通常、どんな棚でも、高い段にある物は取り出しにくい傾向がある物だ。いや、取り出しにくいばかりではなく、実際にはほとんど機能していないことも少なくはない。
機能していない理由として、手が届かないばかりではなく、その使いづらさがあげられる。
そんな点に、目を付けたデザイナーが非常に面白い棚をデザインすることに成功したようだ。その名も「Staircase」。その名の通り、階段にもなる引き出しだ。
これが実際のStaircase。女性の身長を軽く超えるほど巨大なタンス。言うまでもなく、このままの状態では上の段の部分は不必要な段ということになるだろう。
放置され、いつの間にか使わなくなり、引き出しの中に入れてあるものは忘れ去られ、気がついた時に、こんなものもあったよね、と思い出の品として顔を出すだけのものになってしまう。
これが全てが開かれた状態。収納力はかなりありそうな棚だ。
見た目は随分と収納力がありそうだがこの棚の一体どこが階段になると言うのだろう。アップしてみても特別会談となるような箇所は見当たらない。
おや?どうやら、この隙間に何か秘密がありそうだ。
一般的に使い引き出し。上の段との不自然な隙間。そして上の段にいくにつれて徐々に細身が買っていくこの棚の形状。
そう、実は上のように引き出しそのものが少しだけ開き、そのまま階段になってしまうという面白い発想。
さすがに壁に固定することが必須のようだ。ちなみにこの棚の高さは2.6メートルもあるよう。大人の男性でも手を伸ばしてやっと届くか、届かないかと言った具合か。
デザイナー:Danny Kuo product design