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注文住宅の間取りとマイホームプランで知っておきたい建物の各部名称と役割

注文住宅の間取りづくりは皆さん同じように悩まれます。

実際、注文住宅を設計中の方を見ると、皆さん同じように頭をかかえ「あ〜でもない、こ〜でもない」といいながら次第に眉間に皺がより、予算と相談し、どんな外観の家が良いのか、新築の注文住宅でどんな生活を送りたいのか、どんな間取りにしたいのか、本当に真剣に悩んで取り組んでいらっしゃいます。

そこで、今回は少しでも力になれるように、注文住宅で間取りを決める時に役立つ建物の各部名称と役割を話していこうと思います。今回の記事は「そもそも、それをつける意味ってなに?」「その間取りの役割と機能ってどんなもの?」「それにどんなメリットとデメリットがあるの?」などに答える形となっています。

あくまで注文住宅の間取りとマイホームのプランを考える上で必要な住宅の各部名称に絞ってお話ししますので、今回紹介する建物の名称と役割の数は14個にまとめさせて頂きました。

また、参考事例を写真付きで載せていますので是非参考にして頂けたらと思います。

今回の記事を読んで頂ければ、必ずマイホームのプランならびに注文住宅の間取りづくりに役立てて頂けると思います。

ただしはじめに断りを入れておきますが、家は土地環境により大幅に変わってきますので土地環境と切り離さず、土地環境を考慮した上で建築家と相談し、それぞれの土地環境にあった住宅を設計するのが一番良いと思います。



1:ドーマー (Dormer)

ドーマーとは

建築におけるドーマーとは、主に屋根裏部屋(ロフト)の明かり取りとして、屋根に小さな空間を設けて取り付ける窓のことです。

端的に言えば屋根の上の小さな小窓のことをドーマーと言います。

ドーマーの役割と機能

住宅建築におけるドーマーには3つの役割と機能があります。住宅建築におけるドーマーの3つの役割と機能とは「採光」「通風」「外観デザイン」です。

下記でそれぞれの点について、詳しく解説していきます。

ドーマーの役割と機能1:より多くの採光を取り入れることが出来る(採光)

ドーマーを設置する最大の役割と機能は、室内へ採光を取り入れることにあります。

端的に言えば、ドーマーの間取りを採用することで、室内が明るくなります。

ドーマーは屋根の日当りの良い部分に設置することが多いため、比較的小さな窓でも、効率よく外部からの明かりを取り入れることが出来ます。

ドーマーの役割と機能2:風通しが良くなり、屋根裏の換気をし湿気を防ぐ(通風)

屋根裏はもともと通気性が悪く湿気や熱気が溜まりカビやすい傾向にあります。しかし、ドーマーを設置することで、ドーマーが通気口の役割を果たし、風通しがよくなります。

つまり、ドーマーを開閉可能式にすることで、屋根裏の換気ができます。

ドーマーの役割と機能3:洋風の家と相性がよく外観が良くなる(外観)

ドーマーは、洋風の住宅に非常にマッチします。

ドーマーの間取りを取り入れることで外観デザイン上、個性的な家が出来上がる他、立体的な屋根となるため、家の外観上、雰囲気がうまれます。

また屋根に重厚感がうまれ、同時に外観が美しくなり、デザイン上、動的な印象を持たせることが可能です。

ドーマーのデメリット

ドーマーを設置することでメリットがうまれる一方、やはりドーマーを間取りに取り入れるとデメリットも生じてきます。ドーマーの間取りを採用することでうまれるデメリットは主に以下の5つに当たります。

ドーマーの間取りのデメリット1:維持管理にコストがかかる

ドーマーに限った話ではありませんが、ドーマーは定期的なメンテナンスが必要になります。ドーマーは劣化や歪みなどにより、構造上隙間がうまれやすいので、しっかりとした機能を保つためにも、定期的にメンテナンスを行なう必要があり、維持管理にコストがかかります。

