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注文住宅やリフォームで知らないと損する浴槽に使われる8つの素材の特徴

家づくりやリフォームの際に浴室を考えるにあたって、まず最初に検討するのは浴槽だと思います。

浴槽にはたくさんの種類があり、浴槽の形はもちろん、デザインや機能面、浴槽のサイズ、それにそれぞれの素材の特徴を考えるとなると、どの浴槽が良いのかわからずに、頭を悩ませてしまうのではないでしょうか。

浴槽の形にはそれぞれに意味があり、それぞれの浴槽に使われる素材によって、浴槽の性能や快適性などの機能面が大きく変わってきます。

さらに長期的にみると浴槽に使われる素材によって、清掃のしやすさや、メンテナンス性なども大きく変わってきます。

この記事では、浴槽を検討するにあたって必要となる、それぞれの浴槽の種類、素材の特徴と価格、浴槽の形について、初めての方でもわかるように解説していきます。

最後に失敗しない浴槽の選び方に付いてもお話していきますので、浴槽選びの参考にして頂ければ幸いです。



1:浴槽(バスタブ)のタイプ

浴室を作る際のポイントのひとつは浴槽(バスタブ)の選択です。

浴槽には「1:和風浴槽」「2:洋風浴槽」「3:和洋折衷浴槽」と、それぞれ大きさや形、浴槽への出入りのしやすさの違いで3タイプあります。

注文住宅で、どのタイプの浴槽を選ぶのかは、家のテーマはもちろん、浴室のサイズや好み、生活スタイルにあわせて最適なものを選ぶようにしてください。

家づくりのテーマ決めについてはこちら>>>新築の注文住宅で憧れのマイホームを建てる時の3つのステップ

浴室のメインは浴槽(バスタブ)ですから、誰でも快適に入浴できる浴槽(バスタブ)を選ぶべきです。ここではまず3つの浴槽(バスタブ)のタイプの違いについてお話していきます。

リフォームの場合は、浴室と浴槽のサイズに気をつける必要があります。サイズによっては設置する事が出来ないタイプの浴槽もあるので注意が必要です。

浴槽(バスタブ)のタイプ1:和風浴槽

和風浴槽とは、深さがたっぷりと取られている浴槽のことをいいます。

和風浴槽の特徴は、膝を折った状態で浴槽の底に座り、腰をおろした姿勢で肩までゆったりとお湯につかれる点にあります。

古くからの日本の住宅様式に適したコンパクトなタイプの浴槽で、浴槽自体の長さが短いため、狭く小さなサイズの浴室でも使用する事が出来ます。

ただし、浴槽の形状から入浴時に足を伸ばす事は出来ず、足を伸ばして楽な姿勢で入りたい方には不向きな浴槽です。

また、和風浴槽は、浴槽から出る際にも水圧がかかるので、足をあげにくくなるので立ち上がりにくいというデメリットもあります。

浴槽から立ち上がりやすくする為には、浴槽から出る為の手すりなどを設置する必要があります。

和風浴槽の一般的な幅は800ミリから1200ミリ程度で、一般的な浴槽の高さは600ミリ程度とされています。

※和風浴槽の膝を折った状態での入浴は、水圧による影響で身体が収縮するため、呼吸運動や心臓の働きが活発になるので心臓が弱い方や高血圧の方、また高齢者にとってあまり良くないとの指摘がされています。

浴槽(バスタブ)のタイプ2:洋風浴槽

洋風浴槽とは、深さはあまりありませんが、そのかわり長さがたっぷりと取られている浴槽のことをいいます。

洋風浴槽の特徴は、背もたれ部分に緩やかな傾斜がついているため、寝そべるような姿勢で浴槽のお湯につかり、足を伸ばした状態で入浴できる点にあります。

洋風浴槽では、足を伸ばした楽な姿勢で、肩までしっかりとお湯につかる事が出来るので和風浴槽のような圧迫感がなく、浴槽に身体を預けるような形で入浴ができます(ただし人によっては仰向けになった状態では身体が浮きやすいというデメリットもあります)。

また洋風浴槽は、浴槽の高さが低いため入浴介助もしやすいのが特徴です。

ただし、傾斜のかかった背もたれの部分は特に滑りやすく、起き上がりにくいというデメリットもあり、高齢者の方には不向きな浴槽です(高齢者の方が使う場合は滑り止めや手すりなどをつける必要があります)。

加えて、和風浴槽と違い、浴槽の幅があるため、洋風浴槽の設置には、ある程度広いスペースが必要となります。

和風浴槽や、次の和洋折衷浴槽に比べてバリエーションも豊富に取り揃えており、様々な素材の洋風浴槽から選ぶ事が出来ます。

洋風浴槽は広い幅が必要になるので、リフォームの場合など特に、浴室が狭い場合は設置できない事もあります。

洋風浴槽の一般的な幅は1200ミリから1800ミリ程度で、一般的な浴槽の高さは450ミリ程度とされています。

浴槽(バスタブ)のタイプ3:和洋折衷浴槽

和洋折衷浴槽とは、和風の深さと、洋風の長さ、両方を適度に取り入れた浴槽のことをいいます。

和洋折衷浴槽は、和風浴槽と洋風浴槽のちょうど間を取った浴槽のタイプで、両方の浴槽の長所を程よく取り入れた浴槽です。

和洋折衷浴槽では、和風浴槽ほどではありませんが、程よい深さがあるので肩までしっかりとつかる事ができ、洋風浴槽に匹敵する浴槽の長さも兼ね備えているため、適度に足を伸ばした状態で入浴できます。

和洋折衷型浴槽では、浴槽に段差をつけたベンチタイプの浴槽や親子で向かい合ってお風呂に入れるように設計された浴槽もあります。

段差付きの和洋折衷浴槽

日本で使われる浴槽のタイプとして、現在一番使われている浴槽が和洋折衷タイプの浴槽です(システムバスの浴槽のほとんどが和洋折衷浴槽です)。

また、各メーカーから様々な和洋折衷の浴槽が販売されており、様々なデザインから選ぶ事が出来ます。

和洋折衷浴槽の一般的な幅は1100ミリから1600ミリ程度で、一般的な浴槽の高さは600ミリ程度とされています。

和洋折衷浴槽では、和風浴槽に匹敵する浴槽の深さがあるため肩までたっぷりとつかる事が出来る他、洋風浴槽に匹敵する浴槽の長さもあるので適度に足を伸ばせるのが特徴の浴槽です。

