大阪の阿倍野区の路地裏にそっと佇む、長屋の一軒を改装したギャラリースペース「あべのま」。壁紙にくしゃくしゃにしたトレーシングペーパーを使う事により、なんとも不思議な空間をつくり出す事に成功しています。
トレーシングペーパーならではの光を通す仕様により、ほのかに光を通し、薄暗くけれども暖かい秘密の隠れ家のような空間となっています。この空間デザインはデザイナーの松本直也氏によりデザインされたものだそうです。
なんでもこの空間は昼は「だがし屋」、夜は「BAR」に顔をかえ、新たな出会いの場を広げるスペースとして展開していたそうです。また「若手のデザイナー達が集い、恊働しながら、人々がつながる場を作るプロジェクト」だそうで、地域の人を交え、紙を「折って」「貼って」「くっつけて」空間をつくったそうです。
これは、人が「おって(居て)」「来はって(来て)」、人と人、人と場所が「くっつく」という言葉とかけておりその名の通り人が集まるコミュニティとして機能していたそうです。
こちらが内部。まるで秘密基地のような、ほの暗い洞窟の中にいるかのようなそれでいて明るく素敵な空間として機能しています。
テーブルがひとつ・・・というのもとっても洒落ていますね。
余計なものは一切ないため、自然と人が集まり会話が弾みそうです。
お品書きです。右からビール、ワイン、ジンジャーエール、タパス3品、チキンと書かれています。手書きなのも味があっていいですね。
トレーシングペーパーならではの存在感。圧迫感もなく不思議な空間として仕上がっています。
夜になって人が集まってきました。
テーブルがひとつしかないからこそ、自然とみな同じ場所に集まります。
それにしてもとっても幻想的な空間ですね。
長いトレーシングペーパーをくしゃくしゃにしていっている図です。
残念ながらこの試みは、2014年7月12日(土)〜8月30日(土)期間限定のものであり現在はもう訪れる事はできませんが、とても素晴らしい試みだと思います。
再開したら是非訪れてみたいバーですね。 ちなみに場所は以下から確認して頂けます。
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▼参考:(外部サイト)
abenoma gallery in osaka features walls of crumpled tracing paper
あべのま(http://abenoma.com)
Naoya Matsumoto uses rumpled paper for grotto-like Osaka bar
ワークス|松本直也デザイン Naoya Matsumoto design(http://naoyamatsumoto.com)
takeshi asano -home(http://www.takeshiasano.com)