>>>「家を安く建てる7つの基本」はこちら

3階建て住宅はいくらかかる?狭小地の3階建て住宅の費用相場と価格が高くなる3つの理由

今回の記事では3階建て住宅を建てるためにかかる費用とその相場について解説していこうと思います。

合わせて3階建て住宅が高くなる5つの理由についてもお伝えしていこうと思いますので、3階建て住宅を建てようと検討している方は是非参考にしてください。

【いい家を安く建てるために知っておきたいこと】

注文住宅を予算内で建てるために、住宅会社に依頼する前に知っておいて欲しいことが3つあります。

依頼前に家の価格を抑えるための基本やコツを知っておくことで、いい家を安く建てることができるようになりますので参考にしてください。

1:家を安く建てるための基本とコツ

注文住宅を予算内で建てるにはコツがいります。それには家の価格の決まり方や、どのように対処すれば家の価格を抑えることができるのかを把握しておかなければなりません。

予算内でいい家を建てるための7つの基本は下記リンク先の記事をご覧ください。

>>>家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本

2:家の形と家の価格の大きな関係

家にはお金のかかる形の家と、お金がかからない形の家があります。

家の形は家の価格を大きく左右する要素の1つですので、家の形と家の価格の関係はしっかりと抑えておくべきです。

どのような家の形はお金がかかり、どのような形にすればお金がかからないのか、またそれぞれの家の形の特徴については下記リンク先の記事をご覧ください。

>>>家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い

3:無料でカタログを請求し理想の家を建てる方法

注文住宅は依頼先で決まります。だからこそ、依頼先は慎重に検討したいところですが、検討するにはまずはどんな家を建てたいのかを知らなくてはなりません。

無料で住宅会社から請求できる住宅カタログを請求して、理想の家を建てる方法については下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ




3階建て住宅を建てるのにいくらかかる?

3階建て住宅の予算の目安=2階建て住宅の坪数の2割〜3割増

3階建て住宅は2階建て住宅と比べて、建物本体価格だけで大体2割から3割くらい価格が上がると予算に組み込んでいただくといいと思います。

例えば都市部で3階建て住宅を建てる場合下記のような予算イメージで見ておいてください。

【2階建て住宅(土地の広さ40坪を想定)】

建物本体価格:2,000万円〜
土地取得費用:3,000万円〜

【3階建て住宅(土地の広さ25坪を想定)】

建物本体価格:2,400万円〜
土地取得費用:1,800万円〜
その他の費用:50万円〜

上記のように3階建て住宅では狭い場所に建てられる分トータルで見れば土地が狭い分若干安くなりますが、建物本体価格だけで見れば2割から3割ほど費用が上がるイメージになります(建物のグレードによります)。

3階建て住宅の費用相場は?

建物本体価格のみで、およそ2,000万円〜が3階建て住宅の費用相場だと思います。

ただ厳密には、建物のグレードによって変わりますので、3階建ての注文住宅を建てるのであれば予算は多めに見ておくと良いと思います。

3階建て住宅は狭い土地に建ててもどうして高くなるの?

3階建て住宅は、2階建て住宅には必要のない費用がかかることも一つの理由です。

例えば2階建て住宅では必要のない「構造計算」が3階建て住宅では付帯工事費用として必須となります。

また壁面の量が広範囲になるので、それに伴い相応の建材が必要となるため本体工事費も高くなり、家づくりにかかるトータルコストを引き上げます。

さらに建物を支えるために付帯工事費用として地盤改良費用がかかることも多く、それらが組み合わさることで全体的なコストがアップしていきます。

※家づくりには3つの費用がかかります。

1:本体工事費用(全体の7割程度)
2:付帯工事費用(全体の2割程度)
3:諸費用(全体の1割程度)

詳細については「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」にまとめてありますので合わせて読んでいただくとより理解を深めていただくことができると思います。

3階建て住宅の価格が高くなる5つの理由

3階建て住宅が高くなる具体的な理由をまとめると下記の通りです。

【3階建て住宅が高くなる理由】

1:材料費や構造に起因するもの(壁の面積が広くなる)
2:3階建て住宅では構造計算が必要
3:地盤調査や地盤改良に起因するもの
4:足場にかかる費用が高くなる
5:工期が伸びる

3階建て住宅の価格が高くなる理由1:材料費や構造に起因するもの(壁の面積が広くなる)

3階建て住宅では2階建て住宅と比べて材料費がかかります。

3階建て住宅では間取りが複雑になったり、それに応じて間仕切りの数も自ずと増えるため、どうしても価格が高くなってしまうのです。

木造で3階建て住宅を建てる場合不燃剤を使用する必要がある

実は、木造住宅で、3階建て住宅を建てる場合は建材に不燃材を使用する必要があり、建材に不燃材を使用すると大体1〜2割ほど建築コストがアップしてしまいます。

鉄骨造や鉄筋コンクリート造で建てるとどれくらい価格に差が出るの?