ただし体格が大きい方は、しっかりと肩まで浸かれない場合もあります。

日本では、現在、この和洋折衷型の浴槽が広く普及しています。

2:浴槽に使われている素材と特徴

浴槽の素材に何を使うかで、肌触りなどを含めた入浴時の快適さ、入浴後の掃除のしやすさ、長く付き合っていく上でコスト面を兼ねたメンテナンス性などが左右されます。

ですから、浴槽の形やデザイン面だけではなく、浴槽に使われるそれぞれの素材の特徴をしっかりと把握した上で、浴槽を選択する必要があります。

ここでは、注文住宅で失敗のない家づくり(浴室づくり)や浴室リフォームをする為に必要な、それぞれの素材の特徴とメリット、デメリットなどをみていきます。

※浴槽の素材にはFRPや人工大理石、ステンレス製のものやホーロー素材などがありますが、システムバスに使用されている浴槽の素材はほとんどがFRPか人工大理石です。

浴槽に使われる事が多い2つの素材

浴槽に使われる素材で現在一般的なものは、FRPと人工大理石です。

ここからはまずFRPと人工大理石の素材の特徴を解説し、つづいて浴槽に使われる各素材の注意点やメリット、デメリットなどをみていきます。

FRP浴槽(繊維強化プラスチック)

FRP浴槽

FRPは、Fiber-Reinforced Plastics(ファイバー・レインフォース・プラスチック)の略称で、その名の通り、繊維強化プラスチックのことを言います。

現在の、浴槽に使われる素材のほとんどがFRPでつくられており、浴槽として使われる素材の中では、最も一般的な素材です。

FRPは、プラスチック(主に不飽和ポリエステル樹脂)に、ガラス繊維などの繊維素材を混ぜて強度をあげた素材で、浴槽に使われるFRPは、プラスチックにガラス繊維を混ぜたものが一般的です(プラスチックの弱点を繊維を混ぜることで補っています)。

FRP浴槽(繊維強化プラスチック)の特徴

FRPの一番の特徴は軽くて強いところにあります。軽いプラスチックにガラス繊維やカーボン繊維などの繊維を混ぜる事で強度をあげた素材です。

FRPは樹脂と繊維が一体になる事で剛性を発揮する構造になっています。

また、FRP浴槽の特徴は、肌触りがあたたかみのある樹脂素材でありながら、耐久性はもちろん耐衝撃性にも優れている点にあります。

もちろん、機能面でも優れておりFRPは、保温性が高く、軽量であるという特徴があります。

FRP浴槽 画像:マルハコーポレーション

さらに、FRPで出来た浴槽は、価格も安く、色などの種類も豊富でバリエーションも多く取り揃えています。

FRP浴槽は万が一ひび割れなどが生じても補修する事が出来ます。修繕が可能なため、ちょっとしたキズやひび割れ程度だったら、細かな修繕を繰り返していけば長く使用できるというメリットがあります。

ただし、FRP浴槽は補修しながら使う事が出来ますが、補修にかかる費用が安いとは限りませんので注意が必要です。また、FRP素材は汚れがつきやすく、汚れが目立ちやすい特徴があります。

もちろん、表面にコーティングなどをして、ある程度汚れを防ぐ事が出来ますが、いつも綺麗な状態を保つ為には、定期的に表面にコーティングを施す必要があります。

FRP浴槽の代表的な特徴をまとめると・・・

1:耐衝撃性、保温性などの機能性が高く軽量で丈夫
2:防水性が高い
3:破損しても修繕がしやすい

などとなります。

FRP(繊維強化プラスチック)の様々な用途

FRP性のウォータースライダー

FRPは浴槽以外でも様々な用途で使われています。

例えば、FRPは腐らない性質があり、紫外線や雨風にさらされて劣化しても、後から補修を出来る特性があるため、街中にある大きなガスタンクや、貯水タンクでも使われています。

高い防水性や耐久性をもち、軽量なことから船舶にもFRPが使われていたり、光に対しての透過性を持っていることからプールでよくみかけるウォータースライダーの素材としても使われています。

FRP浴槽(繊維強化プラスチック)のメリット

ここからはFRP浴槽のメリットについてみていきます。

・FRP浴槽のメリット1:初期費用が安い

FRPの浴槽にする一番のメリットは価格が安いということです。

品質やグレードにより、価格に幅がありますが、標準的な品質の価格で言うと10万円前後でFRPの浴槽を採用する事が出来ます。

※ここでの価格はFRP浴槽単体での価格です。工事費用は含まれていません。

・FRP浴槽のメリット2:バリエーションを豊富に取り揃えている

FRP浴槽は、商品ラインナップが充実しているので、気に入ったサイズの浴槽や、気に入ったデザインの浴槽を見つけやすいメリットがあります。

加工性の高さから意匠性はもちろん、浴槽自体の大きさや、利便性を考えた浴槽デザインなど、様々な種類のFRP浴槽を取り揃えています。

・FRP浴槽のメリット3:ひび割れが生じても修繕できる

FRP浴槽のヒビ 画像:マルハコーポレーション

FRP浴槽はヒビ割れが生じたり、穴があいてしまったとしても補修する事が出来ます。

細かな補修が出来る事から、FRPの浴槽は、修繕を繰り返しながら長く使用する事が出来ます。

・FRP浴槽のメリット4:性能がよく軽量で加工しやすい

FRPの浴槽は、浴槽として使用する際の保温性はもちろん、断熱性もあり、耐久性や耐水性はもちろんのこと、耐衝撃性にも強い特徴を持っています。

また、FRP浴槽は頑丈でありながらも軽量で持ち運びがしやすく、加工もしやすい素材のため、身体に馴染みやすいように設計されたものなどもあります。

さらに他の浴槽では不可能な、後付けでの浴槽の機能性を高める為のオプションも取り付ける事が出来ます(ただし、できないものもあります)。

・FRP浴槽のメリット5:腐蝕に強い

FRPは金属などの素材と違い、水に触れたまま放っておいても、錆(さび)などの腐蝕に強い素材です。

FRP浴槽(繊維強化プラスチック)のデメリット

つづいてFRP浴槽のデメリットについてみていきます。

・FRP浴槽のデメリット1:汚れが目立ちやすい

FRP浴槽に染み付いた汚れ

浴槽は毎日使用しますから、使用する過程で必ず汚れはつきます。

ですが、FRP浴槽の場合は表面に塗装が施されているため、汚れが付着しやすい事に加え、劣化もしやすく、使っていくうちに色あせたような風合いになっていきます。

汚れを付きづらくするコーティングもありますが、定期的にコーティングが必要になるので、いつまでも綺麗な状態をたもつためのメンテナンス費用が高くなってしまうこともあります。

