いの色を使い、さらに気持ち狭めの空間にしてみてください。

広すぎるトイレは開放感が生まれますが、同時に落ち着きがなくなってしまいますので必要最小限にとどめて広げすぎないことがポイントです。

また床や壁、できれば天井にも木の素材感を感じられる素材を取り入れると、暖かい印象になりますので、より安心して落ち着ける空間になると思います。

おしゃれなトイレをつくる方法2:レイアウトを考える

トイレのコンセプトを決めたら、次にトイレのレイアウトを考えていきます。

レイアウトではトイレのテーマに合わせてトイレの形から始まりトイレの出入り口、浴室と兼用にするのかなどトイレのレイアウトを考えていきます。

【2種類のトイレの形】

1:一般的なタイプのトイレ
2:横幅が広く真四角なトイレ

【3種類のトイレのレイアウト】

1:トイレと浴室を一緒にする
2:大便器と小便器を分けたトイレにする
3:トイレと洗面室を一緒にする

実際に家づくりを始めるとトイレは後回しになり、トイレの形や広さは水まわりや配管の兼ね合いで決まることが多くなりますが、最初に選んだトイレのコンセプト(テーマ)にそったレイアウトに近づけることが大事になります。

ここでは先ほどあげた6つの例に当てはめた最適なトイレのレイアウトも解説していきます。

トイレの形1:一般的なタイプのトイレ

一般的なタイプのトイレはシンプルな便器のみのタイプのトイレで、小スペースで設置できるトイレです。

基本的な形としては横幅がない縦に奥行きのあるタイプのトイレの形になり、トイレットペーパーをかける部分やストックしておくスペースなど付帯設備は最小限に抑えられたタイプのトイレになります。

出入り口は側面の壁に取り付けるタイプと、正面の壁に取り付けるタイプの両方のタイプで検討できますが、出入り口を側面の壁に取り付けた場合は少々窮屈に感じられることが多いです。

必要に応じて、トイレに必要な付帯設備を取り付けることもできますが、あくまで必要最小限であるということが前提となります。特にトイレの側面に出入り口を持ってきた場合は付帯設備の取り付けが困難になることも多いので注意が必要です。

また、トイレの横幅が限られているため、便器の形によっては便器の裏側が掃除しにくく、汚れやすくなってしまうので注意する必要があります。

この手の形の一般的なタイプのトイレでは、清潔感を大事にしたトイレがテーマのケースや非日常を感じられるトイレをテーマにしたケース、また安心して落ち着けるトイレをテーマにした場合のトイレが相性が良いと思います。

トイレの形2:横幅が広く真四角なトイレ

横幅が広く真四角なトイレでは一般的なタイプのトイレより開放感が感じられるトイレになります。

バリアフリーを意識したトイレでは車椅子でも入れるように、このタイプのトイレが選ばれることが多く、小物やトイレ周りの備品などもおくスペースを備え付けることができます。

出入り口は側面の壁に取り付けるタイプと、正面の壁に取り付ける両方のタイプで検討でき、一般的なトイレと比べて、どちらを選んでも広く快適なトイレとして使うことができます。

トイレが広くなるため掃除が面倒にはなりますが、掃除がしやすいメリットがあり、かえって掃除が楽になったりもします。

横幅が広く真四角なトイレでは、明るく気持ちの良いトイレがテーマのケース、高級ホテルのようなトイレがテーマのケース、好きな物に囲まれるトイレがテーマのケースなどのトイレと相性が良いと思います。

3種類のトイレのレイアウト

つづいて3種類のトイレのレイアウトについて下記から解説していきます。

トイレのレイアウト1:トイレと浴室を一緒にする

欧米でよく見られるトイレのレイアウトがトイレと浴室を一緒にするレイアウトです。ホテルでもこのタイプのトイレが主流です。

ユニットバスとも呼ばれますが、トイレと浴室が一緒になっていたり、ケースによっては洗面室と一緒になっていることもあるトイレになります。

トイレと浴室が一緒になることで、コストを下げることができ、トイレと入浴を一箇所で済ませられるメリットがあります。

ただ、浴室使用中はトイレに入れなかったりしますので注意が必要です。

浴室とトイレや洗面室など水まわりのスペースを広くとれば、一続きの広く開放的な空間とすることができますし、それぞれの部屋を区切るために必要となる、壁がなくなる(または簡易的に設けるだけになる)分建築コストを下げられるメリットがあります。

