今回の記事ではキッチンまわりの悩みを解消する方法についてお伝えしていきます。
キッチン周りでよく聞く悩みは「お手入れに関する悩み」「サイズについての悩み」「収納についての悩み」「間取りについての悩み」「見た目についての悩み」などがあります。
そんなキッチンまわりのお悩みに対して、解決、解消する方法について、どんとお伝えしていきますので、これから家を建てる予定の方は参考にしていただければと思います。
Contents
キッチンの悩み解消法1:お手入れに関する悩み解消法
さっそくここから、キッチン周りの悩みを解決する方法についてお伝えしていきます。
キッチン周りが片付かない、キッチンの掃除がしにくい、家事にどうしても時間がかかるという方はぜひ参考にしてください。
まずは、面倒なキッチンまわりのお手入れを簡単にする方法について解説していきます。
お手入れのしやすいキッチンの「面材」について
キッチンの「面材(カウンター)」に染み付いた汚れは、時間の経過とともに傷と一緒に目立ってきてしまい、いくらゴシゴシ拭いても美しさを保つことが難しくなってきます。
そうした悩みを解消したいのであれば「汚れ」や「熱」に強い素材を選ぶといいと思います。
さっと拭けばきれいになる素材としては「人造大理石」、表面がコーティングされた「天然の大理石」、「ホーロー」などがあります。
多少価格も高くなったりしますが、面材の素材をこだわれば、水はもちろん調味料や洗剤、油などが染み込みにくく、いつまでもきれいな状態を保っていることができます。
掃除が面倒にならない「レンジフード」について
レンジフードの掃除は汚れてきたら専門の業者に頼んでいる方も少なくないと思います。
ただ最近の換気扇はパーツが取り外しやすいものや、奥まで簡単に手が届くタイプのレンジフードなど様々な種類があります。
実は、パーツが取り外しやすいレンジフードを選べば、掃除のたびにわざわざ専門の清掃業者に依頼しなくても分解して簡単に油汚れなどを除去することができます。
現在はレンジフードも進化しており、凹凸がなく掃除しやすくなっているものや、フィルターをつける必要がなく、取り外しもワンタッチのタイプなどがあります。
また自動洗浄のタイプのレンジフードもあり、お湯を入れるだけでフィルターとファンを自走的に洗浄してくれるタイプの換気扇もありますので、そうしたタイプの換気扇を選ぶとキッチン周りの面倒な掃除や悩みから解放されると思います。
シンク周りのお手入れに適している素材について
シンクまわりの頑固な汚れもキッチン周りでよく聞く悩みの一つです。
シンクをきれいに保つ素材としては、セラミックコーティングされたステンレスシンクなどを使うと、シンクが汚れてもスポンジでサッと拭き取るだけできれいになりますのでおすすめです。
さらにシンク周りの汚れの負担を軽くしたいのであれば、シンクに傾斜がついているものを選ぶといいと思います。
傾斜がついているタイプのシンクを選ぶと、水洗い時に勝手に食べクズが排水溝に流れていくようになります。
また、排水溝も汚れにくい形状になっているタイプもありますので、そうしたタイプの排水溝にすればキッチン周りのヌメヌメを軽減させることができます。
コンロ周りの油汚れを軽減させるコツ
料理をしているとコンロまわりに油が飛び散ったり、焦げ付いてしまったり、何かと汚れが気になるものです。
ただ最近のコンロは汚れがつきにくくしてあったり、汚れにくいように五徳を取り外しやすくしていたり、軽くふくだけできれいになるタイプのものもあります。
そうしたタイプのコンロを選ぶとコンロ周りの掃除の悩みから解消されると思います。
またIHクッキングヒーターにすると、表面がフラットになるので調理時の油汚れなどが拭き取りやすくなるので、お手入れが楽になると思います。
キッチンの悩み解消法2:サイズについて
つづいてキッチンの悩みで最も多いサイズの問題について、解説していきます。
シンクのサイズが小さくて使いづらい
シンクのサイズが小さくて使いづらいという悩みは家を建てた方からよく聞きます。
そんな悩みから解消されたいのであれば、家を建てる前に幅が900mm以上のワイドシンクを検討してみてください。
シンクの奥行きも500mm以上、深さも200mm以上のタイプのものを選ぶと水の飛び散りも少なくなります。