・FRP浴槽のデメリット2:質感が安っぽい

FRP浴槽は人工大理石の浴槽と比べると質感がおとり、安っぽい印象を受けます。

ただし最近では改良も進み、以前と比べるとそれほど安っぽくない印象のFRP浴槽もあります。

・FRP浴槽のデメリット3:補修にかかる費用が高くなる事がある

FRP浴槽のキズ

FRP浴槽は初期費用こそは安く済むものの、長い目で見たメンテナンスにかかる費用を含めたトータル費用を考えると決して安いとは限りません。

補修にかかる費用が高く付く事もあるので注意が必要です。

・FRP浴槽のデメリット4:傷がつきやすい

FRPは耐久性には優れているもののキズが付きやすい素材です。

FRP浴槽の表面に付いたキズに、汚れがたまる事で見た目が、汚らしくなってしまう事もあります。

FRPの浴槽の参考本体価格

FRPの標準的な本体価格はおよそ5万円〜35万円ほどです。

もちろん品質やグレードが高いほど価格が高くなり、ここであげたものよりも高いものもあります。

人工大理石浴槽

人工大理石とは、合成樹脂などを原材料として人工的につくられた「大理石風」の素材のことをさします。

人工大理石は、略称で「人大(じんだい)」とも呼ばれている素材です。

素材に、アクリル樹脂やポリエステル樹脂などの合成樹脂を使用している事と、「大理石風」という部分がポイントで、大理石に似せて作られた素材で、決して大理石の成分が含まれているわけではありません。

人工大理石は、キッチンの流し、洗面台、浴槽などに使われています。

パッケージ型商品である、システムバスの浴槽の素材には、人工大理石のものと、FRP(エフアールピー)がよく使われています。

価格の違いで言うと、アクリル樹脂でつくられた人工大理石の方が、ポリエステル樹脂でつくられた人工大理石よりも高い傾向にあります。

人工大理石浴槽の特徴

天然の大理石は天然の岩石で構成されていますが、人工大理石の場合はアクリル樹脂やポリエステル樹脂などの樹脂を主成分としています。

人工大理石は、樹脂素材を活かした加工のしやすさが特徴で、型さえあれば量産する事が出来ます。

また、耐水性や耐汚性に優れており、清潔感を持ちながら、透明感があり、適度に暖かみのある質感が特徴の素材です。

人工大理石浴槽は、柔らかく暖かみがあり、表面が滑らかなため汚れが落ちやすく、簡単に掃除が出来ます。

さらに、人工大理石は加工性や着色性にもすぐれ、割れにくく耐久性もあります。着色性がいい為、様々な色使いが可能で、浴槽としてのバリエーションも非常にたくさん取り揃えています。

人工大理石浴槽は、名前こそ大理石という名前が付けられていますが、本物の大理石のようにどっしりと構えた高級感溢れる風合いは出す事はできませんが、見た目は透明感のある質感をしています。

型から作らなければならないので、1点ものの特注には不向きですが、量産には適しているため、量産品に関しては低コストで導入する事が出来ます(人工大理石で一点ものをつくる場合は金額が跳ね上がります)。

アクリル系人工大理石浴槽に付いた細かいキズ

ただし、天然の岩石からつくられる天然大理石と比べると、柔らかく、傷付きやすいほか、熱に弱いというデメリットがあります。

現在は、アクリル樹脂や、ポリエステル樹脂に他の素材を加えたり、重ねたりして性能をあげたものや、メーカーやそれぞれの商品によって特徴を持たせたものが増えてきています。

人工大理石には、アクリル樹脂を使用したものと、ポリエステル樹脂を使用したものがあり、主成分として使用される素材により、性能をはじめ機能性などに違いがあります。

色合いや風合いなどのデザイン性や、性能などにより価格帯も幅広く展開されており、好みによって選ぶことができますが、安価なものだとデメリットが目立つため、あまりお勧めできません。

※名前が似たものに「人造」大理石がありますが、「人造」大理石は天然の大理石などを粉砕し、セメントや樹脂で固めた半人工素材のことをいいます。ここでいう人工大理石とは、別のものです。ただしメーカー側も混同して人工大理石の事を人造大理石とよんだりしているのも見かけるので注意が必要です。

人工大理石のアクリル樹脂の素材とポリエステル樹脂の素材の違い

まず素材による価格の違いで言えば、ポリエステル樹脂の人工大理石よりも、アクリル樹脂の人工大理石の方が高い傾向にあります。

人工大理石の素材による性能の違いについては、アクリル樹脂でつくられた人工大理石の方が、汚れが落としやすく清掃性に優れている他、耐候性、耐衝撃性に優れているとされています。

