乳幼児は思いがけない行動をよくします。
まだモノの使い方も慣れていない為、ちょっと目を離した隙に一歩間違えば大変な事態を招きかねない行動をよくします。
ストローの使い方ももちろんそれのひとつ。喉の奥の方にストローを差し込んでしまい大事故を招く恐れがあります。
しかし、このストロー補助具を使えばそんな大事故を事前に防ぐことが出来ます。ではいったいどんなストローなのか。これからご紹介します。
このストローの名前は「motchu(モッチュ)」といい乳首の形をした漆器具となっています。「motchu(モッチュ)」は2012年のキッズデザイン賞も受賞しており、そのデザイン性は折り紙付き。
子供を守る山中漆器の技が生み出した素晴らしいデザインです。
乳首の形をしており赤ちゃんも大喜び。吸い付きやすいストローの形を取っています。また自然の漆を使った漆器となっており、安全度も抜群。
「自然の抗菌剤」だそうです。
この乳首型のストロー補助具を使うことのメリットのひとつとして、「乳首型のため哺乳瓶からストローへの移行もスムーズに行うことが出来る」点が上げられます。
哺乳瓶と同じ形をしているからこそ、赤ちゃんも抵抗なく受け入れることが出来ます。
山中漆器とデザイナー高橋 誠二氏とのコラボレーションから生まれたストロー補助具「motchu(モッチュ)」。市販の子供用ストロー(3mm〜5mm)に対応しており、乳幼児の吸引力に合わせて細いストローから練習を始め、その後、徐々にストローを太くしていく事で自然にストローを上手に扱えるようになる工夫が施されています。
漆にかぶれる心配もなく、利用用途としてはスポイトのように飲み物を子供の口に入れてあげたり、クスリを口移しする時や離乳食をまぜるマドラー、ストローを噛む癖のあるお子様への噛み癖防止グッズとしてなど、いろいろと使うことが出来るようです。
色は上の6種類となっており、桜色、赤、黄色、青、黒、茶色のラインナップとなっております。
素材はサクラ、漆と記載があります。
緻密な木挽き、歪みにくく堅牢、それが山中漆器の得意とするところであり「糸目筋」「千筋」「稲穂筋」など、木地に入れる模様が20種類以上あり、「ろくろ挽き」による正確な木地の削りだしは日本一と称されています。
木目が縦に入る縦木取りと呼ばれる歪み・ねじれが少ない「木取り」にこだわるのも大きな特長となっており「材料荒挽」、「仕上げろくろ」、「下地」、「拭塗」、「塗り」、「蒔絵・箔加工」という製作工程は専門の職人による完全分業制でつくられ、一つの商品を作り上げるために、まるで駅伝の襷をつなぐかのように、最終工程まで職人たちが質の高い技をつないでゆきます。
「漆工房 大島」の4代目大島 太郎氏は多数のデザイナーとコラボレーションした漆器を企画して、職人とデザイナーとの橋渡し役として活躍しています。
今後の活躍に期待が置ける職人の一人です。
▼参考:
motchu(モッチュ)/山中漆器 | ニッポニズム オンラインストア