ワイドシンクを選ぶとキッチン周りでかさばりやすい、鍋、フライパン、ボウルなどをシンクでまとめて片付けられるので便利になると思います。
使いやすいキッチンの高さについて
キッチンの高さがあっていないと、調理時に無理ない姿勢を続けてしまうことで腰を痛めたり疲れやすくなってしまいます。
基礎的な知識としては「注文住宅のキッチンで抑えておきたい6種類のキッチンとレイアウトのコツ」記事内の「キッチンのワークトップ面での高さの基本」でも解説しましたが、使いやすいキッチンの高さは「身長÷2+5cm」とされています。
つまり身長160cmの方が使うことを想定した場合は次の通りになります。
【身長160cmの人が使いやすいキッチンのワークトップ面での高さ】
・160cm ÷ 2 + 5cm = 85cm
ただし夫と妻の身長差がある場合は、どちらがより多くキッチンに立っているのかを考えて、夫婦に合わせたキッチンの高さに設定して行ってください。
また最近のキッチンは「cm単位」でキッチンの高さを選ぶことができますので、身長に合わせて使いやすいと感じるものを選ぶといいと思います。
作業しやすい調理スペースについて
調理スペースが狭いと、調理時に食材を並べることができず、とてもストレスを感じるキッチンになってしまいます。
調理スペースが狭い悩みを解消するためには、作業台の幅と奥行きを広げたものを選ぶと良いでしょう。
ただあまりにも広すぎてしまうと、調理時の動線が悪くなってしまうので、それはそれでストレスの溜まるキッチンになってしまいます。
参考としては、間口2,700mmのキッチンでシンクとコンロの間の作業台幅は1,000mm、奥行き900mm以上のタイプを選ぶとかなり余裕を持って調理ができるようになり、料理がはかどると思います。
また調理時の作業動線を良くしたいのであればL字型のキッチンにすると良いと思います。
キッチンの悩み解消法3:収納について
キッチンには調理道具や食器類をはじめ、調味料、家電製品など様々なものを収納するスペースが必要になります。
食器類をどれだけ片付けても、なかなかキッチン周りが片付かないという声も多いですが、そんな時は下記のような工夫を取り入れてみてください。
キッチンの近くにパントリーをつくる
一番手っ取り早い方法はキッチンの近く(キッチン横)にウォークイン、またはウォークスルー型のパントリーをつくってしまうことです。
あまり使わない調理家電や、食器類、賞味期限が長いもの、ストック類、使用頻度の低い鍋などはパントリーにまとめて収納してしまい、キッチンまわりをいつもきれいな状態に保っておくのです。
キッチン用品をまとめて収納できるパントリーがあると案外、キッチン周りのものが片付きますので、一度検討してみてください。
キッチン壁面いっぱいの収納をつくる
キッチン背面の収納はキッチン周りのものをまとめてすっきりと収納できるため、評判がいいです。
このとき引き出し式にするのではなく、引き戸タイプ(スライド式)にすると調理時には全開にすればどこに何が収納してあるのか一目でわかるようになりますし、ものの定位置さえ決めてしまえば収納するのにも取り出すのにも非常に快適なキッチン周りの収納スペースになります。
ただ対面式のキッチンでないと、背面につくるタイプの収納の設置は難しくなりますので注意してください。
ワイドな引き出し収納をつくる
引き出し収納の幅を広くして収納スペースを広々としたものにするのもおすすめです。
目安としては1,200mm以上のワイドな引き出し収納にするといいと思います。
引き出しをワイドにすることでフライパン、鍋、お玉など調理時に必要なものが収納しやすく、また取り出しやすくなります。
ぜひ検討してみてください。
キッチンの悩み解消法4:間取りについて
キッチンには大きく言って独立型のキッチンとセミオープン型、そしてオープン型のキッチンの3種類のタイプがあります。
また壁に沿った形でキッチンを作る「壁付け型」、「対面型」のキッチンもあります。
それぞれのキッチンのタイプのメリットやデメリットをはじめ特徴については「注文住宅のキッチンで抑えておきたい6種類のキッチンとレイアウトのコツ」を見てもらいたいのですが、ここでは簡単に快適だと感じやすい間取りについて解説していこうと思います。
対面式キッチンと高さを揃えたカウンターを配置する
