石段にレゴブロックが・・・合成ではありません。実はコレ、3Dプリンターで創つくったレゴブロックなのです。
石段の欠けた部分を利用し、3Dプリンターによって元の状態に再現するのではなく、その石段が実は、レゴブロックだったという非常に面白い作品です。
この信じられないレゴブロックの石段を創ってしまったのはアーティストGreg Petchkovsky氏。ではどのようにして3Dプリンターを使いレゴブロックで出来た石段をつくりあげたのでしょうか。
その一部始終をご紹介します。
上の写真が元の写真です。石段が欠けてしまっていることが確認できます。これからこの石段の欠けた部分にレゴブロックをつくりあげます。
まずはじめに第一ステップとして、様々な角度から石段の写真をとりパソコンに取り込みます。
取り込んだ写真29枚をAgisoft Photoscanというソフトを使いおおまかに3Dメッシュの加工を施していきます。
今度は先ほどの3Dメッシュの画像を3DS Maxというソフトに取り込みます。3Dポリゴンモデリング技術を使いレゴブロックの形に整えていきます。その後に階段がレゴブロックで出来ているかのように縁(ふち)の部分に細工を施していきます。Greg氏によると、この瞬間が全体のプロセスの中で最も能力が試される場所だとのことです。
本物に近づける為にブール値を利用してグレッグの3Dモデルからスキャンされたメッシュを抜き取ります。次にShapewaysというソフトを使い3Dプリントしていきます。選択された材料は‘full color sandstone’ と呼ばれているもので、$16.89で3Dプリントできるようです。
実際に3Dプリントされた石段レゴブロックのかけらは微妙に色が異なるため、Greg氏自らが色を塗り、修正を施していきます。
このプロジェクトはthe Instructables.comにおけるコンペティション‘Make it Real‘でのGreg氏の案だったようです。
3Dプリンターによって完成されたレゴブロックを欠けた石段の部分に組み合わせていきます。
多少まわりと色合いが異なりますが遠目で見たら全くわからないほど精密に出来ていることがわかります。
3Dプリンターでここまでのことができるとは・・・3Dプリンターのこれからの可能性を感じさせます。
3Dプリンターによって完成した石段レゴブロックを離れて見た図です。この一かラだと、本当に石段の部分にレゴブロックがはめ込まれているようにしかみえません。
これはものすごい技術ですね。今後の3Dプリンターの更なる発展に注目です。
3Dレゴブロック制作過程の動画は以下からご覧頂けます。
https://www.youtube.com/watch?v=4Fpe5UrLALE
※現在youtubeにアップされていた制作過程は見られなくなっています。
3Dプリンターでレゴブロックを創ったGreg氏の公式ホームページはこちらです。
公式HPはこちら>>>Greg Petchkovsky
▼参考:(外部リンク)
3D Printed LEGO Block Blended into a Chipped Step «TwistedSifter