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家づくりで知らないと損する8種類の屋根の形とそれぞれの特徴

屋根の形や種類とそれぞれの特徴の話

家づくりをするうえで外観はやはり気になるものです。間取りはもちろん大事ですが、どうせなら外から見てもカッコいい自慢の家にしたいもの。実は建物は屋根の形ひとつで随分と建物の外観と印象はかわってきます。

(機能は別として、どの屋根の形がカッコいいと思うかは完全に好みです)

今回はそんな建物の上部に設置されている屋根の機能をはじめ、それぞれの形のメリットとデメリットを記していきます。



屋根の役割と機能

家づくりをする上で特に気になるのは家の外からみる屋根の形かもしれませんが、実は屋根には形によって、それぞれの役割と機能があります。ですから住む場所はもちろん、それぞれの地域の気候条件などを考慮して屋根の形を決めなければなりません。さらにいうと、将来的にどんな家に住みたいのかによっても屋根の形は変わってきます。

屋根に求められる役割はいくつかありますが、どの形の屋根にも共通して言えることは「住まいの安全性を高めること」にあります。また、一般的に屋根に求められる役割で代表的な役割は以下の3つになります。

1:防水性
屋根の役割は雨風をしのぐことにあります。
2:断熱性
屋根の役割は外からの日差しを遮ることにあります。
3:通気性
屋根の役割は室内の熱を放出することにあります。

細かく言えば他にもありますが、上の3つが基本的な屋根の役割となります。

屋根づくりで覚えておきたい8種類の屋根の形と、それぞれの特徴、メリットとデメリット

次に屋根の形をみていきます。ひとことで屋根と言っても随分と多くの種類があり、もちろんそれぞれの形でそれぞれの機能的特徴を兼ね備えています。

1:切妻屋根(きりづまやね)

切妻屋根

一般的に屋根と言われるとこの切妻屋根をイメージされる方が多いと思います。切妻屋根の形としては上の図のように2つに折れた、よくみる一般的な屋根の形をしています。

屋根の頂上部(大棟)から右と左2面、地面に向かい野地板が伸びていき屋根の形を構成しています。余談ですが、切妻屋根は、屋根の横の部分の妻と呼ばれる箇所を半分に切ったような形であることから切妻屋根と呼ばれているそうです。

1−1:切妻屋根の機能とメリット

切妻屋根は比較的丈夫で雨漏りがしにくいのが大きな特徴です。また構造が単純で使う材料が少ないため作業が早くメンテナンスも安価に済ませることが出来、屋根だけで考えるとコストを抑えることが出来ます。

切妻屋根は、上からの雨を素早く排水する為の屋根の形としては一番優れている屋根の形です。

さらに切妻屋根は、ほとんど全ての屋根材を使用することが出来ます。棟の下の屋根と天井との間に出来る空間”小屋裏”にロフトや収納部屋をつくることによって無駄な空間をなくすこともできます。

雪が多い地方でしたら雪の落下する場所をある程度予測できるため雪の落下による事故を防ぐことが出来ます。

1−2:切妻屋根のデメリット

切妻屋根のデメリットはほとんどありませんがデメリットとして良く言われるのが、多くの家で採用されている為個性的な家を建てづらいということです。

切妻屋根はデザイン性が低いため、バランスを考えないで切妻屋根を採用してしまうと、安っぽい家になる可能性もあるので注意が必要です。

また外観を工夫しないとどこにでもあるような建て構えの住宅になってしまう恐れがあります。さらに切妻屋根では屋根の面が東西に向いている場合、太陽光パネルの発電効率が非常に悪くなります。

雪が落ちる場所が限定されることはメリットではありますが、逆に雪が落ちる場所が集中するというデメリットにもなります。

2:寄棟屋根(よせむねやね)

寄棟屋根

切妻屋根の次に良く見かけるのが寄棟屋根です。切妻屋根が2方向の傾斜面に対して、寄棟屋根では4方向に傾斜面があります。傾斜面が4方向にふえるため、その分日差しや雨などの影響をやわらげることができます。

