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リビング階段のある家の10のメリットとデメリット




家づくりでリビング階段を検討する方も多いと思います。リビング階段を設置すると家がおしゃれになりますし、吹き抜けとは非常に相性が良いですから吹き抜けとリビング階段を同時に採用するケースが増えてきています。

そこで、今回はリビング階段を設置することのメリットやデメリットを始め、リビング階段についてのかゆいところについて余すことなく語っていこうと思います。

リビング階段とは

リビング階段1

リビング階段とはリビング内に階段が設置された間取りのことを言います。階段がリビングにある為、会社によってはリビングイン階段と呼ばれることもあります。

リビングを通らないと2階に上がることが出来ないため自然と家族が顔を合わせる機会が多くなるのがリビング階段を採用することの大きな利点です。

また階段がリビング内に設置される為、リビングが広く見えるという視覚効果もあります。

リビング階段の歴史をさかのぼると急激に増えてきたのが十数年前。様々なメディアでリビング階段のメリットが言われはじめ、今では採用される機会も多くなりました。

リビング階段のメリットとは

リビング階段2

それではリビング階段にするメリットはどのようなところに現れるのでしょうか。リビング階段にすることで得られるメリットのうちよくいわれるのが下記の5つです。

・リビング階段を採用すると視覚効果により部屋が広く見える
・リビング階段の間取りでは、家族が顔を合わせる機会が多くなる
・リビング階段の家は部屋がおしゃれにみえる
・リビング階段は上下階のコミュニケーションが容易い
・リビング階段は吹き抜けと相性が良い

それではひとつひとつ見ていきましょう。

リビング階段のメリット1:視覚効果により部屋が広く見える

リビング階段の最大のメリットはその視覚効果により部屋が広く見えることです。

リビング階段の違い 写真:株式会社ポラリス・ハウジングサービス

リビング階段の違い 写真:株式会社ポラリス・ハウジングサービス

例えば図1を見て頂けると分かりますが、同じ間取りにも関わらず、左側のリビング階段ではない間取りよりも、右側のリビング階段の間取りの方が開放感があり部屋が広く見えます。

リビングとして利用できる空間の広さは同じにもかかわらずリビング階段を採用したほうが部屋が広くなるんです。またそれ以外にもリビング階段を採用するメリットはあります。

リビング階段のメリット2:家族が顔を合わせる機会が多くなる

リビング階段3

リビング階段はその構造上、リビングを通らないと2階にいけません。多くの場合,子供部屋は2階に設けるでしょうから、リビングを抜けないと部屋に行くことが出来なくなります。

リビング階段を採用することでお子様と顔を合わせる機会が自然と増えるので、お子さんの些細な変化にも気がつくようになるでしょうし、子供がいつ帰宅したのかわからないということはよっぽどのことがない限りなくなります。

また、出かける時も、リビングを抜けていかないと外出することが出来ないため、家に誰がいるのかを把握し易くなります。リビングを通らないと外出できないため年頃のお子様が知らず知らずのうちに夜遊びに出かけるのを防ぐことが出来ます(お子様にとっては良い迷惑でしょうが(笑))

ですが、そうした家族の気配を感じることが出来るという点において、リビング階段を採用する方は多いです。

リビング階段のメリット3:部屋がおしゃれになる

リビング階段4

リビング階段を採用することによって殺風景な部屋が途端にオシャレになります。これは階段がアクセントになることと、リビングが広くなることから空間全体に活気が出ることによります。

また、リビング階段を採用しないケースでは、階段スペースが狭く暗くなりがちですが、リビング階段を採用すると、リビングの中に階段がありますから階段自体が明るくなります。

リビング階段のメリット4:上下階のコミュニケーションがとりやすくなる

リビング階段5

リビング階段では上階と緩やかな繋がりができますので、上下階のコミュニケーションが非常にとり易くなります。例えばご飯が出来た時など、リビングにいながら、「ご飯よ〜!」と声をかけることが出来るようになります。

わざわざ2階の部屋にノックをして「ご飯の用意ができたわよ」と言わなくても声が届くため、非常にシームレスな空間となり、その分使い勝手はよくなります。

リビング階段のメリット5:吹き抜けと相性が良い

リビング階段を設置するなら是非、一緒に検討したいのが吹き抜けの間取りです。

リビング階段と吹き抜け 写真:株式会社ポラリス・ハウジングサービス

リビング階段と吹き抜け 写真:株式会社ポラリス・ハウジングサービス

リビング階段は吹き抜けととても相性が良く、同時に採用することにより空間自体が活気づきます。リビング階段を採用するのなら、吹き抜けと一緒だととても気持ちのいい空間が出来上がります。