また、ポリエステル樹脂を使用した人工大理石よりも、アクリル樹脂を使用した人工大理石の方が、性能や風合いなどに違いがあり、肌触りが滑らかで透明感があります。

さらに、ポリエステル樹脂で出来た人工大理石は、黄ばみが生じやすいですが、アクリル樹脂で出来た人工大理石は黄ばみが生じにくいという違いもあります。

ただし同じ素材が使われていても、メーカーによって特徴が違うので、その都度確認する事が望ましいと思います。

ポリエステル樹脂が主成分のものでも、デメリットが目立ちづらい商品もあります。

人工大理石浴槽のメリット

ここからは人工大理石浴槽のメリットについて話していきます。

・人工大理石浴槽のメリット1:色や柄などのデザインが豊富

人工大理石浴槽の最大のメリットは、商品バリエーションが非常に豊富で、色や柄などのデザインが豊富に取り揃えられているところにあります。

人工大理石浴槽は、天然大理石のような質感を表現する事は難しいですが、見た目が大理石風なものは数多く用意されています。

さらに、人工大理石は原料が樹脂のため、着色性がいいことから、色のバリエーションもカラフルなものから自然なテイストのものまで様々とあります。

また質感も様々取り揃えており、光沢があるすべすべした質感のものから、光沢のないマットな質感のものに至るまでバリエーションが豊富です。

・人工大理石浴槽のメリット2:比較的コストパフォーマンスが良い

人工大理石は型さえあれば、大量に生産できるため、天然大理石や人造大理石よりもコストパフォーマンスに非常に優れている素材です。

価格の違いで言うと、天然大理石>人造大理石>人工大理石の順に設備導入におけるコストは下がっていきます。

オーダーメイドの1点ものには向きませんが、ある程度数が出ている型の場合、比較的低コストで導入する事が可能です。

・人工大理石浴槽のメリット3:清掃性に優れている

人工大理石浴槽は、表面が滑らかのため汚れがつきにくく、また汚れが内部に浸透していかないため汚れが付いても落としやすい素材です。

人工大理石浴槽は、浴槽をつくるときに、まず成形するための型を作り、そこに樹脂を流し込む形で作られる為、パーツごとの繋ぎ目がなく、浴槽を一体に作る事が出来、パーツを繋ぎ合わせる為の、繋ぎ目のミゾなどもない為清掃性に優れており、清潔感のある美しさが長続きします。

もちろんアクリル樹脂か、ポリエステル樹脂かの素材により、清掃性に違いはあるものの、基本的には清掃性に優れている素材です。

・人工大理石浴槽のメリット4:独特な光沢や透明感があり見た目が美しい

人工大理石は透明感に優れた素材です。人工大理石特有のつるんとした光沢と透明感があるので、浴槽に清潔な印象を持たせる事が出来ます。

・人工大理石浴槽のメリット5:耐久性に優れている

人工大理石は耐久性にも優れた素材です。耐久性に優れている為、長く使う事が出来ます。

人工大理石は、よっぽどの強い衝撃を加えない限り、割れにくく耐久性に優れた素材です。

人工大理石浴槽のデメリット

ここからは人工大理石のデメリットについて話していきます。

・人工大理石浴槽のデメリット1:熱に弱く、変色を起こす

熱により変色した人工大理石のキッチン

人工大理石は熱に弱く、熱により変色を起こしやすい素材です。

ですが、浴室の浴槽の場合は、そこまで過度な熱に触れる機会はないと思いますので普通に入浴する為に使う分には心配はありません。

浴室には関係ないかもしれませんが、色の濃い調味料などは、付いたまま放っておくと、汚れがなかなかとれなくなる事もあるので注意が必要です。

・人工大理石浴槽のデメリット2:傷が付きやすい

人工大理石は傷がつきやすい素材です。

ブラシやたわしなどの堅い素材で磨いてしまうと、すぐ表面に傷が付いてしまうので掃除に気を使います。

また、清掃時に、たわしなどを使わなくても、時間が経つにつれて、使用状況に応じて表面に細かい傷が付いていきます。

人工大理石浴槽は、はじめのうちこそは、表面が滑らかで、汚れがつきにくく、汚れを落としやすい素材であるものの、時間が経つごとに表面に付いた、細かいキズや汚れが内部まで入り込み、汚れがとれにくくなっていきます。(人工大理石は、長年使っていると、汚れが目立ちやすくなっていきます)

品質が良い素材であれば、それほど気にならない事もありますが、こうした現象は、安価な素材ほど顕著にあらわれます。

例えば、ポリエステル樹脂を使用した人工大理石浴槽の場合は、長年の使用で、摩耗により汚れが内部にまで浸透しやすく、そこから黄ばみなどを生じさせる恐れがあります。

※濃いカラー素材を使用している場合は、大きな傷がつくと目立つ場合があります。

・人工大理石浴槽のデメリット3:経年変化により素材が黄ばむ

人工大理石の黄ばみ

人工大理石浴槽は経年変化により、素材が黄ばんでくる恐れがあります。

黄ばみの原因は汚れによるものと、紫外線によるものが主な原因です。(紫外線は、太陽光からの紫外線はもちろん、室内に使われている照明からも紫外線が出ています)

浴室では照明器具を必ず使いますから、照明器具からの紫外線により、時間が経つにつれて、経年変化で、徐々に黄ばみが生じてくる恐れがあります。

黄ばみの現象はポリエステル系の素材を使った場合で、真っ白な素材を選んだ場合は、特に顕著に現れるので、注意が必要です。

※黄ばみの症状は、素材として使われている樹脂の品質に大きく左右されます。

・人工大理石浴槽のデメリット4:色の濃いデザインは研磨剤で磨くと白く変色する

人工大理石浴槽の色の濃いものは、研磨剤入りのタワシやクレンザーなどを使用すると、表面に傷が付き、質感が損なわれ、白く変色してしまう特徴を持っています。

・人工大理石浴槽のデメリット5:オーダーメイドの1点ものは難しい

人工大理石浴槽は工業製品のため、量産には向いていますが、1点ものなどの特注品には向いていません。

理由としては、樹脂を流し込む為の型が必要となるためです。

型は大量生産には向いていますが、1点ものなどのオーダーメイドになると高く付いてしまいます。

・人工大理石浴槽のデメリット6:燃えた場合一酸化炭素などの有毒ガスを発生させる

人工大理石浴槽に使われる樹脂は可燃物のため、火事などの際を含めて、万が一燃えてしまった場合、一酸化炭素などの有毒ガスが発生します。

人工大理石の浴槽の参考本体価格

人工大理石浴槽の、標準的な本体価格はポリエステル樹脂を使用したものはおよそ10万円〜40万円ほど、アクリル樹脂を使用したものになると30万円〜120万円ほどになります。

もちろん品質やグレードが高いほど価格が高くなり、ここであげたものよりも高いものもあります。

人造大理石(テラゾー)浴槽

人造大理石は天然の大理石を含む岩石を粉砕し、それを樹脂などで固めた半人工素材のことをいいます。

人工大理石が樹脂のみなのに対して、人造大理石では、天然の岩石を粉砕して使用しています。天然の大理石を含む岩石を使用しているため、見た目は独特の高級感があります。

人造大理石浴槽は、質感に高級感がありながらも加工がしやすく、耐久性も高いのが大きな利点です。

人工大理石と同じように汚れが付きにくく、垢などの汚れがついたとしても、簡単に洗い流すだけで綺麗になります(その他、メリット、デメリットについては、人工大理石とほとんど同じです)。

