アップサイクルプロダクトとは、再利用をすることで質の向上をはかる製品のことをさしますが、コーヒーの出がらしの部分を再利用することにより、インテリアをつくってしまった人がいます。スペインのデザイナーRaúl Lauríさんです。
実は、これからご紹介する作品は2012年のミラノサローネでの一部門、若手クリエイターの登竜門と呼ばれるサローネサテライトで見事優勝した作品です。
誰もが、ゴミとして扱い振り向きもしない、コーヒーの出し柄が、本当に見事なまでの素敵なインテリアに生まれ変わってしまっています。
なぜコーヒーの出し殻で作品を作成したのか?

氏いわく、この作品、DECAFÉは「生分解性の素材として再利用できるコーヒーの出し殻に、人々の感情に訴えるような第2の人生を与えること」という考えのもとこの作品を制作したとのこと。

まさか、コーヒーの出し殻がかわいいインテリアに変身するなんて、誰が思いつくでしょうか。
使われる出し殻は、エスプレッソマシンで圧縮・加熱されたものだそうで手触りや香りまでも楽しむことの出来る、インテリアとなっているそうです。
制作は伝統的な台所用具をつくる技術を応用しているようで、その修得に費やした時間は実に2年。素晴らしいです。
現在ランプやお皿など5つの種類のインテリアが制作されているようで、これからそのひとつひとつをご紹介します。
コーヒーの出し殻で作ったお椀など5つの作品

こちらは「ALIKA」と名付けられたお椀です。

もちろん特殊な技術によって塗固められた、コーヒーの出し殻で出来ています。

所々くすみがかった色合いといい、光沢といい、何故か胸をうつ作品です。

完全なる形の中の、不完全な部分がこのお椀の魅力を何十倍にも引き出しています。

きちんと包装された状態の「ALIKA」です。

箱のデザインも凝っていますね。

器からコーヒーの香りがするということですが、コーヒー好きの私としては非常に気になります。

包装は真ん中から二つに分かれるようになっているようです。

独特な光沢ですね。

こちらの作品は「KOJI S」と名付けられた照明器具です。

照明器具は幾つか種類がありますがこちらのタイプは天井から吊るすタイプのものとなっています。

アップしてみると、所々凹みがあり、それがまたいい味を出しています。

さらにアップしてみると、まるでお菓子のようですね。サクサクっと音がきこえてくるようです。



コーヒーの出し殻を利用しているだけあってレトロ感漂う出来映えとなっています。

まるでスポンジケーキのようですが、もちろん陶器なので食べることはできません。

ひとつのランプの明るさはそこまで強くないようです。

同じく照明器具ですが、こちらのタイプは「KAMARIA」という名前が付けられています。

非常に重厚感があるつくりとなっていますね。

こちらはテーブルライト、「KOJI」と呼ばれるものです。

天井から吊るすタイプのものを卓上用にした間接照明の照明器具です。

青白く光っています。

付属の板で角度を変えたり、様々な使い方が楽しめるようですね。

ひとつだけではなく、いくつか部屋に欲しいサイズですね。

鉢植えの中に溶け込んでいます。

最後にご紹介するのは特大サイズの照明器具「ZAJI」です。

人と比べるとその大きさがよくわかります。それにしても、どこかでみたことのある形だと思いませんか?キノコの山?タケノコの里?それともアポロ?

やはり青白く光るようです。

やはり優勝作品ともなると発想元も違うのですね。これがコーヒーの出し殻をもとにつくられているなんて・・・馬鹿に出来ないものです。
DECAFÉは下記の公式ホームページからご購入いただけます。
公式ホームーページ:decafe
▼参考:(外部リンク)
コーヒーの出し殻が素敵なインテリアに!「サローネサテライト」で大賞をとったアップサイクルプロダクト「DECAFÉ」 | greenz.jp グリーンズ
Salone Milan 2012: Raul Lauri’s DECAFE, Winner of SaloneSatellite Award – Core77