またデザインによっては、非常におしゃれな一続きの空間とすることもできるのでトイレをおしゃれにしやすいメリットもあります

【相性の良いトイレのテーマ】

1:明るく気持ちの良いトイレがテーマのケース
2:清潔感を大事にしたトイレがテーマのケース
4:高級ホテルのようなトイレがテーマのケース

トイレのレイアウト2:大便器と小便器を分けたトイレにする

浴室をつけずに同じ空間内に、便器のタイプを大便器と小便器にわけて設置するレイアウトです。

大便器と小便器を分けると言っても、男性用の小便器と大便器を分けるタイプのトイレになります。

大便器と小便器を分けることによって、トイレ使用時の飛び散りを防ぐことができ、掃除も簡単に済ませられるようになります。

特に来客が多い家の場合は、この大と小を分けたタイプのトイレにすると使い勝手が良くなり、来客時にでもあまり気を使わないトイレになります。

また大便器と小便器の間に扉を設ければ、大便器を使用中でも小便器を使用することができるようなレイアウトになったり、洗面室も兼ねれば、手洗いまでトイレ内の一か所で済ませることができ快適な使い心地を実現することができます。

もちろんケースによっては、大便器と小便器の間に扉を設けなくても問題ないですし、そのほうがかえってトイレが広く使えるスペースになるので間仕切りや扉はお好み次第で選択できます。

【相性の良いトイレのテーマ】

2:清潔感を大事にしたトイレがテーマのケース
3:非日常を感じられるトイレがテーマのケース
5:好きな物に囲まれるトイレがテーマのケース
6:安心して落ち着けるトイレがテーマのケース

トイレのレイアウト3:トイレと洗面室を一緒にする

近年は、トイレと洗面室を一緒にするタイプのレイアウトも人気があります。

トイレと洗面室を同じ空間にすれば、トイレと洗面室との間の壁が必要なくなるので、トイレを広く開放的に使うことができるようになります。

トイレと洗面室を一緒にする間取りは相性がよく、トイレの使い勝手は非常に良くなります。

またトイレと洗面室の間の壁がなくなる分、省スペースで設置でき、さらに低コストでトイレと洗面所を設置できるメリットがあります。

ただし、現実的にはトイレを使っている間は洗面所を使えなくなったり、洗面所を使っている間はトイレが使えなくなるというデメリットが生じるので、トイレと洗面室を一緒にした場合は、別にもう一つ洗面室をつくることも多く、かえってコストがかかってしまうことがあります、

【相性の良いトイレのテーマ】

1:明るく気持ちの良いトイレがテーマのケース
2:清潔感を大事にしたトイレがテーマのケース
5:好きな物に囲まれるトイレがテーマのケース
6:安心して落ち着けるトイレがテーマのケース

おしゃれなトイレをつくる方法3:インテリアを考える

最後にトイレ内のインテリアを考えていきます。

トイレは小さな空間だからこそ、ちょっとした内装の工夫で空間の印象をガラッと変えることができたり、使い勝手をよくしたりすることが比較的簡単かつ省コストでできます。

ここではそんなトイレの印象をおしゃれにするポイントについてそれぞれ触れていこうと思います。

トイレをおしゃれで快適にするインテリアの6つのポイント】

1:トイレ内の「収納」
2:トイレ内の「窓」
3:トイレ内の「壁紙」
4:トイレ内の「手洗い」
5:トイレ内の「本棚」
6:トイレ内の「カウンター」

トイレをおしゃれで快適にするポイント1:利便性を高めるトイレ内の「収納」

トイレ内で使う備品や意外と多いので、おしゃれで使いやすいトイレにするには、まずはトイレ内部にトイレ内で使う予備の備品を収納し、すぐに取り出せる大きめの収納を作っていただくことをお勧めします。

トイレットペーパー、掃除用品、替えのタオルなどトイレ内で使うモノは意外と多いですし、買い置きなどを保管しておくスペースとしても利用できるため、トイレ内をいつもすっきりとした空間を保つためには大きめの収納があると便利です。

【下記のトイレのテーマがお勧め】

5:好きな物に囲まれるトイレがテーマのケース

トイレをおしゃれで快適にするポイント2:トイレ内の開放感を左右する「窓」

トイレはジメジメとした「陰」の空間になりがちですが、窓からトイレに自然の光を入れると明るく気持ちの良いトイレになる上に、トイレ内を換気しやすくなったり、トイレ内に清潔感が生まれます。

