「十四代」といえば普段、日本酒を嗜む事のない人でも知っている名酒です。そんな「十四代」を製造しているのが老舗の酒蔵、高木酒造です。
高木酒造は様々な取り組みをしており、その中のひとつに日本酒好きで知られるサッカー元日本代表の中田英寿がプロデュースしてつくられたお酒があります。それが今回紹介する日本酒「N」。
「N」の日本酒にふさわしいボトルが今回の記事の焦点になる訳ですが、中田英寿らしいシックでありシンプルなつくりのボトルデザインとなっています。
今回紹介するボトルのデザインは細部にわたってこだわりがありますが、目に見える大きなこだわりのひとつはスケッチに見られるような窪み。これがあることにより手にしっかりと馴染むデザインとして機能します。
ボトルは「内容物を紫外線から保護する」こと、「これまでの日本酒のボトルデザインに捉われない形状」ということに特に注意しデザインされたようです。
その結果、まるで一本の「墨の棒」のような、オリジナルに調色されたマットブラックのシリンダー形状が採用されたそうです。
ぼこっとした窪みにより日本酒を器に注ぐ際、手にしっかりとなじみます。ディテールにこだわった日本的なさりげない美意識があらわれているボトルデザインとなっています。
キャップは、アルミニウムをヘラ絞り加工することにより製造されています。キャップの上には表記がありますが、あくまでラベルや表記は最小限に抑えられています。
窪みをアップした写真。とても繊細で美しく、洗練された墨の棒のよう。
こちらはボトルキャップを外した状態のもの。マットブラックがボトルデザインの美しさを格段にあげており、またボトルの窪み部分のさりげない気配り、さりげない美意識により、注ぐ際に純粋に日本酒と向き合う事が出来るデザインとなっております。
キャップとボトルを並べるとまた美しい。
中田英寿の日本の文化を世界に広めたいという思いでデザインされたこの日本酒「N」は、900本限定で製造され販売されました。
箱も美しい仕上がりとなっています。
日本酒は奥が深く、同じ米でも、精米歩合、また同じ品種でも畑によって大きく味わいが変わります。面白い事に同じ畑で同じ品種をつくったとしても、その稲の周り環境により味が変わってきます。
繊細でありながらも大胆な旨味のある酒。それが日本が世界に誇る酒、日本酒といえるのではないでしょうか。
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▼参考:(外部サイト)
nendo designs bottle for N sake produced by ex-soccer player
N bottle | nendo(http://www.nendo.jp/jp/works/n702is/?release)