ONE PROJECTで紹介したバルーンアーティストと言えば細貝里恵とヴィジュアル・コミュニケーションを生業とするアートディレクター河田孝志氏がタッグを組んだDaisy Balloon(デイジーバルーン)、それに着物の繊細な質感を見事に表現し着物のバルーンドレスをつくりあげることで、バルーンアートの世界大会「WBC 2012 ~ ワールドバルーンコンベンション 2012 ~」で優勝した経歴を持つ山北由香氏の二人です。
二人ともバルーンアートの作品にはそれぞれの個性があり、それぞれがぞれぞれのフィールドで現在もなお活躍しつづけています。
そんな中、今回紹介するのは細貝里恵氏のバルーンアートの作品です。その創造力は風船だけにとどまらず、なんとレゴを使用して表現した作品もあります。
どれもバルーンアートやファッションの粋にとどまらず芸術性の高い作品となっています。
こちらはレゴで出来た花瓶です。一般的なあのレゴで出来ている花瓶なのですがレゴということを感じさせない芸術性の高い作品として仕上がっています。
レゴが織りなす独特な凹凸により生まれる影がとても印象深い作品です。
その先の一輪の白い花がこの花瓶をより幻想的な作品として際立たせています。
こちらはテディーベアを縁取った作品です。使用しているのは風船とあと軽く隙間のある包装紙のようなものだと思われます。
とても繊細な作品です。
業界の評論家の中で、全ては完成されているので現代のファッションシーンにおいて新しいシルエットを考案や開発するのは難しいと言われる中で細貝氏のこのバルーン(風船)を使った作品群は常識破りの芸術性の高い作品と言って良いでしょう。
これは風船の中に黒い墨をいれているバルーンドレス。
くわっと風船を引き裂きその瞬間を写真に収めています。素晴らしい。
風船という素材からドレスを創り上げるという発想も素晴らしいと思いませんか。今まであったけれども、衣服に使用していなかった素材である風船をドレスに使うことによって、ファッションの新しい形を提案しているようにさえみえます。
ぎっしりと風船が詰まったバルーンドレス。
左側はレゴで出来たレゴのドレス、そして右側は風船で出来たバルーンドレス。こうして横に並べてみるとそのファッション性の違いがよくわかります。
まったく同じデザインなのに素材が違うだけでこんなにも印象が変わります。
このバルーンドレスもまた面白い。
ふわっと脱げるようになっています。
こちらは渋谷ヒカリエオープン時のDaisy Balloon(デイジーバルーン)としての作品。風船ならではの質感、それに柔らかさ、どことなく儚さが残る作品です。
もちろん風船やレゴ以外でも様々なアート作品を生み出しています。
こちらは赤ちゃんのバルーンドレス。ピンクと白の色使いも美しいですが、何よりもふわっとバルーンドレスに包まれた赤ちゃんがかわいらしい。
ニコッと笑っています。
こちらは大人のバルーンドレス。同じ色の風船でも大小さまざまな風船が使われることによって、それぞれが独特な影を生み出し素晴らしい作品に仕上がっています。
少しだけフリルが。
段々になっているバルーンドレスです。
これもまた細かい。素晴らしい。
天使のような、今までのファッションシーンでみたことがない素晴らしいドレスです。
スカートの部分だけバルーンドレスを使っています。
もしかしたら、新しいファッションの形としてバルーンが使われる時もそう遠くないかもしれませんね。
▼参考:(外部サイト)
・FROM BALLOONS TO LEGOS, NEW FASHION WORK FROM DESIGNER-ARTIST RIE HOSOKAI(http://www.tokyofashiondiaries.com/from-balloons-to-legos-new-fashion-work-from-designer-artist-rie-hosokai/)
・LEGOやバルーンでドレスをつくるアーティスト細貝理恵 | Fashionsnap.com
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