また屋根の形が方形屋根に似ていますが、その違いは大棟があるかないかによります。つまり、方形屋根は大棟がないためピラミッドの形をしています。寄棟屋根は、ハウスメーカーが建てる家でよくみられます。

寄棟屋根の名前の由来は、屋根の角の部分から、棟(山折の部分)が集まってくる形だということからつけられているそうです。

2−1:寄棟屋根(よせむねやね)の機能とメリット

耐久性が高く、台風時に一番強いのがこの寄棟屋根と言われています。寄棟屋根は、傾斜面が増えるため屋根自体のコストが高くなりますが、どの方向からも日差しや雨を防いでくれます。雨量や雪量を分散させることが出来るだけでなく風に対しての耐久性も高いのが寄棟屋根の大きな特徴です。

また寄棟屋根は洋風の住宅でも和風の住宅でもどちらのタイプの建物でも合わせることが出来ますし、大抵の建物の形にあいますので建物の形を選びません。

洋風の寄棟屋根

写真:株式会社山平 URL:http://www.yamahei.jp/product03.html

 

つまり寄棟屋根の場合、先にあげた切妻屋根と比べると屋根に凹凸ができることでメリハリがうまれ屋根に表情が出てきます。

2−2:寄棟屋根のデメリット

寄棟屋根は、最上部の大棟から下っていく棟が4つあり特に、大棟と下り棟の取り合い部分「かき合い」とよばれるY字型の部分は棟部分が複雑になるため、雨漏りの可能性はそれだけ高まります。

棟板金の加工に手間もかかる為その分屋根を維持する為のメンテナンス費用は高くなります。

その形状のため太陽光パネルの設置数に制限があるばかりか、設置できないこともあります。切妻屋根と比べると屋根裏のスペースは小さくなり、また雨や雪が落ちる量は4方向に分散しますが、雨や雪が落ちる場所が増えるため注意が必要です。

3:方流れ屋根(かたながれやね)

方流れ屋根

方流れ屋根とはその名の通り、片方だけの面の屋根、つまり1面だけの屋根のことを指します。つまり上の図のように一方向へ流れている屋根のことを言います。方流れ屋根は太陽光発電が普及するにつれて特に人気になってきた屋根の一つです。コスト重視の場合、かなり優れた屋根となります。

また方流れ屋根は余計なものを削ぎ落としたデザインのシンプルモダンな建物に良く合います。

※太陽光発電については「太陽光発電について」のカテゴリーを参考にしてください。

3−1:方流れ屋根のメリット

通常雨樋は屋根1枚につき1つ以上の雨樋が必要になるため、屋根の面の数だけ多くなりますが、方流れ屋根の場合はもともと屋根が1枚しかない為、雨樋の数が少なくて済みます。そのため外観をかなりスマートに見せることが出来ますし屋根の構造が単純であるためコスト面でも安価で、雨漏りもしにくく雨樋の分の材料費がかかりません。

さらにデザイン性も非常に優れており、シンプルモダンなデザイナーズ住宅のような外観が方流れ屋根の大きな特徴です。

方流れ屋根は、雪の落下する場所が片側だけしかない為、リスクを回避できるメリットもあります。

方流れ屋根は窓も高い位置にとりつけることができるため部屋の中が明るくなり、さらに屋根の上に太陽光パネルを設置しやすいのも大きな特徴です。

太陽光パネルを屋根に搭載する場合は、南側の太陽に対してどれくらいの面積で屋根の面を向けることができるかが大きなポイントでそれによって屋根に搭載できる太陽光パネルの量が決まります。