人造大理石は浴槽に使用する素材としては高級な部類に入ります。

ネットで検索していると、人工大理石と人造大理石が混同されている記事を良く見かけますが、この2つは別物であるので注意が必要です。

※デュポン社のメチルメタクリート樹脂を使用した人造大理石は「コーリアン」という商品名で呼ばれます。

その他の素材を使った浴槽

ここからはFRPと人工大理石以外の浴槽の素材を見ていきます。

浴槽の素材としては、現在はあまり一般的ではないものの、それぞれに特徴があります。

ステンレス浴槽

ステンレス浴槽の特徴

ステンレスは、耐久性や耐熱性のほか保温性も良く、価格もそれほど高くないのが特徴の素材です。

ステンレス浴槽のメリット

ステンレス浴槽の最大の特徴は、保温性と耐久性の高さです。

強い衝撃を与えると凹みはしますが、日常生活の中でひび割れがおきたり、穴があいたりする事はほとんどありません。

ステンレス素材は、キズに強く、錆(さび)もでにくく、変色する事がほとんどないため、メンテナンスも非常に楽で、高い耐久性を兼ね備えています。

汚れも付きづらく、汚れが付いたとしても、簡単な掃除ですぐに綺麗にする事が出来ます。ステンレスはキズに強いので、必要に応じてはゴシゴシ洗う事も出来ます。

ただし、ステンレス浴槽は加工の仕方によって、凹凸などに汚れがたまりやすいものもあるので注意が必要です。

耐久性と保温性を求めつつも、安価で浴槽を購入したい場合は、ステンレス浴槽が適している場合もあります。

ステンレス浴槽のデメリットと注意点

ステンレス浴槽は、表面に吹き付けられた保温材により保温性が高められており、手入れも簡単ですが、他の素材の浴槽と比べると、見た目の金属感から無機質な感じがし、どうしても冷たい印象になってしまいます。

ステンレス浴槽は、見た目が金属っぽいため、どうしても見た目の華やかさや、暖かい浴室の印象からかけてしまう点があります。

良く言えばシャープ、悪く言えば無機質な印象がある素材です。

カラーステンレス浴槽の塗装剥がれ

ステンレスに着色を施す事も可能ですが、ステンレス素材は塗装が難しい金属で、経年劣化による塗装の剥がれを防ぐ事は出来ません。

また、浴室のような多湿な場所だと、ステンレス自体に問題が起きる事はほとんどありませんが、塗装が劣化し剥がれてしまうので注意が必要です。

さらに、ステンレス素材特有の金属質感のある肌触りも好みが分かれるところです(金属感を抑えた商品もあります)。

ステンレス浴槽の参考本体価格

ステンレス浴槽の標準的な本体価格はおよそ7万円〜25万円ほどです。

ステンレス浴槽も、他の素材の浴槽と同じように、品質やグレードが高いほど価格が高くなり、ここであげたものよりも高いものもあります。

ホーロー(ほうろう)浴槽

ホーロー浴槽には、鋼板ホーローと鋳物ホーローの2種類のホーローがあります。

ホーロー浴槽の表面の仕上げはガラス質なため、肌触りがとても滑らかで色合いや光沢なども美しい特徴を持っています。

保温性をはじめ耐久性もあり、美しさと清潔感を兼ね備えながら、錆びにくいのもホーローの特徴です。

ただし、鋳物ホーローは非常に重量があるため、2階以上の浴室に設置する場合は構造躯体の強度を高める工夫が必要になる場合もあります。

※鋳物(いもの)とは、溶かした金属を鋳型(いがた)に流し込んでつくったもののことです。

ホーロー浴槽の特徴

ホーローは、鋳物や鋼板の金属の表面にシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とした、ガラス質の釉薬(うわぐすり)を高温で焼き付けた素材です。

ホーロー浴槽は、金属の表面をガラス質でコーティングすることで、金属特有の保温性はそのままに、耐久性を高め、錆びにくくしています。

一度暖まってしまえば、冷めにくく、長い時間快適な温度で入浴できるのがホーロー浴槽の特徴です。またホーロー浴槽は水や湿気が染み込まず、高温でも変色はもちろん、変質することがありません。

住宅の浴槽は、以前はホーロー浴槽が多く見られましたが、現在は、価格が高い事から人工大理石やFRPに取って代わられています。

ホーロー浴槽のメリット

ここからはホーロー浴槽のメリットについて解説していきます。

・ホーロー浴槽のメリット1:保温性がある

ホーロー浴槽の暖かさ 画像:タカラスタンダード

ホーロー浴槽には、保温性があるため、浴槽にためられたお湯が冷めにくいという特徴があります。

さらに、入浴時には、ほどよく暖められたホーロー浴槽から身体に熱が伝わり、全身を暖めてくれる効果があります。

ホーロー浴槽にすれば、ホーロー自体に熱を蓄える性質があるため、浴槽にためられたお湯が冷めにくいので、追い炊きの回数が減り、光熱費を節約できる可能性があります。

※「可能性がある」と記載したのは、ホーローは浴槽そのものが暖まるまでに時間がかかるからです。ホーロー浴槽を暖めるには、浴槽にためられたお湯から熱を奪う必要があるので、他の素材で出来た浴槽よりも、高めの温度設定でお湯をためる必要があります。つまりホーロー浴槽は、暖まりにくく、冷めにくいという特徴を持っています。

・ホーロー浴槽のメリット2:耐久性がある

ホーロー浴槽に使われるホーロー自体は金属で出来ており、耐久性にも優れているほか、表面をコーティングしているガラス層には、プラスチックよりも耐久性が高い素材が使われています。