ドーマーは形が複雑で手間がかかるので、一般的な屋根工事に比べてメンテナンスの費用が高くなります。

ドーマーの間取りのデメリット2:雨漏りの危険性がある

施工者の腕にもよるので、一概に雨漏りの危険性があるとは言えませんが、一般的に、ドーマーの間取りを採用することで雨漏りのリスクは高まるとされています。

ドーマーは屋根が凹凸になるので、ゴミや落ち葉などが溜まりやすくなり、溜まった場所から不廃し劣化していきます。ドーマーは定期的なメンテナンスを怠り、古くなってくると雨漏りのリスクが高まります。

ドーマーが設置されている場所から雨が侵入し、天井に雨染みが出来てしまう場合もあります。

ドーマーを設置する際の注意点としては、風や雨の被害を受けやすいので、台風や雨が多い地域でのドーマーの設置は避けた方が無難でしょう。

※ドーマーに限った話ではありませんが、家づくり全般にいえることは10年、20年と長い目でみると施工業者の腕により大幅に状態は変わってきます。

ドーマーの間取りのデメリット3:掃除やメンテナンスが面倒くさい

ドーマーは天井近くに設置されるため、掃除やメンテナンスの際に手間がかかります。

例えば、ドーマーの外側を掃除する時は屋根に上る必要があったり、梯子(はしご)を立てかけて屋根にのぼり掃除をする必要がある他、素人には掃除が難しい場合もあります。

その場合は専門の業者に依頼する必要があります。

ドーマーの間取りのデメリット4:太陽光パネル(ソーラーパネル)の設置が困難となる

ドーマーの間取りを採用することで、外観デザインは美しくなりますが、一方でドーマーを設置した部分に凹凸がうまれるため、太陽光パネル(ソーラーパネル)などの設置が非常に難しくなります。

太陽光パネルを設置できたとしても、屋根の角度や、パネルの面積が限られてくるため、太陽光パネル(ソーラーパネル)の力を最大限活用することは困難となります。

太陽光発電に関しての記事は「太陽光発電について」をご覧下さい。

ドーマーの間取りのデメリット5:冬は寒く、夏は暑い家になる可能性がある

一般的な傾向としてドーマー部分は、断熱性や気密性に弱くなりますので、熱を外に逃がしてしまうため冬は寒く、夏は直射日光が降り注ぐため部屋の中が暑くなってしまいます。

天窓のように、室内の一定の場所だけの温度が上昇し、夏場はそこにいられなくなるのは、よっぽどのことがない限りないかとは思いますが、それでも部屋の温度が上昇する問題は避けて通ることが出来ません。

※ドーマーの機能は天窓やハイサイドライトで代用が可能

ドーマーの機能である「採光」や「通風」に限って言えば、天窓やハイサイドライトを採用することで、代用することが可能です。

もちろん「外観デザイン」は無視されてしまいますが、室内への明かり取りだけなら、天窓を使用した方が、より効率よく採光をとることができますし、見た目もスッキリし、気持ちのいい空間をつくることができます(もちろん設計士の腕にもよります)。

もちろん天窓やハイサイドライトを採用することでのデメリットもあります(ネットで検索していると天窓を採用することで雨漏りのリスクを防げるというようなことが書かれていますが真っ赤な嘘です。天窓を採用しても雨漏りのリスクはあります)。

窓についてより詳しくお知りになりたい場合「注文住宅の窓で失敗しないために抑えておきたい21種の窓と配置のコツ」を読んでみてください。

ドーマーの主な形状

ドーマーの主な形状は下記の3つです。

ドーマーの形状1:ゲーブルドーマー

ドーマーに柱と妻壁、それに棟木を設けたタイプです。屋根にちょこんと小さな家が乗っているようなタイプのドーマーとなっており、構造的に採光とロフト空間を確保します。

ドーマーの中で最も手間のかかるつくりで、屋根の傾斜で高さがとれない場所に空間をつくりだすことができますが、勾配のある屋根を採用しているためドーマーを大きくすることはできません。

ドーマーの形状2:ピークドーマー

ゲーブルドーマーと同じように棟木を設けたタイプのドーマーですが、ピークドーマーでは棟木から伸びた屋根がそのまま本体の屋根面に接続する構造となっています。

ドーマーの中で最も簡単なつくりのドーマーとなっており、最も簡単につくることが出来ます。

ピークドーマーは居住空間を確保するためのものではなく、採光と換気を促すために設置するという意味合いが強いため、広い空間をつくることができません。

ドーマーの形状3:シェッドドーマー

3つのドーマーの中で採光はもちろん居住空間を最も広く確保することができるのがシェッドドーマーです。屋根の一部をそっくりそのままパカッと持ち上げたような形状になっているのが特徴です。