3階建て住宅は、木造はもちろん鉄骨造や鉄筋コンクリート造にも対応しています。

木造と比べると鉄骨造や鉄筋コンクリート造の工事費用は高くなりますが、おおよその費用感としては下記を目安にしてください。

【3階建て住宅で鉄骨造と鉄筋コンクリート造を建てる場合の費用の目安】

・【鉄骨造】で3階建て住宅を建てると【木造】よりもおよそ1割ほど高くなる
・【鉄筋コンクリート造】で3階建て住宅を建てると【木造】よりもおよそ2割ほど高くなる

以上のように材料費や構造を変えることで3階建て住宅は高くなっていきます。

一番安い家ってどんな家?

一般住宅で、一番安い家を建てるのならば、建物の形状は総2階建ての家で、屋根は切妻屋根、間取りは間仕切りがない空間のスケルトン、これが一番安い家です。

1階建ての平屋は安いと誤解されている方も多いですが、基礎にかかる費用と屋根にかかる費用が高くなることも多く、同じ床面積の家を建てるのであれば、上にあげた総2階建て住宅の方が安くなることが多いです。

これについては「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」にも家が高くなる理由が書いてありますので、参考にしていただくとより理解を深めていただくことができると思います。

3階建て住宅の価格が高くなる理由2:3階建て住宅では構造計算が必要

3階建て住宅では構造計算が必須になります。

構造計算は、建物が安全であることを証明するための計算で木造3階建て住宅を建てる場合は確認申請時に構造計算書を合わせて添付する必要があります。

そして構造計算にかかる費用が3階建て住宅の住宅価格を押し上げます。

【構造計算に必要となる費用の目安】

構造計算の費用:およそ20万円〜

また、建築基準法第20条第1項2号により軒高が9メートル、高さ13メートルを超える建築物は技術的基準に適合していることを認める適合判定が必要となります。

【適合性判定業務手数料の目安】

適合性判定業務手数料:およそ10万円〜20万円

3階建て住宅の価格が高くなる理由3:地盤調査や地盤改良に起因するもの

まず地盤調査費用についてですが、3階建て住宅では地盤調査費用も2階建て住宅と比べて高くなる傾向にあります。

地盤調査には、「スウェーデン式サウンディング試験」と呼ばれる方法と、「ボーリング標準貫入試験」と呼ばれるものがありますが、3階建て住宅では割高な「ボーリング標準貫入試験」が必要となることが多く、それが家づくり全体のコストを押し上げます。

例えばスウェーデン式サウンディング試験にかかる費用が10万円前後であるのに対して、ボーリング標準貫入試験では20万円から30万円ほどかかることが一般的です。

【3階建て住宅の地盤調査にかかる費用の目安】

・スウェーデン式サウンディング試験=10万円
・ボーリング標準貫入試験=20万円〜30万円

3階建て住宅では地盤改良費用がかかることが多い

また3階建て住宅は、建物を支えるための地盤を強くするために地盤改良費用がかかることも多く、それが全体のコストを押し上げる傾向にあります。

3階建て住宅の価格が高くなる理由4:足場にかかる費用が高くなる

3階建て住宅は2階建て住宅よりも、家づくりの際に使用する足場が多くなり、足場設置費用が高くなる傾向にあります。

足場設置費用は決して安いものではないですから、それが全体のコストを押し上げてしまいます。

3階建て住宅の価格が高くなる理由5:工期が伸びる

3階建て住宅では2階建て住宅に比べて工期が延びることも多く、家づくりでは工期が延びるとそれに準じて工事費用がかかり、結果として家の価格が高くなることが多い傾向があります。

以上を理由として、三階建て住宅の価格は高くなる傾向にあります。

まとめ

今回の記事では3階建て住宅にかかる費用についてお伝えしました。

本文でも述べましたが3階建て住宅は2階建て住宅よりも建物本体価格だけで見れば2割から3割ほど費用が上がると考えてください。

そして価格が高くなる理由として、下記の5つの理由が主な原因であるとお伝えしました。

【3階建て住宅が高くなる理由】

1:材料費や構造に起因するもの(壁の面積が広くなる)
2:3階建て住宅では構造計算が必要
3:地盤調査や地盤改良に起因するもの
4:足場にかかる費用が高くなる
5:工期が伸びる

以上、参考にしてあなたにとって理想の家づくりを進めていただければ幸いです。



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