時間を止めることの出来る花器。
今回紹介するグッズは、花を逆さまに吊るしておくことで自然とドライフラワーをつくることの出来る花器「fadeless」。
もともとドライフラワー自体は逆さまに吊るしておくことによってつくるものだが、花器として、魅せるデザインとして非常に面白い作品となっている。
上の写真がそのグッズのひとつ。まるで本の栞(しおり)のような形をしている。手前側の花器がドライフラワーとして出来上がったものを天井から吊るしているもの。
また後ろ側の花器は、ドライフラワーにしている途中のもの。花が上に向いていようが下に向いていようが、非常におしゃれな花器として機能していることがわかる。
上の写真はリング型のドライフラワーにすることが出来る花器。リング型にすることにより円の下の部分に花が集まるようにデザインされている。
まるで重力に逆らい、逆さまに花が生えているような感覚を味わうことが出来る非常に面白いデザインの花器と言えよう。
またこのリング型の花器は、上の写真のように楽しむことも出来る。ドライフラワーになる前も、なった後も、楽しむことの出来る花器「fadeless」。
花好きにはたまらない一品と言えると思う。
またうえのような写真の花器もある。どれも非常にユニークだ。公式ページには以下のような記載がある。
時間を止める。花を逆さまに吊るしゆっくりと乾燥させることでドライフラワーにすることができる花器。花は切り取られた瞬間から枯れる運命にありますが、逆さまに吊るすことでその運命に逆らうことができます。吊られた花はゆっくりと時を止め、美しい姿を留めたまま新たな時間軸で時を刻み始めます。
時間を止めることの出来る花器・・・この言葉のなんと美しいことか。
ドライフワラーにするということは、ある意味、そのものに永遠の命を与えると言っても良いのかもしれない。
花の盛りをむかえゆっくりと時間がとまり、また新たに新しい時間を生きる。これは、私たちの生きる道に似ている気がする。
花を咲かせ、いつかは枯れる。しかし、それでもなお生きていく人のようだと私は感じる。
ドライフラワーにする過程も楽しむことが出来るし、ドライフラワーになった後も、吊るしておくことでまた楽しむことが出来るというこの花器。
花を生ける人はひとつは手元に置いておいても良いかもしれない。そしてゆっくりと時間がとまり、また新しい時間が生まれる瞬間を楽しむことで、新たな花の魅力を発見できるかもしれない。