・ホーロー浴槽のメリット3:カビが発生しにくい

ホーロー浴槽の表面にコーティングされたガラスの層が、浴槽を保護してくれるため、カビが発生しにくい特徴があります。

※ただし目地の部分はカビます。

・ホーロー浴槽のメリット4:掃除が楽

ホーロー浴槽の表面に塗られた滑らかな肌触りのガラスの層が、汚れを防ぐ役割を果たし、浴槽に汚れを寄せ付けません。

そのため、入浴後に水で洗い流す程度で、長期間にわたり清潔な状態をたもつことが出来ます。

ホーロー浴槽のデメリットと注意点

つづいてホーロー浴槽を採用するデメリットと注意点について解説していきます。

・ホーロー浴槽のデメリット1:価格が高い

ホーローの浴槽は、「鋳造工程」で素地の鋳物がつくられ、「素地処理工程」で素地を綺麗にし、「ホーロー焼き付け工程」で鋳物に釉薬をまぶしホーローの焼き付けを数回行ない、「仕上げ工程」で保温材を吹き付けてつくらます。

製造に手間がかかり、製造が難しい事から他の素材の浴槽よりも価格が高い傾向にあります。

現在一般的に使用されている人工大理石よりも当然のように価格は高いものが多いです。

さらにホーローの浴槽は、浴槽そのものも高いですが、重量があるため、設置が困難で、浴槽を設置するにあたっての施工費も当然のように高くなります。

▼ホーローの製造工程に付いては下記の動画が参考になります。

・ホーロー浴槽のデメリット2:2階浴室への設置が困難

ホーロー浴槽は、重量があるため、2階浴室の場合、設置する事自体が困難な場合もあります。

2階浴室に設置する場合は、多くの場合、床が抜けてしまわないように床はもちろん、構造躯体の強度を高める必要があります。

※リフォームの場合でも同じで、他の素材からホーロー浴槽に変えたい場合、強度を高める工夫が必要になります。また余談ですが、リフォームで2階に浴室を作ろうとした場合は、ホーロー浴槽でなくても、構造躯体の強度を高める事や補強が必要になります。

・ホーロー浴槽のデメリット3:表面が傷付くと錆が生じる事もある

ホーロー浴槽の錆(さび)

ホーロー浴槽は錆びにくい特徴がありますが、ホーローそのものは鉄で出来ています。

ホーロー自体は型に流し込まれた鉄で出来ており、その表面を厚さ5ミリほどのガラス質の妙薬でコーティングしています。

ですから、表面のガラス質にキズが付き、キズをそのままにしておくと、そこから錆が生じ、傷んでしまう事もあります。

・ホーロー浴槽のデメリット4:浴槽が暖まりにくい

ホーローは暖まれば冷めにくいですが、浴槽そのものが暖まるまでには時間がかかります。

浴槽にお湯をはっている段階で浴槽がお湯から熱を奪い取っている状態にあるので、給湯温度を高めに設定する必要があります。

また、お湯を張った状態では冷めにくいですが、オプションで様々なものを取り付けるとその分、保温性は低くなります。

・ホーロー浴槽のデメリット5:経年劣化により問題が発生しやすい

言ってしまえば、ホーロー浴槽は金属をガラス層でコーティングしている状態です。

劣化やキズなどで表面を覆っているガラス層が剥がれてしまうと、ガラス層の下の金属部分から錆が生じてしまいます。

ガラス層の劣化によりガラス質が剥がれてしまった場合はすぐに表面を塗り直す必要があります。

ホーロー浴槽の参考本体価格

ホーロー浴槽の標準的な本体価格はおよそ20万円〜140万円ほどです。

ホーロー浴槽は価格に幅がありますが、他の材質と同じように、品質やグレードが高いほど価格が高くなり、もちろんここであげたものよりも高いものもあります。

木製浴槽

高野槙浴槽 画像:神崎屋

木製の浴槽の特徴は、しっかりとメンテナンスをすれば耐久性が高く、長く使えるところにあります。木材ならではの風合いや温もり、木の質感や肌触りは木製以外のもので得る事は出来ません。

木製の浴槽としては、特有の香りがあり水にも強い檜(ひのき)が代表的ですが、その他にも、光沢感があり湿気に強い高野槙(こうやまき)や、香りがなく、湿気にも強く、古くから檜(ひのき)の代用品として使用されてきた椹(さわら)等があります。

木製の浴槽の特徴として、こまめな掃除が必要になる事や、使用後に浴槽の乾燥が必要となる為、通常の浴槽よりも清掃を含む手入れやメンテナンスが難しいところがあります。

また、木製浴槽は掃除などを怠り、手入れをせずに放っておくとカビます。ずっとお湯をはりっぱなしもよくありません。水垢で木材自体が変色する事もあります。ですからこまめに掃除が出来る人でないと木製の浴槽は向いていません。

木製浴槽の手入れの方法

木製の浴槽は使用後には必ず水を抜き、浴槽の縁を含む、浴槽に付いた垢や汚れなどをシャワーでしっかりと洗い流す事が大事です。

しっかりと垢などの汚れをシャワーやスポンジを使い洗い流したら、水分を含んだままだとカビが生じてしまいますので、水気を拭き取ったり、浴室の窓を全開にしたり換気扇などをつけ、乾燥を促す事が大事です。(梅雨などのじめじめした時期は、特に気を配る必要があります)

ただし、乾燥しすぎると、今度は浴槽に乾燥によるひび割れや変形が起こる事もありますので、ほどほどに乾燥させることが大事です。

屋外で使用する場合は直射日光による紫外線は木を傷ませることになるので、出来るだけ直射日光があたらない場所に設置する事が大事です。

旅行などで、長期間浴槽を使用しない場合は、水分を含むものを置いておくなど、季節により乾燥をさせすぎないような工夫を施す事も大事です。

木材の性質については「新築の注文住宅で知らないと損する15種の無垢フローリングの特徴とメリット、デメリット」でも書きましたが、それぞれの木によって大きく違います。

木材の扱い方などについては、あわせて「新築の注文住宅で失敗しない無垢フローリングの選び方と16の特徴」を参考にしてください。

木製浴槽の参考本体価格

木製浴槽の標準的な本体価格は檜(ひのき)の浴槽の場合はおよそ30万円〜130万円、高野槙(こうやまき)の浴槽は20万円〜80万円ほどです。

品質やグレードが高いほど価格が高くなり、ここであげたものよりも高いものもあります。

また、木材は天然素材のため、異なる樹種でも違いますが、同じ樹種でも品質にバラツキがあり、価格も様々とあります。

タイル浴槽

タイル素材は、掃除のしやすさや意匠性の高さがよく、丈夫で耐久性があり、さらに汚れにくい性質を持っています。

タイル浴槽の特徴

タイル張りの浴槽の特徴は、耐水性や耐候性にすぐれており、垢などの汚れが付着しにくい性質を持っているため、手入れが楽なところにあります。

タイルの表面に、万が一カビがが発生してしまったとしても、簡単に取り除く事が出来ます。また、日常的に手入れをし、補修を繰り返せば長期間の使用にも耐える事が出来ます。

