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注文住宅のコストを抑える収納づくりの3つの基本

新築で建てる注文住宅のコストを抑える方法は細かく言えばたくさんあります。

ただし、ただ闇雲にコストを抑えればいいわけではありません。

注意して頂きたいのは、ただ単に安くするのではなく、機能や暮らしやすさを考えながらもコストを抑えることです。

今回は、前回の「新築の注文住宅を賢く、安く建てるためのプランニングの24のコツ」に続いて、コストをかけない収納計画のポイントについてお話ししていきます。



コストをかけない収納づくりの3つの基本

コストを抑えて収納をつくる場合、大きなポイントは3つです。

【コストをかけない収納づくりの3つの基本】

1:収納を出来るだけ一箇所にまとめる(間仕切りを減らす)
2:収納内をシンプルな作りにする(造作ではなく既製品で分ける)
3:収納に扉をつけない(扉をつけると家具工事になる)

上の3つのポイントを抑えることで、材料費、工賃(人件費含む)、制作期間などが短縮できるため、コストを抑えて家づくりができるようになります。

ここでは、コストを抑えた収納計画のポイントをお話ししているので、必ずしもこの通りにやらなければコストをカットできないわけではありません。

例えば、コストを削れるといっても、どうしても扉は欲しいという方もいらっしゃると思いますので、どこまでを妥協するのかは各自で決める必要があります。

どこにこだわりどこを削るのか、また何を組み合わせるのかは完全にあなたの好みや生活スタイル次第になります。

1:収納を一箇所にまとめる

コストダウンの記事でもお話ししましたが,、家づくりでは基本的に壁の数が多いほどお金がかかります。

>>>「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」はこちら

>>>「新築の注文住宅を賢く、安く建てるためのプランニングの24のコツ」はこちら

材料費、工事費、人件費などが主な理由ですが、一箇所にまとめることで収納スペースにかかるコストを下げることができます。

例えば間口(正面の幅)1800mmの収納を1つ造るのと900mmに分けて2つ造るのでは、1つにまとめたほうが安く造ることができます。

例えば、材料費だけ比較してみても、1800mmの間口の収納を1つにまとめた場合、側板2枚で済みますが、2つに分けた場合は側板が4枚必要となります。

900mmに分けたい場合でも、1800mmの収納の間に間仕切りを一つつくれば分けることができるので、コストを削減することができます。

間口1間の造作家具は20万円から30万円のコストがかかる

それでは造作家具で、間口一間分(約1800mm)分の収納スペースを作る時のコストはどれくらいなのでしょうか。

結論から言えばおよそ20万円から30万円ほどのコストがかかります

造作家具は既製品よりも、見た目が良く、幅ぴったりに収めることができるため注文住宅では人気のオプションの一つですが、一つの収納スペースを造作するには、意外と割高になってしまう傾向にあります。

収納スペースを造作する場合は、様々な工夫を施すなど十分に検討してつくる必要があります。

造作家具については、こちらの「こだわりの家づくりの26のオプションとそれにかかる費用と特徴」の記事も合わせて参考にしてください。

家族共用の収納を一個つくる

収納スペースとして納戸をつくる方法も

例えば、細かく部屋ごとに収納スペースを設けるよりも、家族全員分の収納スペースを一箇所にまとめてつくってしまったほうが、コストをカットすることができます。

また一箇所にまとめた場合でも、もしも部屋ごとに収納スペースが欲しい場合は、既製品の棚やタンスなど「置き家具」を買うなどして、後から増設することもできますので、コストを削減するために、思い切って収納スペースをまとめてしまうと、収納スペースをつくるためのコストを削減できます。

場合によっては、思い切って一部屋を使い、家族共用の収納スペースにしてもいいかもしれません。

一つの部屋に収納は一箇所にする収納を細かく何箇所にも作らない

注文住宅で家づくりを進めると、収納スペースは出来るだけ多いほうがいいと、空いたスペースを利用していろんな場所に収納をつくってしまいがちですが、いろんな場所に収納スペースをつくると、その分コストアップしてしまいます。

