中国の北京市にある児童書店、北京ポプラは、帯をひとつのコンセプトにデザインされており、空間を「包む」帯と空間を「巡る」帯の2種類の帯によって構成されています。また帯の色も虹色の配色を施してあり、より子供たちの好奇心が育まれる場所をつくり出す工夫も施されています。
今回紹介する虹色の児童書店はSAKO Architectsによりデザインされた児童書店です。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic12.jpg)
こちらが今回紹介する児童書店、北京ポプラの入り口。一階は「包む」帯。
一階にそれぞれ色が違う12本の帯が連接されて周囲を囲うカラフルなイベントスペースを設けてあり、まるで虹に包まれているかのような錯覚に陥ることができます。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic10.jpg)
何やらカラフルな階段がみえますね。あの虹色の階段は二階へと続く帯「巡る」帯です。
この虹色のカラフルな階段は2階へと子供たちをそれとなく誘う役割を果たしています。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/41-e1416728517679.jpg)
こちらは「包む」帯。文字通り虹色のカラフルな壁に包まれているかのような、そんな空間に仕上がっています。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/5-e1416728528103.jpg)
横からみるとこんな感じ。緩やかな段差もまたこのカラフルなスペースに彩りを与え、また色彩を強調しています。ここは絵本の読み聞かせやアニメの上映などのイベントが行われるスペース。
床、壁、天井の段差のスペースには照明器具や展示棚が設置されています。素材は絨毯のためどこでも寝たり、座ったり、転んだりして遊ぶことが出来るように工夫されています。
また床の段差は、ステージや観客席としても使用されることを想定してつくられているようです。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic11.jpg)
そして二階へと続く、「巡る」帯。一段ごとに色分けがされており、このカラフルな色彩は二階へと続いていきます。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/2.jpg-e1416711591212.gif)
踊り場部分もカラフルな色彩が施されています。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/1-e1416711606441.jpg)
そしてこちらが二階の「巡る」帯のスペース。あらゆるところにあるカラフルな帯が壁中をくまなく巡っていることが確認できます。あるところでは書棚となりテーブルとなり、ゲートとなり、カウンター、天井の一部になったりもしています。
この帯は全長が100メートルもあるようで、最終地点は階段室の手すりとなっているよう。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic03.jpg)
整然と並んだ本はなく、カラフルな色合いの本で空間全体を強く印象づけています。子供たちが気に入った場所で、気に入った本を読む。ただそれだけの為にある空間に仕上がっています。
![3](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/3.jpg)
例えば上の写真にみられるちょっとした土管のような読書スペース。ここでは子供たちが自由に寝転びながら読書をすることが出来ます。
![kidsrepublic04](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic04.jpg)
この丸窓の中で読書を楽しむ姿は店外からものぞくことが出来、それが同時に店舗のファサードとしての役割を果たし、楽しげな空間を道行く人に印象づけることができるように工夫されています。
![kidsrepublic05](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic05.jpg)
絨毯のためもし万が一転んでも安全なように設計されています。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic14.jpg)
床、壁、天井、家具などと言ったあらゆる区分を超えあえてそれらをとっぱらい、整理することなくひとつの空間にまとめあげたこの空間。子供たちにとっても大人たちにとっても存分に楽しめる要素が詰め込まれています。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic13.jpg)
自由に棚の上を駆けずり回ったり、寝転んだり、座ったり、ここではあらゆる一般的な常識は必要ありません。自由に発想し、自由に利用することができます。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic18.jpg)
こうしてみると丸い窓がとっても印象的ですね。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic16.jpg)
こちらは読み聞かせをしている風景。それぞれが自由な様子でとっても子供らしい。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic06.jpg)
こちらは丸い虹色の絨毯。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic17.jpg)
積み木などで遊ぶことも出来るようですね。
![絵本の世界に迷い込んだかのような子供の為にデザインされた虹色の児童書店](https://one-project.biz/wp-content/uploads/2014/11/kidsrepublic15.jpg)
北京ポプラはあらゆるところ、細部にわたり、工夫が施されている素敵な空間ですね。 またデザイナーの読み通り、読書も遊びも余計な区分はなく、もっと直感的に自由に遊ぶことが出来る空間に仕上がっています。
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▼参考:
SAKO Architects | SAKO建築設計工社 | 北京ポプラ(http://www.sako.co.jp)
Kid’s Republic Bookstore(https://www.toxel.com/inspiration/2012/02/23/kids-republic-bookstore/)