空気のようにふわっと軽い紙で出来た器があります。
名前を「空気の器」といい、広げ方によっては小皿や小鉢、花瓶など用途に合わせて自由なかたちをつくることができる不思議な器となっています。
紙なので薄くて軽く、器になると張りと強度を保つことが出来るこの紙で出来た器は使わない時はコンパクトに畳んでしまうこともできます。
紙の表と裏で色が異なるため、見え方によって印象の変わる不思議な器に仕上がっています。
この空気の器は、鈴野浩一(すずの こういち)と禿真哉(かむろ しんや)により2004年に設立されたトラフ建築設計事務所によってデザインされました。
上の写真が実際の写真。台紙には純パルプで抄合され、滑らかな表面、美しい光沢と白さが特徴の品種ノーコートアイボリーである、銘柄名HSKアイボリーを使用しています。
直径サイズは193mmと適度な大きさです。
空気を包みこむように、かたちを自由に変えられる紙の器、それが空気の器です。広げたりしぼませたりすることで、様々な形や模様の変化を楽しむ事ができる器となっています。
紅白の紙で出来た器「空気の器」。実はこれ、ひとつの「空気の器」の表と裏。表と裏では違う色となっているため製品頭上、または底からみたり、反対側にしてみたりすると違う色合いを楽しむことが出来るようになっています。
また紙で出来ている為、上から押し込むとバネのようにふわふわと伸ばしたり縮ませたりすることが可能です。
ふわふわとバネのように伸び縮みするときには以下の動画でご覧頂けますが、2つの色のグラデーションを楽しむことも出来ます。
動画をご覧頂ければわかりますが空気の器は紙ならではの質感、それに、不思議な色合いをかもし出していることがわかります。
真横から見ると上の写真のようになります。綺麗ですね。
こちらは違う色のタイプのもの。緑と黄色です。
実際に空気の器を手に持つとこんな感じ。空気を含んでいるため、網の目を引き上げ広げることによって形や大きさ、例えばトレイにも、花瓶にも、ボトルを包むギフトツールにも、その形を自由自在に変えることができます。
さらに、両面の異なるカラーリングが、不思議なグラデーションを生み出します。指先ひとつで変わる器の表情を楽しむことができます。
底の近くが黄色。上に向かうに従って緑の色が強くなっていっています。
上の写真アh反対に緑の色合いが強い空気の器。
空気の器を二つ重ねると、さらに複雑なグラデーションと味わいをかもし出します。
上の写真は空気の器を広げる前の状態のもの。この紙を広げることによって上の写真で見られたような空気の器が完成します。
中心をおさえ、端から少しずつ紙を伸ばしていきます。
まわりも同じように広げていくと・・・
上の写真のような空気の器が完成します。
空気の器をつくっている様子は以下の動画から確認して頂けます。
ぷるんぷるんとまるでプリンのようだと思いませんか?
上の写真の空気の器は緑と黄色が裏表のセットになっているもの。
続いてこちらは紅白の色合いのもの。
空気の器の使い方はあなた次第。上の写真のように工夫次第でいろいろな形に変えることができます。
どうやらボトルラッピングにも使えるようです。
使い方の例は、以下の動画からも確認頂けます。
この空気の器は印刷紙器会社、福永紙工株式会社により2006年4月1日にスタートした紙を加工・印刷して出来る道具の可能性を追求するプロジェクト「かみの工作所」の作品郡のひとつです。
「かみの工作所」は福永紙工株式会社が印刷紙器会社として培ったノウハウと、今回ご紹介した「空気の器」にみられるような、デザイナーの斬新な創造性を融合した商品を展開しています。
1枚の紙を広げると器になるプロダクト「空気の器」付きの本はこちらから購入して頂けます。
空気の器(3個セット)の購入希望の方はこちらから購入していただけます。
デザイン:空気の器 « TORAFU ARCHITECTS トラフ建築設計事務所(http://torafu.com/works/air)
▼参考:(外部サイト)
空気の器 レッド × ホワイト – 福永紙工ネットショップ かみぐ
コートアイボリー|箱の素材|パッケージ印刷のことなら四季紙器.com