収納スペースにかかる費用をカットをするためには、理想は、家に一つ大きな収納スペースを設けることですが、部屋ごとに収納が欲しい場合は、部屋ごとに一つにまとめると良いと思います。

つまり、一つの部屋にいくつも収納スペースをつくらず、一つの部屋に一箇所といったように収納スペースをまとめると、コストをカットしつつも、収納スペースを部屋ごとに設けることができるので検討してみてください。

玄関横のスペースを活用してウォークスルータイプのクローゼットを作る

玄関横のスペースを使う方法も

例えば、一箇所に収納スペースを集中させるプランとして、玄関から直接入れるようにし、ウォークインクローゼットを挟み、パントリー→キッチンへと続くような、オープンな間取りにすると使い勝手もよくなる他、コストを削減できる場合が多いです。

つまり、このプランでは、玄関から入り→シューズクローク→ウォークスルークローゼット→パントリー→キッチンへと抜けられるような間取りにすると、玄関周りの一箇所に収納をまとめることができます。

ただし、このプランの場合、玄関からウォークインクローゼット(収納)へと続く、入口部分の高さにも配慮することが必要になります。

具体的な注意点や細かい仕様については「注文住宅で人気の高い11の間取りと間取りづくりのポイント」の記事の「人気の間取り5〜7」の項目をご覧ください。

玄関周りに、収納を一箇所にまとめることで、家事動線も良くなり、さらにパントリーまでを土間続きにすれば、買い物から帰った際に、玄関から土足のままパントリーへ入り、買ってきたモノを収納することができます。

玄関横の収納は意外と便利

また、冬場などは出かける前は、外に出る直前に靴を履いたままの状態でコートを羽織ることができますし、帰宅の際には、家に上がることなく、コートをかけてから家に入れるようになります。

もちろん、それぞれの生活スタイルの違いや、好みもあるでしょうから、一概にこの方法が正解だとは言い切れないところがありますので、自分たちの生活に適しているのかは十分に検討する必要があります。

造作ではなく「置き家具」にする

造作ではなく置き家具にすることでコストカットも

造作家具は建物と一体化させてつくることができ、部屋のサイズぴったりに収めることができるので、空間をすっきりと見せられ、デザイン上優れた収納になります。

ただ、造作家具の難点として、一度作ってしまうと、収納場所を移動させることができないので、不便なこともあります。

つくり変えるのにもお金がかかるため、頻繁にお部屋の模様替えや、インテリアを変更するような部屋に造作してしまうと、余計なコストがかかってしまいます。

そのようなケースでは、市販されている置き家具にすれば、部屋のサイズぴったりに収めることは難しいかもしれませんが、造作よりもコストを大幅に削減でき、収納場所の移動も可能になります。

また、デザインや素材などのバリエーションも豊富で、造作よりも気分や好みに合わせて、自由に部屋の模様替えをすることも簡単になります。

置き家具は、暮らしの変化に合わせて対応することが可能なので、収納場所をつくるコストを減らしたい場合は、造作はやめ、市販されている「置き家具」を使用するといいと思います。

2:収納スペースをシンプルなつくりにする

家はオープンな間取りで仕切りを少なくするほど、コストを下げることができます。

コストダウンの記事でもお話ししましたが、極論すれば、いささか乱暴ですが、間仕切りのないスケルトン状態の家に、最低限必要な設備を備えたつくりにすれば、一番安い家を建てることができます。

収納スペースも同様のことがいえ、シンプルであればあるほど、コストを抑えたつくりにすることができます。

つまり、収納スペースのコストを抑える一つのポイントは、出来るだけ造作を避け、市販の置き家具で代用することです。

例えば、収納場所をつくるにしても凝ったつくりにせずに、最低限必要な仕切りのみにすると材料費や手間賃などのコストを抑えることができます。

細かい仕切りについては市販の置き家具を使用するなどし、代用すると大幅にコストを削減できます。

工事を大工工事の範囲で抑える

見せ方がうまい収納 写真:クボタ住建

引き出しをつくるなど凝ったつくりにしてしまうと、「大工工事」の範囲で賄うことができず、「家具工事」扱いとなってしまいます。

工事の種類が増えると材料費はもちろん、人件費をはじめそれを取り付けるための工賃が必要となります。

一般的には「大工工事」よりも「家具工事」の方がコストが高く、最終的な金額が大きく変わってきます。

もちろん、「家具工事」を依頼した方が、「大工工事」よりも、デザイン性に優れた収納をつくれることが多いですが、シンプルなデザインであれば、そこまで大きく変わることはありません。

