日常に溢れる当たり前のものを、そのものの本質をとらえた上でデザインを加えることによって、全く新しいものにうまれかえる。
多角的な視点によって、物の見方を少しだけかえることでそのもののありのままの姿を浮かび上がらせる。
それを表現するのがデザイナーの大事な仕事のひとつであると思っている。
今回紹介する定規も、そのものの本質を失わずに、見事に新しいデザインとして生まれ変わった本質をついた作品だ。
日常的に使う定規も、はしごの形にデザインされることによって使わないときもインテリアとして飾ることが出来る。そんなデザイナーの思いが読み取れる作品だ。
一般的な定規も、デザイナーによるちょっとしたデザインによってここまで新しいものとして生まれ変わる。素晴らしいとしか言いようがない。
色の違う二色のはしごの定規。こうしてたてかけるとミニチュアのはしごのよう。定規として機能しないときも、いろいろな使い方が提案できそうな・・・いろんな可能性を感じ取ることができる定規だと思う。
あまり日常的に使用する頻度が少ない定規。でも、その役割は私たちの生活に欠かすことが出来ないもの。
かげでそっと、私たちの生活を橋渡ししてくれる・・・そんな意味をこのデザインから感じ取ることができる。
シルバーデザインのはしごの定規。
こちらはブラックだ。ブラックのはしごの定規もなかなか映える。
なお、この作品のコンセプトは・・・
定規は使われない時間がほとんどです。
そんな使われない時間の定規の在り方を提案します。
Ladder Rulerはその名の通りハシゴの形の定規です。
使わない時間は机の片隅やパソコンに立て掛けて置いてください。
あなたの仕事場の風景が少し楽しくなるかもしれません。
うん。定規に対する愛情を感じる作品のひとつだ。