南側に向かった一枚屋根の方流れ屋根だったら効率よく太陽光パネルを乗せることが出来ます。

3−2:方流れ屋根のデメリット

方流れ屋根は窓を高い位置に設置することが出来ますが、その分高くなることを意味します。そのため特に家の北側が高くなる場合は日照の関係で隣家に影響が出てくる可能性が非常に大きいので住みはじめてからトラブルにならないよう配慮が必要となるケースがあります。

ちなみに、北側の家に光が当たらなくなって暗くなってしまうことを制限する為に、北側斜線制限というものが設けられています。北側斜線制限については後述します。

また屋根面が北向きの場合は太陽光パネルをつけることができません。

雨樋の数が少ない分、一面でうける雨量が多くなるのでそれに応じて大きな雨樋が必要になります。そのため雨をスムーズに排水する為の屋根勾配が必要になります。屋根勾配が極端に緩い場合、屋根に雨が溜まってしまい雨漏りのリスクが高くなります。

4:入母屋屋根(いりもややね)

入母屋屋根

入母屋屋根は切妻屋根と寄棟屋根の組み合わせのような屋根です。

具体的には屋根の上の部分が切妻屋根で、下の方が寄棟屋根になっている屋根のことを指します。

入母屋屋根は日本の田舎の方にいくと良く目にします。

4−1:入母屋屋根の機能とメリット

入母屋屋根は屋根裏の通気性や断熱性が高く耐風性にも優れていることが大きな機能的特徴です。雨による水はけも優れています。また入母屋屋根の一番の魅力はやはり瓦づくりの屋根との相性が非常によく和風住宅において右に出るものがないほどマッチし重厚感のある外観になります。

入母屋屋根は日本だけではなく中国、台湾、韓国、をはじめ、ベトナムやタイ、インド、インドネシアなど、東アジアの伝統的な屋根形式としてアジア各国で多く見られる屋根の形で、多くは神仏建築に用いられています。

4−2:入母屋屋根のデメリット

切妻屋根と寄棟屋根の両方の構造を合わせもった屋根、それが入母屋屋根です。二つの屋根の構造を合わせもっているわけですから棟が多くあり、また合わせも複雑であることから屋根の構造はより複雑になります。

そして複雑になった分だけ雨漏りの可能性も高くなります。

構造が複雑で取り合い部分が多いため、修理やメンテナンスの費用は高くなります。

5:陸屋根(ろくやね・りくやね)

陸屋根

陸屋根は、屋根が水平な形をしており屋上がある屋根のことです。つまり一般的な斜めの屋根をつけるのではなく、バルコニーのように仕上げた平らな屋根のことを陸屋根といいます。

陸屋根は豪雪地方では大雪による落雪事故を防止するために陸屋根を採用する住宅が増えているようです。陸屋根は一般的に鉄筋コンクリートで建てられます。木造でつくると材料自体に水がしみ込み家が傷みやすいため、木造には向きません。
そのため、基本的に木造ではこの屋根は使用しません。

5−1:陸屋根の機能とメリット

陸屋根の最大のメリットは屋上スペースを有効活用することが出来る点にあります。デザイン的にシンプルでモダンなデザインであるため洗練された印象を受けるのが大きな特徴です。

趣味のガーデニングや屋上庭園などのプライベートな空間をつくることもできます。

その形ゆえに風による影響が少ないのも大きな特徴です。

5−2:陸屋根のデメリット

一般的な屋根は傾斜を利用して雨や雪を受け流す役割があるのですが、陸屋根は屋根が水平であるがゆえに、屋根がもつ役割をうまく果たすことが出来ません。さらに排水溝などに葉っぱなどがつまるとうまく排水することが出来ないため水がたまってしまいます。そのため必然的に雨漏りのリスクが他の屋根と比べると高くなります。屋根に雨や雪が溜まることでダメージを受けやすい構造になっているということは注意しなければなりません。

その他、定期的なメンテナンスが必要な他、他の屋根をつくるよりも高くなります。陸屋根は屋根に水がたまる性質上、防水工事が重要で約10年毎に防水工事を行なう必要があります。