※タイル浴槽はオーダーメイドの在来工法でつくります。在来工法については「注文住宅やリフォームで快適な浴室を作る時の注意点と9つのポイント」に詳しく書いていますので、参考にしてください。

タイル浴槽のメリット

他の素材を組み合わせたタイル浴槽

タイルは耐久性の他、耐火性、耐水性、耐候性にも優れており、様々な環境で使用する事が出来る優れた素材です。

また、タイルにひびが入った場合は、部分的に張り替える事も出来るため短期間で補修する事が出来、メンテナンスも非常に楽に済みます。

また保温性もあり、タイルさえ暖まれば、浴槽に入れたお湯が冷めにくいという特徴もあります。

タイルは意匠性も高く、色の組み合わせ次第でオリジナルのデザインの浴槽を作る事が出来ます。また他の素材と併用して使う事も出来るので、素材同士を組み合わせてアクセントのある浴槽にする事も出来ます。

タイル浴槽のデメリットと注意点

ただし、タイルとタイルをつなぐ目地にはセメントが敷き詰められているため、経年劣化によりひび割れが生じる事があります。

ひび割れに気がつかずに、そのまま放っておくと、浴槽が傷み、劣化が進行してしまう事があるので注意が必要です。タイルの劣化が進行するとカビが発生し、最終的には水漏れしてしまう恐れもあります。

またタイルは、冬場は特に素手や素足で触れると肌触りが冷たくひやりと感じます。

保温性は高いですが、冷気なども溜め込む性質を持っているので、タイルが暖まるまでに時間がかかるデメリットもあります。

※タイルは、素材としては昔から使用されている定番素材のひとつです。

アクリル浴槽

アクリル性のバスタブ 画像:セラトレーディング

アクリルの特徴はキズや汚れが付きにくいところにあります。

また、アクリルは、光沢感があり滑らかな質感があるためデザイン性にも秀でています。アクリル浴槽は、屋外用の浴槽にも用いられています。

3:浴槽の形と特徴

浴槽には様々な形をしたものがあります。

それぞれの形状によりデザイン性を高めたり、節水性を高めていたり、半身浴などの使い勝手を高めているなどの特徴があります。

浴室の浴槽はライフスタイルに応じて選ぶ必要があり、使い方に合わせて浴槽の形や、浴槽のタイプを選ぶ必要があります。

ここではそれぞれの浴槽の形と特徴についてお話していきます。

浴槽の形はここで取り上げた形以外にも様々な形があります。またメーカーによって名称も違います。ここでは一般的な名称の浴槽の形と、代表的な浴槽の形に付いて解説しています。

ストレート浴槽

ストレート浴槽は最も一般的な浴槽の形です。

浴槽の幅があり、足を伸ばして入浴できる他、水深が深くとれるように設計されているため、肩までしっかりとお湯につかることができます。

ストレート浴槽は、深さがあるので、浴槽内にたっぷりとお湯をため、肩までしっかりとお湯につかる全身浴に適している浴槽の形です。

コーナー浴槽

コーナー浴槽の特徴は、浴室のコーナーに設置する事を考えられて作られている為、浴室のコーナー部分に設置するのに非常に適した形をしています。

浴室のコーナーに浴槽を設置することで、浴室を広く見せてくれる効果があり、浴室内の洗い場を広く取る事が可能になるため、洗い場を広めに取りたい場合に設置する事が多い浴槽の形状です。

特に細長い長方形の浴室の場合、コーナー浴槽を設置する事で、洗い場を広く使う事が出来ます。

ななめ浴槽

ななめ浴槽の特徴は、浴槽の形を斜めにする事で浴槽を広く使えるように設計されているところにあります。

ななめ浴槽は、ストレート浴槽の片側を斜めにカットしたような浴槽の形になっており、幅が広い方を背中にして入る浴槽です。

浴室のスペースはあまり取れないけれども、浴槽のスペースに加え、洗い場もある程度ゆとりが欲しい場合に有効です。

ななめ浴槽は、片側をカットした分、洗い場にスペースが生まれるので、浴槽はもちろん洗い場を広くとりたい時などに適している浴槽の形です。

たまご型浴槽

たまご形の浴槽はデザイン性を高めた浴槽です。

卵形の浴槽デザインの特徴は、お湯をはる浴槽内の形が卵形になっている事で浴槽内を優しく柔らかい雰囲気にしてくれる部分にあります。

浴槽内にカドがないのがポイントで、浴槽内が柔らかな卵形になっている為、柔らかく包み込まれるように入浴する事が出来ます。

アーチ型浴槽

アーチ型の浴槽の特徴は、浴槽の縁をアーチの形状にする事で浴槽の表情が柔らかくなるなどのデザイン性を高めている他、アーチ部分が薄くなっているため浴槽の縁を掴みやすくするという機能的特徴があります。