吹き抜けについては別記事の「吹き抜けの家のメリットとデメリット」をご参照ください。

リビング階段のデメリット

リビング階段6

次にリビング階段のデメリットを見ていきましょう。リビング階段も吹き抜けの時のようにメリットはデメリットになり得るのがリビング階段の特徴です。

一般的にリビング階段のデメリットとしてあげられるのは下記の5つのことです。

・リビング階段を採用すると、プライバシーの確保が難しい
・リビング階段を採用すると、どんな時でも家族と顔を合わせなくてはいけない
・リビング階段は、ニオイや音が2階に伝わる
・リビング階段の間取りでは、リビングを通るので来客と顔を合わせてしまう
・リビング階段は暖房の熱が上階へ逃げていきやすい

それではデメリットの方もひとつひとつみていきましょう

リビング階段のデメリット1:プライバシーをたもつことが難しい

リビング階段7

リビング階段の家ではどの部屋にいても家族を感じることが出来る半面、それがデメリットにもなり得ます。家族との距離が近いため、自分だけのプライベートな時間を過ごすことが難しくなってきます。

例えば、リビングの音は2階まで聴こえてくるでしょうから、嫌でも常に家族の気配を感じることになります。自分だけの何にも束縛されない、ひとりだけの時間を過ごすことは難しくなります。

たとえ自分の部屋が音のない空間だとしても他の部屋の音が届いてしまうことも多いので、リビング階段を採用した場合は、プライベートな空間を保つことは非常に難しいでしょう。

リビング階段のデメリット2:嫌でも家族と顔を合わせなくてはいけなくなる

リビング階段8

例えば家族とケンカした時など、家族と顔を合わせるのが嫌な場合でもリビングを通らなくてはなりません。

リビング階段のメリットでも話しましたが、リビング階段はリビングを通らずして上階にいくことが出来ません。リビング階段を採用した場合の多くは2階に個人の部屋を設置するでしょうから、どうしてもリビングを通ることになります。

良い時も悪い時も家族と顔をあわせる事になります。

リビングを通らなくてはひとりだけの部屋にたどり着くことが出来ないのですから、落ち込んでいるときなど、他人には見せたくない顔も自ずと見せなくてはいけなくなります。

リビング階段のデメリット3:ニオイや音が2階に伝わりやすい

リビング階段9

吹き抜けの家と同じように空間が開けているため、ニオイや音は2階に伝わり易くなります。ガチャガチャと食器を洗う音や、ニンニクなどの気になるニオイがリビング階段を通して2階まで広がっていくことになりますので注意が必要です。

空間自体がつながっているため完全に塞ぐことは出来ませんのでリビング階段を採用するのなら、予め念頭に置いておきましょう。

リビングでテレビを見ている音や、笑い声なども大なり小なりすべて2階にきこえてきますので、こういった問題を改善する為には、間取りを変更するなどの工夫が必要になります。

リビング階段のデメリット4:どうしても来客と顔を合わせてしまう

おしゃれなリビング階段3

リビング階段の家はリビングに集まることが多くなります。リビングを通らなければ自分の部屋に行くことが出来ませんから、嫌でも来客と顔をあわせる事になります。

あまりあいたくない来客があった場合は、必然的に家に帰ることができなくなります。

またトイレを2階にも設置すれば問題はなくなりますが、2階から下の階のトイレに降りてくる場合は、必ずリビングを通らなくてはならないため非常に気を使うことになります。

トイレ以外でも例えばお風呂にシャワーを浴びにいきたい場合、リビングを通ることになりますから、来客があると非常に気を使います。大きくなった女のお子さんが休日の日にお昼近くまで寝ていて、来客があった場合は、すっぴんのまま来客と顔をあわせる事になりますから、お互いに非常に気を使うことになります。

またご両親についても同じことがいえます。例えば休日にリビングで部屋着のままゴロゴロしていると急な来客の時に慌てることになる可能性が高いのもリビング階段のデメリットの一つです。

また、お子さんが友達を連れてきた場合も必ずリビングを通っていくことになりますから、リビングをある程度清潔に保っていないと恥ずかしい思いをすることになります。

リビング階段を採用した時点で常に身なりに気をつけなければいけないという、変な緊張感が生まれます。

リビング階段のデメリット5:暖房の熱が上へ逃げていきやすく部屋が暖まりにくい

おしゃれなリビング階段4

夏は良いのですが、冬になると暖かい空気はどうしても上へ昇っていきやすくなります。また冷気はリビング階段を伝って下の階に降りてきますから寒くなる傾向があります。

そのためどんなに断熱性を高めても暖められた空気は上へ逃げていってしまいます。断熱性と気密性を高めるなどの工夫をした間取りが必要になります。

ただし、最近の住宅は断熱性に優れていますのでそこまで心配する必要はないと思います。

またリビング階段を設置するとそれだけ体積が大きくなるので、部屋を暖めるのには時間がかかります(冷やす時も同様に時間がかかります)。

リビング階段は寒いのか?