トイレ内に設置する窓は大きいほどに明るくなり開放的になりますが大きな窓をつくれない場合は、跳ね上げタイプの小さな窓を使っても明かりを取り入れやすくなります。

また、ケースによってはすりガラスのフィックス窓で隣室や廊下から明かりを取るという方法もありますので、それぞれのデザインに応じてトイレ内に明かりを入れる方法を取り入れてみてください。

【下記のトイレのテーマがお勧め】

1:明るく気持ちの良いトイレがテーマのケース
2:清潔感を大事にしたトイレがテーマのケース

トイレをおしゃれで快適にするポイント3:トイレ内の印象をガラッと変える「壁紙」

トイレは面積が狭いため一面だけでも壁紙を変えると、トイレの雰囲気がガラッと変わります。

例えばトイレの一面の壁だけアクセントウォールとして印象的な壁紙にするという方法でも随分とトイレの印象が変わり、デザインの組み合わせ次第では非常におしゃれなトイレになります。

ですから、それぞれが好むデザインの印象に合わせてトイレの壁紙を一面だけ変えるだけでトイレがおしゃれで華やかなものになりますのでぜひ取り入れてみてください。

壁紙以外でも、一面だけを塗り壁としたり、吸湿性の高い珪藻土などにすればジメジメと感じやすいトイレ内において吸湿効果や、トイレ内のニオイを消してくれる消臭効果も期待できますので機能的な面からも検討してみてください。

【下記のトイレのテーマがお勧め】

3:非日常を感じられるトイレがテーマのケース
4:高級ホテルのようなトイレがテーマのケース

トイレをおしゃれで快適にするポイント4:済ませた後も綺麗に使えるトイレ内の「手洗い」

現在主流の便器は、蛇口が設けられていないことが一般的になってきています。

そんな便器の仕様変更に伴い、トイレ内に手洗いできるスペースを別に設置するケースも増えてきています。

洗面ボウルもおしゃれなタイプのものがありますし、同時にデザインが統一されたおしゃれな鏡、収納スペースなどを設置すると一気にトイレ内がおしゃれに仕上がります。

それぞれの好みのデザインに合わせてぜひ手洗いスペースのデザインも統一してみてください。

【下記のトイレのテーマがお勧め】

2:清潔感を大事にしたトイレがテーマのケース

トイレをおしゃれで快適にするポイント5:トイレ内が好みの空間に仕上がる「本棚」

トイレ内に本棚を設置するとトイレ内でゆっくりとした時間を過ごせるようになります。

棚には小物を置いたり、写真やお気に入りのアイテムを置くなどディスプレースペースとして使っても良いでしょう。

トイレ内の収納を一部オープン収納にすれば好みに合わせてカスタマイズすることができます。

【下記のトイレのテーマがお勧め】

5:好きな物に囲まれるトイレがテーマのケース

トイレをおしゃれで快適にするポイント6:余裕があったら取り付けたいトイレ内の「カウンター」

トイレ内に洗面室を設ける場合は、トイレを広くとり、洗面台の横幅を延長してカウンターを作ってみてください。

トイレ内にカウンターをつくると一気にトイレがおしゃれになります。

また予備などのストック品をおくスペースとしても使うことができるので快適に使うことができるようになります。

この時トイレ内にコンセントを設置するなど電源を確保しておけば充電なども行えるようになるので、様々な用途で使うことを再検討することもできるのでお勧めです。

【下記のトイレのテーマがお勧め】

6:安心して落ち着けるトイレがテーマのケース

まとめ

今回の記事ではおしゃれで快適なトイレをつくる3ステップと称して、トイレをおしゃれで使いやすくするためのポイントについてまとめてきました。

本文内でも触れていますがおしゃれなトイレをつくるためのポイントは3つです。

1:テーマを考える
2:レイアウトを考える
3:インテリアを考える

それぞれの項目における細かい内容については本文を参考にしていただき、必ず、この順番でトイレを計画してください。

トイレはそれほど広いスペースを必要としませんから、諸室に比べて空間の雰囲気が変えやすいので、ぜひ、好みに合わせてデザインし、おしゃれなトイレを作っていってください。



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