また、太陽光パネルを陸屋根に設置する場合は、角度をつける必要があるため、追加費用がかかります。陸屋根はメリットばかりに目がいきがちですが、全体的にデメリットの方が多いのが特徴です。

6:方形屋根(ほうぎょうやね)

方形屋根

方形屋根は形的には寄棟屋根に似ていますが、寄棟屋根には大棟があるのに対し、方形屋根には大棟がなくピラミッド型の形状をしています。

つまり屋根の頂上が線になっているのではなく、点になっているのが大きな形的特徴で、1つの点から4方向へ同じ角度で傾斜している屋根です。

基本的特徴は先にあげた、寄棟屋根とかわりません。

6−1:方形屋根の機能とメリット

方形屋根は、屋根のてっぺんに当たる棟が建物の中心に来ます。そのため建物のバランスのとれた美しい外観や間取りをつくることが出来ます。

雨が多い地域でも傾斜に沿って4方向に雨が流れていき、はけが良いのが大きな特徴です。

6−2:方形屋根のデメリット

4つの下り棟が1点に集まってしまうため、その中心点である「X」の「かき合い」が弱いことが特徴です。そのため雨漏りには注意しなくてはなりません。

7:招き屋根(まねきやね)

招き屋根

招き屋根とは、切妻屋根の片側の屋根を長く、もう一方の屋根を短くした屋根のことを指します。招き屋根は片側が急勾配で高さがあるため、ロフトをつくりやすく別荘などによくみられる屋根形状です。

招き屋根は切妻屋根から派生した屋根の一種です。そのため基本的な機能は、切妻屋根と一緒です。

7−1:招き屋根の機能とメリット

招き屋根は、その形自体が大きな特徴なのですが、この独特な形状により風による影響を軽減し、切妻屋根よりも耐風性に優れているほか、適度な勾配である為、屋根の負担も分散され、様々な屋根の弱点をカバーしています。

外観も比較的美しくロフトをつくることが出来るのが大きな特徴です。

2面の屋根が段違いで支え合う形の為、切妻屋根よりも耐風性が高く、また施工費用も抑えることが出来、断熱性や屋根裏の通気性が高いのが招き屋根の最大のメリットです。

7−2:招き屋根のデメリット

屋根の取り合い部分は雨漏りのリスクが高いため、定期的なメンテナンスが必要になります。またL字型の家のように構造が複雑な場合特に注意が必要になります。

L字型の家など角が多い家ですと屋根と屋根がぶつかる境界線に雨が溜まりやすくなってしまい、雨水が染み込み、瓦や下地を痛ませるリスクが他の形の屋根に比べ高くなります。※複雑な形の屋根ほどこうしたリスクが高くなるのはお話した通りです。

8:はかま腰屋根(はかまごしやね)

はかま腰屋根

はかま腰屋根も切妻屋根から派生した屋根で、切妻屋根の棟を一部切り取った形をした屋根です。袴を履いた時の姿と似ていることから、はかま腰屋根と呼ばれているようです。また、はかま腰屋根は別名「隅切り」「半切妻」「ドイツ屋根」とも呼ばれています。

家を建てる時に周りの公共物や住宅に対して、高さや幅に制限が設けられる道路斜線制限がありますが法的基準をクリアすることを目的として使われることがほとんどです。つまり、ほとんどの場合、道路斜線や日影規制などの法的制約から使われます。※道路斜線制限については後述します。

8−1:はかま腰屋根の機能とメリット

はかま腰屋根の主な用途は、建築基準法の高さ道路斜線制限に引っかかったとき、はかま腰屋根にすることで制限内に収まるようにします。はかま腰屋根は、道路斜線制限によって間取りを変更することや、それにより室内が狭くなることを防ぐことが出来ます。

つまりはかま腰屋根に変更することで住宅や室内の高さを低くする必要がなくなります。高さを低くする必要がなくなるのですから、希望通りの間取りをつくることができるようになります。