つまり、工事の種類を増やしてしまうと、その結果がコストに直接反映されてしまい、結果的に高くなってしまうので、出来るだけ工事の種類を増やさないことも大きなポイントです。

ただし、収納スペースにこだわって、部屋のデザインと調和のとれた洗練されたデザインをはじめ、特殊な仕上げを希望される方は、大工工事だとかえってコストが高くなってしまうこともあるので、注意してください。

造り付け家具に引き出しをつけない

写真:岡崎工務店

今お話したように、造作でつくった家具に、引き出しをつけると、「大工工事」から「家具工事」になり、材料費はもちろん工賃が高くなります。

そのため、引き出しは設置せずに、オープンな仕様にすると、コストを抑えることができます。

もしも引き出しが必要な場合は、市販のものを使い、素材感を合わせながら調整していくといいと思います。

※繰り返しになりますが、大工工事とするのか、家具工事とするのかでかかるコストが大きく変わってきます。シンプルな作りの場合で、造作での収納をつくる場合は大工工事でまかなった方がコストを削減することが出来ます。

収納をオープンにし「見せる収納」にする

繰り返しになりますが、一般的に、注文住宅ではオープンであるほどコストを下げることが出来ます。

オープンにした分、材料費や工賃をカットでき、圧迫感がなく部屋を広く見せることができるようになります。

つまり、引き出しなどをつくらずに、あえて見せる収納にすることで、コストをカットし、収納スペースをつくることができます。

収納スペース内の置き方を工夫すれば、引き出しをつくるよりもセンスの良い仕上がりになることもあります。

引き出しがないと、使い勝手も良くなり、必要なものをサッと取り出すことが可能で、収納されている場所を忘れてしまっても、目視で確認できるメリットもあります。

ただし見せる収納は、普段からの整理整頓が必須となり、さらに見せるためのセンスも必要となるので向き不向きがあります。

収納扉の数を減らす

扉のない収納

全てをオープンにしてしまうのはちょっと、と思われる方は、収納扉の数を極力減らすことを意識してみてください。

収納扉の数を減らすことで、材料費や工賃を削減することができるので、安く仕上げることが可能になります。

収納扉は、数が増えるほど高くなるので、同じ間口の収納であれば枚数を少なくするほど、コストを抑え安くすることが出来ます。

つまり、収納扉にかかるコストは、実は大きさはあまり関係なく、扉の数だけかかってくる形になります。

扉の数が多いほどコストがかかる理由としては、扉の数が増えた分だけ、取り付け費用が発生するためです。

例えば間口が2間(およそ3600㎜)の大収納の場合、収納扉を4枚にするよりも2枚にした方がコストを抑えることが出来ます。

ただし、間口を広く取った収納で、扉の枚数を減らし、開き戸にした場合は、ドアを開いたときにドアの大きさの分スペースが必要となります。

不便になってしまうこともあるので、扉を大きくした場合は開き戸は避け、引き戸にすると収まりが良くなりますので検討してみてください。

コストを抑えたウォークインクローゼットのつくりかた

ウォークインクローゼットは、収納の中でも人気の高い間取りの一つですが、ウォークインクローゼットを安くつくるにはコツがあります。

ウォークインクローゼットを安くつくるコツとしては、余計な仕切りをつくらないことです。

例えば、ウォークインクローゼットの出入り口に扉をつける方がいますが、扉をつけると材料費と手間賃などのコストがかかるため、ウォークインクローゼットを設置するためのコストを削るためには、扉をつけないことです。