もしも対面式キッチンを選ぶのであれば、高さを揃えたカウンターを配置してください。
高さのあったカウンターがあることで配膳や片付けの際に非常に良い動線になります。
>>>注文住宅のキッチンで心地のいい間取りにするための7つのコツ
パントリーと勝手口は直結させる
パントリーをキッチン横に配置した場合は、パントリーから勝手口に抜けられる間取りにすると非常に動線が良くなり使いやすくなります。
このとき、パントリーの半分を土間仕様にすれば買ってきた食材を土足のまま片付けられるようになるのでより便利になると思います。
>>>キッチンの形は?物干しスペースは?家事効率を上げる!水まわりのポイント
調理中の音がうるさくてテレビの音が聞こえない
オープン型、またはセミオープン型のキッチンはこの音の問題が深刻になることが多いです。
この音の問題については正直完全に防ぐことは難しいのですが、例えば、静音タイプのシンクを選んだり、静音タイプのレンジフードを選ぶという方法があるので、気になる方は、そうした設備を採用してもいいかもしれません。
ただ、何度も言うように調理時の油が飛び跳ねる音や洗い物をする時の食器が擦れる音などは完全に防ぐことはできませんので注意してください。
これを防ぐには正直調理専用の部屋を作り「完全独立型のキッチン」にすると言った方法しかありません。
ハイカウンターにしコンセントの数を増やす
キッチン周りは案外家電が多いものです。
キッチン前のカウンターは背の高いカウンターにし、そこに複数のコンセントを配置するといいと思います。
調理場でキッチン家電を直接使うことができるので、コンセントの数を多くとるだけで便利なものになると思います。
使いやすいコンセントの配置の仕方などについては「注文住宅で使いやすいコンセントの配置の仕方と、あると便利な22ヶ所のコンセント」にまとめてありますので参考にしてください。
冬場のキッチンでも底冷えしない工夫
冬場のキッチンは寒くなりがちです。
足元からの冷えを防ぐには、床にコルクタイルを敷いてみてください。
コルクタイルは後付けもできますので見た目は悪くなるけれども寒い冬場だけ敷いておくという方法もあります。
コルクタイルは素材そのものが柔らかいものになりますので足の疲れを軽減してくれる効果もあります。
キッチンの悩み解消法5:見た目について
キッチンの見た目についても真剣に悩まれる姿を目にします。
確かにキッチンの見た目は大事で、見た目が悪いと部屋がまとまりのないものに感じられてしまう場合があります。
そんな時は下記のことを意識してキッチンをプランニングしてみてください。
キッチンをモダンな雰囲気にする
キッチンの面材に木目のストライプを選び、そこに合わせて無機的なシルバーの取手をつけるだけで一気にモダンな雰囲気になります。
キッチンの雰囲気をモダンなものに変えたいのであればぜひ検討してみてください。
キッチンに高級感を出す
オールステンレスで光沢のないヘアライン仕上げのキッチンを採用すると見た目的に非常に高級感を感じさせるものになります。
ちなみに、ヘアライン仕上げは、レストランの調理場に見られるキッチンの素材です。
キッチンの見た目の高級感を演出したいのであればぜひ検討してみてください。
キッチン内の生活感を消す
対面式キッチンで最大の悩みは生活感が溢れてしまうことにあります。
この悩みを解消する1つの方法としては「セミオープン型」のキッチンにすることです。
セミオープン型のキッチンでは、キッチンカウンターの上に吊り戸棚が来るため、収納力も高まりますし、ほどよくキッチンの中を隠してくれるので生活感が出づらくなります。
完全にオープンにするのではなく、隠すところはしっかりと隠すことでお互いの部屋が干渉しづらくなるのでおすすめです。
またオープンキッチンにしダイニングとの間にハイカウンターを設置する方法もあります。
ハイカウンターでは、壁の立ち上がりがあるため調理中の手元が見えなくなるため、スポンジや洗剤などがきれいに隠されますので、リビングからはキッチンがきれいに整って見えるようになります。
まとめ
今回の記事ではキッチン周りの悩みを設備などを工夫することで解消する方法について解説してきました。
どれも採用する価値のあるものばかりをまとめさせていただきました。
ぜひ、検討していただき、あなたの家を快適なものとしていただければと思っております。