アナモルフォーシスとは目の錯覚を利用して、ある角度からみると全く別の絵に映るという一種のだまし絵(トリックアート)のような技法のことを言います。
このアナモルフォーシスを巧みに利用したトリックアートの作品はONE PROJECTでも以前ご紹介させて頂きました。
街中や建物の内部空間を利用したトリックアート。 | ONE PROJECT
今回は街中ではなく駐車場内に描かれたアナモルフォーシスを利用したトリックアート作品をご紹介致します。
ある地点からみると、「UP」の文字が立体的に浮き上がって見えます。まるで空中に絵を描いたかのようにみえますが、近くでみればきちんと地面や壁に描かれています。
このようにある一点からみると目が錯覚を起こし立体的に見える技法が使われているアートがトリックアートと呼ばれている作品群です。
おそらくこの「UP」という文字は、ここから上に上がれますよということを示したいのだと思われます。
今度は大きく「IN」と描かれたトリックアート。ここから駐車場に入れますよということを示しているのでしょう。
続いて「DAWN」と描かれたトリックアート。これも非常に面白いですね。近くからみるとデローンと文字の下部分がのびてしまっています。
そうでありながらもある地点からみると、きちんと「DAWN」と表示される・・・不思議です。
今度は「OUT」。よくよくみてみると非常につくり込まれていることがわかります。
こういったものが駐車場にあると、それにとらわれて、事故等が多くならないのか心配になります。
もしかすると、突然浮かび上がった文字によりびっくりしてスピードを落としてしまうことが狙いなのかもしれませんが、日本でこのような駐車場があったらちょっと危険かもしれませんね。
もちろん話題にはなるかと思いますが、日本一事故の多い立体駐車場になってしまうかもしれません。
いずれにせよ、トリックアートは時と場所を選べば存分に楽しむことの出来るアート作品であることには違いありません。