伝統的な技術と現代の新しいテクノロジーを見事に融合させることにより、新しいデザインとして昇華させた素晴らしいランタンがあります。
このランタンは、点灯すると、なかの蝶がぼうっと浮かび上がり、なんとも雅やかなあかりをまわりに与えてくれます。
そのランタンのデザインや質感もさることながら、何か私たちが忘れていたものを想い出させてくれるような懐かしさを感じるデザインとなっています。
この、なかに蝶が入っているかのような美しいデザインのランタンは、台湾のデザイン事務所YiiのTong Hoによってデザインされ、職人Tsun-Jen Leeによって制作されました。
ランタンのなかにぼうっと浮かぶ蝶が印象的なこのランタン。本体はセラミックで出来ており、持ち手の部分は竹が使われています。
さらに、本体のなかの灯りはLEDを使用することで、幻想的な色を生み出しています。伝統的な技術と現代の新しい技術の融合によって生まれたデザイン、それが「Lantern」なのです。
内蔵されたLEDによって蝶が映し出され、さらにセラミックの独特な質感が浮き彫りにされています。
また、セラミックを使用することにより、幻想的かつ優しくやわらかな印象を与えることに成功しています。
ざらざらとした光の質感が印象的なランタン。寝室やリビングルームのちょっとした灯りとして使用すると、いつもの部屋が、また違った印象の部屋になることでしょう。
古典的な外観をもちつつも、それを現代のテクノロジーでそれとなく支える。新しいものにとってかわるのではなく共存するデザインには何か心をうたれるものがあります。
ランタンのなかにはこんなに可愛らしい蝶がそっと、とまっています。もしかしたら昔のひとも提灯のなかに蝶を入れて、提灯のなかで舞う蝶の影を楽しんでいたのかもしれない・・・。
このランタンをみていると、そんなことを想像してしまいます。
左が淡いオレンジ。右が妖しく奥ゆかしくも艶かな紫。極めて情緒的なランタンです。
実は、このランタンは、ミラノデザインウィーク2011に出展されて注目を浴びたデザインのひとつ。 デザインは控えめではあるものの、何故かみたひとの心を奪って話さない不思議なデザインです。
それにしても、ざらざらとしてどこか不完全な印象をもつあかり、それにこのデザイン。なんどみても飽きません。
素晴らしい。
デザイナー:Yii – Crafts and Design From Taiwan
▼参考:(外部サイト)
Japanese Lantern with Butterfly, Romantic Table Lamp Design Idea