メキシコのアカプルコに「Sunset Chapel(陽の沈むチャペル)」と呼ばれる素晴らしい教会があります。
夕陽に照らされると、内部に十字架が美しく影をつくることを考え抜かれ設計されたこの教会は、新しく夫婦となった二人の人生の最初の日を祝うチャペルとして生み出されました。
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Sunset Chapel(陽の沈むチャペル)がある場所
住所:Jacques Cousteau 31, Brisas del Marqués, 39887 Acapulco de Juárez, Gro., メキシコ
Sunset Chapel(陽の沈むチャペル)がある場所は上記の通りです。
口コミを見る限りでは、非常に素晴らしい場所に位置するものの、あまり知られていないようで、2020年現在、汚れが目立っているとのことです。
Sunset Chapel(陽の沈むチャペル)の外観
※ 以下からの写真はクリックすると大きくなります。
陽の沈むチャペルには3つの特徴があります。まずひとつめの特徴は、建物から壮大なる景観をのぞむことができるという点。ふたつめは、陽が沈む時、建物である教会内を明るく照らし出すという点、そしてみっつめは建物の性質上、教会の入り口が地下から教会へと連なっている点です。
教会内から壮観なる景色を見渡す為には、ある程度の高さが必要だったということで、その要望に応える為には様々な苦労があったとのことです。
教会の下から陽の沈むチャペルを見上げた図です。その建物の重厚さに圧倒されます。建物全体の面積は120m2ということです。
この建物を設計したのはBNKR Arquitecturaという建築事務所です。
陽の沈むチャペルは近代的な趣と、古典的な趣の教会が融合した、類希なる建築物だと思います。
建物の裏側にまわってみました。建物の外観に形作る細長い穴から教会へと入ることができます。では、さっそく教会内部をのぞいてみましょう。
Sunset Chapel(陽の沈むチャペル)の内観
さきほどの縦に線の入った入り口が写真奥の光の部分です。礼拝堂へは左手にみえる螺旋階段をのぼっていきます。
教会内部の写真です。ご覧のように教会内からは壮大なる海の景色を楽しむことができます。先ほど外から見た、十字架もみえます。階段もみえますね。
教会の大きさを確認できる写真です。正面には立派な十字架が掲げられています。
計算し尽くされているだけあり、景観がすばらしいです。正面の十字架も景色に溶け込んでいます。
正面から教会全体を観たときの図です。正面から奥に向かって三角形の形をしていることが確認できます。
陽が沈むとあたたかな光が教会内を照らし出します。
この瞬間が陽の沈むチャペルにとって、一番綺麗な瞬間でしょう。
陽が沈むとライトアップされます。
ライトアップされたSunset Chapel(陽の沈むチャペル)
夜もまた趣があります。
異星人が降り立ったかのような、不思議な外観ですね。
この一画だけにあかりが灯り、十字架がきらびやかに輝いています。
陽の沈むチャペルですが、陽の沈んだ後も素晴らしいつくりとなっています。
建物の見取り図です。
見取り図でみるとその特徴的な形をした建築物を改めて感じることができます。
メキシコは、その温暖なる気候の為、こういった開放的な建物が多い気がします。その土地土地の気候や様々な条件を考え、建てられた建築物には他にはない魅力を感じてしまいます。
もし日本で同じような教会が建てられたとしても、メキシコのそれとは異なるでしょうね。
設計事務所:BNKR
公式ページ:Sunset Chapel
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▼参考
Sunset Chapel, Acapulco Church, New Mexico Architecture, Sunset Chapel Acapulco, BNKR Arquitectura
Sunset Chapel / BNKR Arquitectura | ArchDaily