にわかには信じられないベッドがあります。
正真正銘の寝るためのベッドなのですが四方を何かに囲まれ、入ることを許されないかのようにみえる独特な形状のこのベッド。その中は一体どうなっているのか、またどうやって入るのか、この記事を読んで頂ければそれが明らかになります。
名前は「Cabana bed」と良い、ブラジル人2人組のデザイナーFernando and Humberto Campanaによってデザインされイタリアの独創的な家具メーカーEDRAによって発表されました。
上の写真が「Cabana bed」です。四方を囲んでいるのはヤシ科の植物ラフィアヤシの繊維。ラフィアヤシは軽くしなやかな素材として注目され、ラッピング用のひもや帽子・バッグの材料として広く使用されています。
この奇妙なカーテンに囲われたベッドは見た目は不気味にみえますが、ラフィアヤシの繊維がカーテンとなっており、まわりを気にせずゆっくりと眠ることができます。
また「Cabana bed」に使用されるラフィアヤシの繊維には特別な耐火加工を施しているため火に強い素材となっています。そのため焼けるように暑い太陽の日差しを浴びても燃えにくく、またこのラフィアヤシのカーテンにより海風からも守ってくれるということです。
それではこのカーテンの中は一体どうなっているのか?それは以下の写真で明らかになります。
ベールのカーテンを開けるとこんな感じ。見た目とはうってかわり至って普通のベッドとなっています。
ベッドベースには防水加工を施した合板が使われているとのこと。
ちなみにシーツと掛け布団もセットになっており、それらには天然のリネンが使用されているとのこと。
こちらがベッドの部分をがアップした写真。ベールのカーテンの開き具合を調整するレザーベルトにはマグネットのグリップがついており自分の好きな広さに開閉することが出来るようになっています。
自由な広さに開くことが出来る点や、防火加工を施した繊維で強い日差しからも守ってくれるため、例えばリゾートのビーチでの利用なんてことも今後考えられるかもしれません。
Cabana bedには2種類あり高さこそは同じものの幅の長さが違う種類があるようです。
暗闇にぼうっと浮かぶCabana bed。こうしてみると幻想的なベッドに見えます。
はじめのインパクトこそかなりのものがありますが、その見た目と違い内部ベッドはゆったり快適に過ごすことが出来そうです。
近い将来、Cabana bedが世界中のビーチに設置されることもあるかもしれません。
▼参考:(外部サイト)