インドネシアのスラバヤと言えばインドネシア第2の都市であり、東ジャワ州の州都でもあります。そんなインドネシアのスラバヤを拠点として活躍する建築事務所dpavilionが設計したのはカラフルなコンテナハウスを使った小さな診療所兼図書館。
見た目もポップで非常に目を引くコンテナハウスとなっています。このカラフルなコンテナハウスはバトゥに建設されました。
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小さな診療所を兼ねた図書館のコンテナハウスの外観
上の写真が噂の小さな診療所兼図書館のコンテナハウス。貧富の差が拡大しているインドネシアに置いて、小さな診療所を使うことが出来、さらに無料で本を読むことの出来る図書館となっています。その蔵書の数は6000冊以上。教育施設と診療所を併設することにより、地元民の人々の生活の向上を目指しこのコンテナハウスは建てられました。
このコンテナはただカラフルなだけではなく、コンテナの色によりその機能が識別されています。
例えば青いコンテナボックスは、人気の高い娯楽用の本を取り揃えています。続いて赤いコンテナボックスでは科学技術の本が蔵書してあります。
黄色のコンテナボックスは女性専用のエリア。そして緑はメインロビースペースとなっています。
色によりその機能が分けられているため、外目でみても、どのエリアに何があるのかわかりやすくなっています。
こうした診療所兼図書館は面白い試みだと思います。
こちらは黄色のコンテナ部分。女性専用のエリアですね。
コンテナハウスからは周辺の農村の様子をのぞむことが出来ます。
赤いスペースはそう、科学のスペースですね。
小さな診療所を兼ねた図書館のコンテナハウスの内観
コンテナ以外の部分も、手を抜くことなくしっかりとつくられていることがわかります。
ガラス張りの坂道。ちょっとおしゃれ。
この通路の先にメインロビーである緑のコンテナボックスがあります。
こちらは閲覧用スペース。外の景色を眺めながらゆっくりと無料で本を読むことが出来ます。
椅子の色もカラフルでおしゃれ。
スタディールームとして使用することも出来そうですね。勉強がはかどりそう。
コンテナハウスの図書館
こちらは図書館の内部。こんなふうにして本が蔵書されています。みんな思い思いに床に座りながら等し、本を読んでいます。
荷物輸送用のコンテナボックスをリサイクルしてつくられたとはおもえないほど中は綺麗。
どうやらちょっとした遊び心も見受けられるようです。
コンテナハウスの診療所
こちらは診療所です。
配置図
こちらが図面。
立派な建物ですね。
立面図
農村部の子供たちと、都市部の子供たちの貧富の差は拡大する一方ですが、こうした試みによりその差をできるだけ縮めることができる・・・そうした強い目的でこのコンテナハウスは建てられました。
荷物輸送用のコンテナとして使用された最後の旅の終着点が、子供たちの為の図書館と、診療所・・・これほど素敵な物語があるでしょうか。
素晴らしい試みだと思います。
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▼参考:(外部サイト)
dpavilion architects: amin shipping container library
The Picador Book Room · The Amin Library, made entirely out of shipping…