今や、キャンドルと言ってもたくさんの種類のキャンドルがあります。キャンドルを収集するのが趣味の方もたくさんいらっしゃいますし、何よりもキャンドルのその魅力は灯を灯すと時間と共に溶けてなくなってしまう点。
その儚さがまたキャンドルの大きな魅力でもあります。
今回紹介するのはそんなキャンドルの魅力を引き立てる為の脇役キャンドルスタンドです。
まずはラフスケッチから。一枚の鉄板をくるりと折り曲げることによりキャンドルスタンドを制作しました。
このキャンドルスタンドは、建築のキャンチレバー(片持ち梁)のような構造からcandlever(キャンドレバー)と名付けられたようです。
上の写真がcandlever(キャンドレバー)です。このキャンドルスタンドの一番の魅力はキャンドルを横から刺して使うため、ある程度どんな高さや太さのキャンドルでも使用可能な点。
キャンドルを支える部分が「持ち手」も兼ねており、土台部分が溶けたキャンドルの「受け皿」を兼ねています。これによりキャンドルスタンドを構成する要素が最小限になるように設計されています。
candlever(キャンドレバー)は見た目にも非常にスタイリッシュな最小限に抑えられたデザインのキャンドルスタンドと言えるでしょう。
candlever(キャンドレバー)は佐藤オオキ氏率いるデザインオフィスnendoの作品のひとつ。
nendoならではのシンプルなデザインでありながらも静謐さと上品さの中に凛とした緊張感を漂わせる作品となっています。
▼参考:
candlever | nendo(http://www.nendo.jp/jp/works/candlever/?release)