8−2:はかま腰屋根のデメリット

切妻屋根と比べると棟が複雑になり取り合い部が増えるため、はかま腰屋根は雨漏りのリスクが高まります。

屋根材の種類について

次に見ていきたいのが、日本の住宅で一般的に使用される屋根素材です。日本の屋根にはいったいどんな素材が使用されているのか、特徴とメリットやデメリットなどを交え説明していきます。

屋根には大きく言って3種類あり、その3種類とは1:スレート、2:金属、3:瓦と分類することが出来ます。順番にみていきましょう。

1:スレート屋根

カラーベスト屋根

現在日本で最も多いのがスレート屋根です。天然スレートと化粧スレートがあり、天然スレートが粘版岩を薄く加工した薄い板状の屋根材であるのに対し、化粧スレートはセメントと繊維を混ぜて、厚さを約5mmに成形された開いた上の建物です。

天然スレートは天然の岩を使用するため割れやすく重量もあり、加工にも技術が必要となり非常に高価になります。そのためほとんど普及していません。

対して化粧スレートはセメントと繊維を混ぜてつくる為、化粧スレートは薄い平板上のため運搬がしやすく工業製品のため品質が均一化されており、加工も最低限で済むので施工費が安いのが特徴です。

スレート屋根

スレート屋根は軽量で安価ですが、風や地震の影響で非常に割れやすく、頻繁にチェックする必要と定期的なメンテナンスを行なうことが大事です。スレート屋根の寿命は20年から25年と言われており、また10年程度で塗装や棟板金交換が必要とされています。

スレート屋根は表面に塗装をして色合いが決められるため色のバリエーションは豊富ですが、表面の塗装が劣化すると漏水する場合があり、塗装のメンテナンスが必要です。

出典:兼六ホーム株式会社 屋根用化粧スレート葺き

化粧スレートは重ねることによってもっているため、改装塗装の場合、重なった下の材には塗装できない他、勾配が緩い場合毛細管現象で漏水する場合があることも注意が必要です。

 

スレート屋根は、スレートと水切り金具の構造で、日本瓦と比べるとスレート屋根の方が屋根構造が単純であるため、修理費用は安く済みます。

2:金属屋根

金属屋根は、亜鉛めっき鋼板や合金めっき鋼板などの金属で葺いた屋根のことを指します。金属屋根は軽量であるため地震対策に適しているまた金属屋根は、屋根の勾配が緩くても使うことが出来ます。

金属屋根の一番の特徴は、耐水性に優れているところです。金属素材はつなぎさえしっかりしていれば素材への浸透性は限りなくゼロに近づけることが出来、水量に耐えることが出来ます。

2−1:ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板の断面図

ガルバリウム鋼板の断面図

ガルバリウム鋼板はアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%のアルミ亜鉛合金をメッキした鋼板で特徴としては金属の為軽量で耐震性にすぐれ、金属なのにさびにくいという特徴があげられます。

ガルバリウム鋼板で良く言われている防音性や断熱性、耐久性などは例えばガルバリウム鋼板を良く理解している腕のいい職人に施工してもらうなどの必要があったり、追加やアップグレードが必要になります。

ガルバリウム鋼板はメリットばかりが目立ちますが、もちろんデメリットもあり防音性や断熱性などは追加工事を行なわなければその性能をたもつことが非常に難しいため追加費用がかかります。また腕のいい職人に施工してもらうことが必須となりますのでその分費用は高くなります。

2−2:銅板

銅板屋根

銅板屋根はどの名の通り銅で出来た屋根のことを指します。銅板屋根は主に神社や仏閣で使われ非常に高価である為一般住宅でほとんど見かけることはありません。

銅板屋根の特徴としてはメンテナンスが基本的に不要で非常に軽く60年以上寿命があると言われています。銅自体が柔らかいため加工しやすい半面、強度が弱く凹みやすいというデメリットもあります。