つまり、アーチ型の浴槽では、浴槽の縁が薄くなり掴みやすくする事で、入浴しやすい設計にされています。

その為高齢者や、小さなお子様でも安心してお風呂に入る事が出来ます。

ワイド浴槽

ワイド浴槽の特徴は、浴槽内が横に広がる事で広さを感じられるほか、ゆったりと入浴出来る点にあります。

特に親子で入浴する時は、ワイド浴槽にすると、狭さを感じる事なく快適に入浴できます。

ワイド浴槽では、幅(長さ)の他に横にも広がりを持たせているため、手足を伸ばして入浴が出来ます。

Sライン浴槽

Sライン浴槽は、節水性を高めた浴槽で、浴槽内に「S(エス)字」の段差が設けられており、少ないお湯でもしっかりとお湯につかれるように設計されています。

節水性を高めながら、段差に腰掛ける事で半身浴が出来たり、浴槽に寝そべる事で肩までしっかりとつかることができます。

4:浴槽の底の2つのタイプ

浴槽の形は様々ありますが、浴槽の底には、主に底が平になっているフラットタイプと、段差が設けてあるベンチタイプの2つの形状があります。

ここでは、フラットタイプとベンチタイプ、それぞれの特徴について紹介します。

浴槽底のタイプ1:浴槽の底がフラットタイプの浴槽

フラットタイプの特徴は、浴槽の底が平になっているところにあります。

浴槽の底が平らなため、浴槽のどの場所にいても、肩までお湯につかれるのでしっかりと暖まる事が出来ます。

フラットタイプでは、足を伸ばしてリラックスすることができますが、一方で半身浴をしたい時は、お湯をはる量を調整する必要があります。

浴槽底のタイプ2:浴槽の底がベンチタイプの浴槽

ベンチタイプの特徴は、浴槽の底に段差が設けられているところにあります。

段差が設けられているため、入浴の際の出入りが楽になるほか、少し高くなった部分に座る事で、半身浴ができます。

ベンチタイプでは、肩までしっかり暖まりたい時は、段差の下に移動すれば暖まる事ができますが、場所によっては、足を伸ばす事が難しくなってしまう場合もあります。

5:浴槽選びのポイント

最後に、ここからは浴槽を選ぶポイントについてお話していきます。

浴槽選びのポイント1:先にサイズの確認をする

浴槽を選ぶ時は、まず、サイズを確認して下さい。サイズによっては浴室に設置できないものもあるので、何よりもまずはサイズを優先して確認する事が大事です。

リフォームをされる場合は、既存のスペースに収まる浴槽でないと設置する事が出来ないので、しっかりと確認をするようにしてください。

規格サイズについては「注文住宅やリフォームで快適な浴室を作る時の注意点と9つのポイント」の「浴室の標準的な広さについて」を参考にしてください。

浴槽選びのポイント2:浴槽の種類を選ぶ

つづいて浴槽の種類を選びます。浴槽の種類を選ぶ上でのポイントは、入りやすさ、出やすさ、入浴時の快適性、滑りにくさなどを各家庭の状況に応じて適宜選ぶ事です。

例えば高齢者の介助が必要であれば和風浴槽は適しません。手すりをつけた上で、洋風浴槽か和洋折衷浴槽を選ぶ必要があります。

ここで決めた浴槽の種類によって入浴時の快適性が決まります。

浴槽選びのポイント3:浴槽の素材を選ぶ

つづいて機能面を含む、手触りなどの感覚的条件や、材質の違いによる保温性や防水性などの機能的側面から浴槽の素材を選びます。

特に浴槽の保温機能は暖かさを長持ちさせる性能のひとつで、入浴時の快適性を大きく左右するので各メーカー毎の機能に注意して確認するようにしてください。

保温機能を持たせた浴槽の呼び方もメーカーによっては「保温浴槽」だとか「魔法びん浴槽」など違いますので注意してください。

ここで選ぶ素材によって、入浴の際の快適性はもちろん、設置してから時間が経った時のメンテナンス性や、毎日の掃除が大変か楽かなどが決まります。

浴槽選びのポイント4:浴槽の形や色を選ぶ

そして、浴槽の形や色を選びます。例えば家族構成やライフスタイルなどによって、浴槽の奥行きがあるワイド浴槽にしたり、段差をつけたベンチ浴槽にしたり、お湯をはる量が少なくても済む省エネ性を考えた浴槽にしたりなどを選択していきます。

利便性を含めた浴槽のデザインをここで決めていきます。

浴槽選びのポイント5:オプションで入浴の快適性を整える

必須ではありませんが、最後にオプションでジェットバスや、マイクロバブルバスなどを追加し、入浴の際の快適性を整えていきます。

便利で快適であればあるほどオプションにかけるコストが増したり、それを維持する為のコストが増えていってしまいますので、ほどほどに選ぶ事が大事です。

購入時に選択しなければ、浴槽のリフォーム時に、後付け出来ない機能もあるので、後々必要になるものかどうかもしっかりと検討した上でオプションを選ぶように注意してください。

特に浴槽内の手すりには注意が必要で、後付け出来ない素材や浴槽のタイプなどもあります。

それでも取り付けたい場合は浴室全体のリフォームをしなくてはならない場合もあるのでしっかりと確認するようにしてください。

その他浴槽だけでなく、浴室全体の選び方については「注文住宅やリフォームで快適な浴室を作る時の注意点と9つのポイント」を参考にしてください。

※システムバスの場合、1つの条件にあうと、別の条件に合わないケースも多くあります。浴槽はもちろん失敗のない浴室をつくるためには、必ずショールーム等で実際に浴槽に入ってみたり入浴時を想定して使ってみるなど、使い勝手を確かめてみる事が大事です。また、ショールームには確認したいポイントを絞って行くようにすると話しがスムーズに進みます。

まとめ:浴槽に使われる8つの素材の特徴と浴槽の種類

この記事では初めての方でもわかるように、浴室を検討する際に必要となる浴槽の種類や、素材、形などについてお話ししました。

記事内でもお話しましたが、浴槽に使われる素材はたくさんありますが、現在の主流はFRPか人工大理石です。

以前はホーロー浴槽もよく使われていましたが、価格面と性能面のバランスを考えた時にホーロー浴槽は性能面はいいもののどうしても価格が高くなってしまうというデメリットがあり、現在はそれほど使われなくなってしまっています。

それぞれの特徴についてはお話した通りですが、それぞれにメリットがあればデメリットもあります。ですから、大事なのは、それぞれの浴槽の素材の特徴をしっかりと把握した上で、判断する事です。

それぞれの素材の善し悪しを判断する上での、メリットやデメリットについてもお話した通りです。

浴槽の選び方のポイントは、

「1:浴槽を設置する為の浴槽のサイズを確認」
「2:浴槽への入りやすさ、出やすさ、入浴時の快適性や安全性の確認」
「3:浴槽の素材を選ぶ事で肌触りをはじめ保温性やメンテナンス性などの機能面から選択」
「4:利便性を考えた浴槽の形や色」

の順番に浴槽を選ぶことです。

そして最後に、入浴の快適性を整える為のオプションを検討します。以上の順番で浴槽選びを進めるとわりとスムーズに決められるかと思います。

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