つまりウォークインクローゼットを、オープンなつくりにします。

もしも、オープンすぎるのが気になる場合はカーテン、またはロールスクリーンを、扉の代わりにすると、ウォークインクローゼットをつくる際のコストを抑えることが出来ます。

※ウォークインクローゼットは、家族の目にしか触れないところにつくるのが一般的ですから見た目にこだわる必要はありません。

また、ウォークインクローゼットの内部も同様に、余計な仕切りを作らずに、シンプルな作りにします。

シンプルなウォークインクローゼット

最低限必要なものとして、「ハンガーパイプ」の設置、「ハンガーパイプ上部の棚」などに抑え、ウォークインクローゼットの内部は、あくまでシンプルなつくりにします。

オープンスペースには市販の収納を設置すれば、空間を無駄なく使うことが出来ますし、ライフスタイルの変化に応じて、収納スペースを変更することが出来ます。

注文住宅で使いやすいコンセントの配置の仕方と、あると便利な22ヶ所のコンセント」でもお話ししましたが、この時、内部にコンセントがあると、充電式の電化製品を保管する際に便利になることが多いので、コンセントを確保しておくこととより良いと思います。

さらに、ウォークインクローゼットの中に引き出し収納をつけたい場合は、造作にすると材料費や工賃がかかり、コストがアップしてしまうので避けて、市販されている引き出し収納を設置すると便利になります。

※余談ですが、ハンガーパイプの設置やハンガーパイプ上部の棚は「大工工事」で収めることが出来ます。

回游動線を取り入れる

また、廊下を回遊動線にして、廊下にウォークスルーのクローゼットを設置する方法もあります。

この場合、無駄になりがちな廊下の壁のスペースを、収納スペースとして使うことができ、通路としても使用できるので、間取りの取り方によっては、非常に使い勝手の良い収納にすることが出来ます。

廊下のため、出入り口に扉をつける必要性も無くなりますし、それぞれの部屋に収納をつけるよりもコストを抑えて収納スペースをつくることが出来ます。

空間を有効活用し、集中収納にすることで収納スペースをつくるのにかかるコストを、大きく削減することが出来ます。

廊下をつくる場合は、部屋を行き来するために必要となる空間に、ウォークスルークローゼットをつくることでの空間の有効活用方法を、検討してみてもいいかもしれません。

DIYできるのものは自分で作る

収納スペースに限りませんが、自分で作れるものに関しては自分でつくった方がコストを抑えることが出来ます。

例えば引き出し収納などは、素材を買い集めて、棚の大きさに合わせてボックスを自作することもできます。

もちろん、プロの腕にはかなわないでしょうから、コストをかけるところにはしっかりとかけ、削減するところではしっかりと削減するというメリハリが大事だと思います。

まとめ:新築で建てる注文住宅の収納スペースの費用を削減する方法

はじめにも言いましたが、コストを抑えた収納をつくるコツは、たった3つです。

1:収納を出来るだけ一箇所にまとめる
理由:間仕切りが多いほどコストがかさむから

2:収納内をシンプルな作りにする
理由:複雑なつくりにするほど材料費や手間がかかるから

3:収納に扉をつけない
理由:扉をつけると工事の種類が増えるから

基本的には、以上の3つのポイントに気をつけて収納スペースを検討していただければ、コストを抑えることが出来ます。

ただ、収納スペースのコストを削減する方法で言うのもなんですが、ただ単に安く仕上げるのではなく、コスト配分を考え、納得のいく家づくりをすることの方が、大事な視点となります。

要はコストを削減することを目的にするのではなく、コストを削減した結果、どのような家づくりをするのかの方がよっぽど大事です。

今回の記事のポイントを活かし、ぜひ、納得のいく家づくりをされてください。

【家づくりを失敗しないための住宅会社の選び方】

家づくりは依頼する住宅会社次第で成功するかそれとも失敗に終わるのかが大きく分かれてきます。

それでは、家づくりを失敗しないための住宅会社選びのポイントはどこにあるのでしょうか?

下記の記事では、3つのポイントに絞り失敗しない住宅会社の選び方をご紹介しています。

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