銅板屋根は基本的に塗装することはなく、表面に緑青と呼ばれる化合物が出てくることによって抗菌力を銅の腐食を防ぐほか耐久性が大きく向上します。

2−3:トタン板

一般的なトタン屋根

トタン屋根は鉄を亜鉛でメッキした屋根のことを指します。スレート屋根の次に安価ですが、表面を覆っている亜鉛メッキがはがれると中の鉄がさびることで強度が一気に下がります。

そのため一般的には錆が出やすい屋根として知られています。雨音も非常にうるさく頻繁にメンテナンスが必要になります。

約10年ほどで補修と塗装が必要で耐久性もあまりなく10年から20年と幅があります。

3:瓦屋根

日本瓦やセメント瓦などの瓦を葺いてつくる屋根のことを瓦屋根と言います。瓦葺きには3つの葺き方があり、本瓦の平瓦と丸瓦を交互に組み合わせて並べる屋根の葺き方である本瓦葺き、平瓦と丸瓦を一体化させた波型の桟瓦を使用した屋根の桟瓦葺き、瓦葺きに桟瓦の裏面に突起をつけて、引掛けて瓦がズリ落ちないように改良された引掛け桟瓦葺きとあります。また瓦屋根は屋根の勾配がある程度ないと使用することは出来ません。

3−1:日本瓦

日本瓦屋根

日本瓦は価格やメンテナンス費用が高い分、耐久性が約50年から100年と非常に高く、厚みがあるので強度に非常に優れています。ただし瓦自体が陶器や素焼きなので割れることもあります。

漆器の部分にはメンテナンスが必要ですが、瓦自体が非常に重く、屋根が重くなり地震には弱いです。

3−2:セメント瓦

セメント瓦

その名の通り、セメント製の瓦です。日本瓦との大きな違いは、日本瓦が土で出来ているの対して、セメント瓦はセメントで出来ている点です。セメント瓦は強度はありますが、割れやすく重量があるため地震に弱く塗装も禿げやすいのが特徴です。

瓦屋根の構造

塗装により色を付け、塗装が劣化してしまうと、すぐに屋根自体も劣化してしまうので15年くらいで塗装が必要となり定期的なメンテナンスが必要な瓦です。

セメントなので耐久性はよく環境にもよりますが、約30年から40年ほど持ちます。

各屋根材の利点と欠点のまとめ

各屋根材の利点と欠点をざっとまとめると以下の図のようになります。

屋根材 利点 欠点
スレート ・軽量かつ安価

・色合いが豊富

・風や地震の影響を受けやすい

・表面塗装の劣化により雨漏りのリスクがある

・屋根塗装等のメンテナンスがこまめに必要

金属 ・繋ぎさえしっかりしていれば水量に耐えることが出来る

・経年劣化しにくい

・耐火性に優れている

・加工しやすく、屋根の形状に合わせやすい

・遮音性がなく雨音が気になる。

・耐熱性に劣り熱が伝わりやすい。

・海岸沿いには向かない(煙害により腐食が早まるため)

・耐火、防水、遮音性に優れる ・他の屋根材と比べ重い

・壊れやすく、地震に弱い

家の屋根と外観の関係

軒の出

屋根の形状は建物の外観を決める上で非常に大事ですが、軒をどの程度出すのかで建物全体の雰囲気はかなりかわってきます。例えば軒を出さない方が四角い家に見えます。ヨーロッパ風の建物プロバンス風などでは軒はほとんど出しません。

軒があることのメリットは外敵保護、例えば雨や日差しを遮ることで、それに伴い劣化や汚れに強い家になるのでメンテナンスにかかる手間は軒のある家の方が少なくて済みます。

屋根の勾配

屋根の角度によって家の外観が大きく変わってきます。またそれだけではなく、屋根の勾配が急であるほど、屋根の工事に手間がかかるため屋根にかかる金額は高くなり、屋根の勾配が緩いと雨がうまく流れていかないというデメリットも出てきます。