おしゃれなリビング階段

リビング階段で良く話題になるのがリビング階段の家は寒いという話。これは先ほどのデメリットの話にも繋がりますが確かに暖められた空気は上へ昇っていきますし、冷たい空気は下に降りてきます。

しかしこれは言い切ることが出来るのですが、最近の性能の家を建てるのならば、リビング階段が寒いということはありません。なぜなら断熱性と気密性に非常に優れた家を建てることが出来るからです。

リビング階段がつくられた十数年前の頃はまだリビング階段にすると寒いことも多かったようですが、繰り返しますが最近の家は断熱性と気密性に優れているため熱の流出を最小限に抑えることが出来ます。

もしもまだリビング階段にすると寒いというような会社があるのであれば、それはそうした家を建てることしか出来ない会社であるということを露呈しているようなものです。

このことは、吹き抜けの項「吹き抜けの家にする11のメリットとデメリット」の記事でも触れています。

断熱性に優れた家なら寒さを感じることはありません。ただし断熱性能を求めれば求めるほど、住宅の価格も高くなりますので注意が必要です。ある程度予算に余裕があるのならば断熱性を高めリビング階段を取り入れると良いと思います。

リビング階段の寒さ対策:それでもリビング階段が寒いと気になるなら

いくら性能が良い家をつくろうが間取りが悪ければ、その性能を十分に活かすことが出来ません。それでもリビング階段を設置したい。リビング階段のある家を建てたい時に役立つのが、リビング階段の寒さをしのぐ4つの工夫です。

リビング階段の寒さをしのぐ工夫1:カーテンを設置する

リビング階段のロールカーテン

寒い次期限定で、リビング階段をカーテンで覆うなどをすると断熱性を高めることが出来ます。幾つか写真を掲載しておきますので参考にされてください。

リビング階段のロールカーテン3

また上の写真のようなタイプのリビング階段の場合は下記のようにカーテンロールを使用することで断熱性を高めることが出来ます。

リビング階段のロールカーテン2

リビング階段を覆うようにカーテンロールで風の通り抜けを防いでいます。たったこれだけでも随分と違います。

リビング階段のカーテン例4

 

上の写真のようにリビング階段を全て覆ってしまうという方法もあります。

リビング階段の寒さをしのぐ工夫2:引き戸を設置する

20120627095949d22

また家を建てる前の設計の段階からリビング階段に引き戸を設置しておくと断熱性を高めることが出来ます。ひとえにリビング階段と言っても、様々な種類のリビング階段がありますので、設計士さんと相談の上決められると良いと思います。

リビング階段の引き戸

その際の注意点としては引き戸を開けるとすぐにリビング階段というような形にすると狭苦しくなってしまうためある程度のスペースを設けると利便性の高いリビング階段の引き戸をつくることができます。

リビング階段の引き戸2

リビング階段の寒さをしのぐ工夫3:床暖房にする

床暖房の部屋1

吹き抜けと同じように、床暖房を設置すると暖かい部屋になります(温度は下から上へ向かう為)。その際は床面の70%以上に床暖房を入れるなどして床暖房の効率を高めることが大切です。

極端に狭い一部の場所にだけ、床暖房を設置しても効果がないばかりか意味がありませんので注意が必要です。

リビング階段の寒さをしのぐ工夫4:エアコンを大きくする

業務用エアコン

最終的にはエアコンを大きくするのもアリです。もちろん、エアコンの大きさに応じて、価格は跳ね上がりますが、家づくりに対してこだわりを持ちたいのであれば、大きなエアコンを導入するのもアリだと思います。

来客と顔を合わせるデメリットは嫌だけれども、どうしてもリビング階段のある家にしたい・・・

リビング階段の間取り

同じリビング階段でも、リビングのどこの部分にリビング階段を設置するのかによって利便性や印象が随分と変わってきます。例えばリビングの中央にリビング階段がある家もあれば、部屋の隅っこにリビング階段がある場合もあります。

リビング階段を設置したいけれどもあまり来客を気にするのは嫌だなぁという場合は、玄関に近い扉の部屋の隅っこにリビング階段を設置するという方法があります。

リビングを極力通過することなく2階に上がることが出来るため、プライバシーを確保することが出来るようになるほか、リビングにいる人に気を使うことなく1階にも下りることが出来るため、玄関近くの端っこにリビング階段を設置するだけで非常に利便性がアップします。

リビング階段のある家のまとめ

おしゃれなリビング階段6

ひとことでリビング階段と言っても、それこそ様々なリビング階段があるため一概にはこうだと言いきれないのが事実としてあります。

しかし、良く話題に上るリビング階段の寒さを例に挙げるのならばしっかりと間取りを考えて性能を高めた(性能を高めると言ってもほとんどの場合は、最近の家を建てるだけ)家にするだけで、防ぐことが出来ます。

それが難しいのであれば、工夫をすれば断熱性を高めることは出来ます。

いずれにせよリビング階段を採用する時も、吹き抜けの間取りを採用する時と同様に設計士さんと念入りに打ち合わせをし、土地に合わせて設計に取り組んでいくことがいいでしょう。

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