長野県小諸市の森林の中に、自然体験活動の普及と活性化を目的とした施設「安藤百福センター」があります。この施設の中にあるツリーハウスがあるのですが、なんと鳥と人間が共存することの出来る見事なデザインのツリーハウスとなっています。
このツリーハウスの名前は「bird-apartment」、鳥の巣ではなく鳥のアパート(共同住宅)と言う位置づけでありとてもユニークなデザインとなっています。
公式ホームページによると、鳥と人間が共存することの出来るツリーハウス「bird-apartment」は、「豊かな自然を一人でも多くの人に楽しんでもらいたいのと同時に、ここに生息して いる動物たちにとっても価値のあるものにしたい、という思いから「人と鳥の距離が近づく」ようなツリーハウスをデザインした」とのことです。
鳥たちの共同住宅は、物理的にも心理的にも「距離が近づく」方法を試行錯誤した結果、小さなバードハウスが 78 個くっついてできた、一軒の大きなバードハウスになったそうです。
ちなみに今ご覧頂いている上の写真が、人間側の住むスペース。
その反対側には78個もの鳥たちの共同住宅スペースがあります。
このひとつひとつに鳥たちが入居し、生活をすると言う仕組みになっています。つまり簡単に言うならば「たくさんの鳥たち」と「1人の人間」がひとつ屋根の下で共に過ごすための小さなツリーハウスというわけ。
そしてこのツリーハウスの面白い点は、人間側の住まいにある覗き穴。これはよくアパート等の扉に使われている「ドアスコープ」をそれぞれの鳥たちの住まいがみえるように設置したようです。
つまり、より鳥たちの生活を身近に感じることが出来るようになっています。
人間がこのツリーハウスに昇る為には上の写真のはしごをつたっていきます。それなりの高さがありそうなので高所恐怖症の人はのぼることが難しいかもしれません。
そして中に入ると一番に飛び込んでくるのはこの覗き穴。
入り口部分は丸く切り抜かれています。
上の写真のように森の中に設置されている訳ですがこれは、ちょっと怖いですね。何かの拍子にすべっておちたら軽傷では済まなそうな高さです。
それにしてもかなり綺麗なツリーハウスです。
鳥と人間が共存することの出来るツリーハウスだなんてよく考えたものです。
遠くから見るとこんな感じ。
近くを覗いてみましょう。
おや・・・これは?
どうやら雀(スズメ)のようですね。
こんな素敵なアパートを与えられて鳥たちもものすごく楽しそうです。
最後にこのアパートを簡単に図式化すると上の写真のような感じ。鳥が住むスペースと、人間が住むスペースが壁によって隔たれており、共存できるように工夫されています。
なおこの鳥のアパートメントはnendoによりデザインされたものです。
▼参考:(外部サイト)
・Bird-apartment treehouse by Nendo – Dezeen
・bird-apartment | nendo(http://www.nendo.jp/jp/works/bird-apartment/)
・bird-apartment / nendo|ツリーハウスの紹介|小諸ツリーハウスプロジェクト
・Bird Apartment by Nendo | Feel Desain
・tree house bird apartment by nendo