ただ、上述した屋根の材料をどれにするかによっても必要な勾配がかわってくるので設計士と相談しながら決めていくと良いと思います。

勾配がある屋根は雨が流れやすくなるほか、屋根裏スペースを確保することによりロフトがつくりやすくなるメリットがありますが、勾配があるとリフォーム時に足場が必要になったり、工期が長くなるなどのデメリットもあります。

屋根の形の法律による4つの制限

日本には建築基準法という「国民の生命・健康・財産の保護のため、建築物の敷地・設備・構造・用途についてその最低基準を定めた法律」があります。屋根の形を制限する法規としては下記の4点があります。

1:隣地斜線制限

隣地斜線制限 出典:http://chumon-jutaku.jp/knowledge/low/6-3/2022/

隣地斜線制限 出典:http://chumon-jutaku.jp/knowledge/low/6-3/2022/

隣地斜線制限とは隣地の日当りや風通しの良さを確保する為につくられた法規です。隣地斜線制限は隣地の境界線から「高さ」と「角度(勾配)」によって規制されます。

建物を建てる際は隣地斜線制限に則った一定の範囲内で計画をする必要があります。ただ一般的な住宅である第一種・第二種貞操住居専用地域では隣地斜線制限の適用はありませんのでここでは割愛させて頂きます。

詳細について知りたい方はまるわかり注文住宅さんの「隣地斜線制限とは」をご覧下さい。

2:絶対高さ制限

絶対高さ制限

絶対高さ制限とは市街地の景観や住環境を守る為に設けられた規制です。建築基準法の絶対高さ制限で、第一種低層住居専用地域および第二種低層住居専用地域では、屋根を含んだ建物の高さは原則として10mまたは12mまでにしなければならないと定められています。

絶対高さ制限 出典:東建コーポレーション

絶対高さ制限 出典:東建コーポレーション

3:北側斜線制限

北側斜線制限  北側斜線制限2

北側車線制限とは、北側隣地の日照の悪化を防ぐことを目的とした、建築物の北側に課せられる制限です。北側隣地の境界線から距離によって高さと角度(勾配)が制限されています。

おおよそ以下の内容になります。

・第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域では、真北の敷地境界線上5メートルの高さから1メートルにつき1.25メートル上がる斜線の内側に建築物を納めなければならない。

・第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域では、真北の敷地境界線上10メートルの高さから1メートルにつき1.25メートル上がる斜線の内側に建築物を納めなければならない。ただし、日影規制の対象地域は除く。

・その他の用途地域には北側斜線制限の適用はない。

Wikipediaより引用

その他、北側車線制限については、まるわかり注文住宅さんの記事「北側斜線制限について」や住まいの水先案内人さんの「北側斜線」がわかりやすいので住宅予定地の北側隣に家がある場合は確認しておくとよいでしょう。

4:道路斜線制限

道路斜線制限

道路斜線制限とは建物の道路に面する一定部分の高さを制限することで、道路の採光、風通し、見通しを確保すことを目的としてつくられた法規です。道路斜線制限により建物を建てる時は、前面道路からかかる一定の斜線勾配の内側で計画をしなければなりません。

また道路斜線制限によって同時に周辺建物の採光や風を確保することも狙いとしています。

屋根の形のまとめ:

繰り返しますが雨の役割とは、雨風をしのぐ防水性、外からの日差しを遮る断熱性、室内の熱を放出する通気性に集約されます。しかし屋根の形次第で、住み心地の他、将来の建物にかかるメンテナンス費用が大きく変わってきます。

また雨漏りのし易さはもちろん屋根の形状にもよりますが、施工業者の工事品質によっても大きく異なってくるため注意が必要です。屋根を決めるときは今回話した「屋根の形」「屋根の種類」「軒先の長さ」「屋根の勾配」のメリットやデメリットを考慮した上でしっかりと決めていきましょう。

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