ペンローズの階段とは、ライオネル・ペンローズと息子のロジャー・ペンローズが考案した不可能図形です。
ペンローズの階段は、永遠に上り続けても高いところに行けない階段を二次元で描いたもので、三次元で実現するのは不可能で、歪みのパラドックスを利用した二次元でのみ表現できる階段のことを言います。
ちなみに上の写真がそのペンローズの階段。のぼってものぼっても上にたどり着くことが出来ない二次元の世界でのみ表現できる不可能図形です。
そんな不可能図形を参考にしてつくられたコートラックとテーブルとは一体どんなものなのか。それをこれから紹介します。
上の写真が「ペンローズの階段」を参考にしてつくられた、テーブル「LEAN」です。L字型の脚を組み合わせることによってお互いの脚がお互いの脚を支え合うようにデザインされています。
そして上の写真がその全体図。L字型の脚をうまく組み合わせることによって不可能図形であるペンローズの階段をうまく表現していると言えます。
その脚の上にのっているガラスの天板もいい味をだしており、美しいデザインとして成り立っています。
つづいてこちらは「ペンローズの階段」にインスパイアされて出来たコートラックです。複雑に脚が入り乱れています。今まさに組み立てている最中といえるでしょう。
これが全体としてみるとどんな形をしているかというと・・・
こんな形をしています。下の段に置かれている丸い天板のガラステーブルもまたいい味をだしています。
どうやら下の段にも簡単なものを置くことが出来るように設計されているようです。上の段にはコートをかけるためのフックもきちんとついており、なかなかユニークなデザインとなっています。
写真を見る限りではL字型の脚を三角形に組み合わせたものも存在するようですね。脚の色もナチュラルとブラウンの二つが用意されているようです。
公式ページの文言を以下に転記します。
一本の脚が隣の脚に寄りかかり、隣の脚はそのまた隣の脚に寄りかかる。LEANは、L字形の脚が互いに支え合うことで自立するコートラックとテーブルです。一見すると不可能図形「ペンローズの階段」のような不安定さの中に、強固な安定性が実現されています。釘やビスなどの部品を使わず、簡単に組み立てられるのも魅力です。
不安定さの中に、強固な安定性が実現されている・・・なるほど。面白い表現ですね。