シェッドドーマーは構造上、棟木から桁に至るまでの高さと幅一杯の広さで部屋をつくることが可能で、四角形の壁と水平の天井をつくることができます。

シェッドドーマーは、ドーマーの間取りを利用し居住空間を確保する上で、右に出るものはありません。

ただしドーマーは構造上、小屋組の一部でなければならないため、あまり広くつくりすぎると家全体の強度に問題がおこり、建築確認の際(建築基準法に適合するかどうか)に認められないこともあります。

※その他、屋根に関してなら「家づくりで知らないと損する8種類の屋根の形とそれぞれの特徴」を参照ください

2:トップライト(天窓)

トップライト(天窓)とは

トップライト(天窓)とは「採光」や「通風」を目的として屋根に設置される窓のことです。

トップライト(天窓)の役割と機能

トップライト(天窓)は主に「採光」を目的として、屋根に設置されます。

トップライト(天窓)は空に向かって窓が設置されるので、隣家など遮るものがないため壁面につける窓の3倍の明かり※を効率よく室内に取り込んでくれます。

(※建築基準法の有効採光面積)

トップライト(天窓)のメリット

トップライト(天窓)の間取りを採用する上でのメリットは大きく言って4つあります。

トップライト(天窓)のメリット1:採光を確保できる

トップライト(天窓)から室内に取り入れる光は上から降り注ぐので、隣家などに左右されず、昼間の時間帯において一定の採光を取り込むことが出来ます。

トップライト(天窓)の間取りを採用することで、日中は室内の電気をつけなくても明るい部屋になるので、自然の光で生活することが出来ます。

さらに、トップライト(天窓)を適切な場所に取り付ければ、室内にいながら昼間は自然の明かりの中で本を読むことも出来ます。

また、照明に頼ることなく、柔らかい自然光を室内に取り入れることが出来るので、時間により変わる自然の照明で暖かく表情のある空間をつくることが出来ます。

トップライト(天窓)のメリット2:風通しが良い

開閉式のトップライト(天窓)にすることで、空気の通り道がうまれ風通しの良い家にすることが出来ます。

特に暖かい空気は天井に溜まりやすい性質があり、トップライト(天窓)から風を通すことで、壁側から入った風が天窓に抜け空気の循環を促すことが出来ます(ドラフト効果といいます)。

夏場の暑い時期、暑くなった空気を天窓から逃がすことで、涼しい空間にすることが出来ます。

※特に南風が吹く場所では、北側にトップライト(天窓)を配置することで、南側から入った風が、室内を通り、北側のトップライト(天窓)に抜けていくので風通しの良い空間をつくることができます。

トップライト(天窓)のメリット3:家具の置き場所が限定されず、空間を自由に使うことが出来る

意外とトップライト(天窓)の間取りを採用する際のメリットとしてあげられることが少ないのですが、トップライト(天窓)の間取りを採用することで、家具の置き場所が限定されづらくなり、限られた空間を存分に使うことが出来るというメリットがあります。

壁面に配置されている窓だと、家具を置いた場合その場所から採光がとれなくなってしまいますが、トップライト(天窓)の間取りを採用した場合、天井に窓が配置されているので、家具の置き場所が限定されづらくなります。

トップライト(天窓)のメリット4:開放感のある部屋を演出できる

トップライト(天窓)の間取りを採用することで、視線が空に抜けるため、非常に開放的な室内空間をつくることが出来ます。

また、壁側からの光と違い、他人の目を気にすることなく、心地よく生活できるのもメリットのひとつでしょう。

トップライト(天窓)のデメリット

トップライト(天窓)の間取りを採用することでの代表的なデメリットを4つ紹介させて頂きます。

トップライト(天窓)のデメリット1:明るすぎる室内になる

トップライト(天窓)の最大の長所である室内への採光が、時にデメリットになることもあります。

それはトップライトには壁側の窓の3倍の採光性があり、採光性が高すぎるあまり、時に明るすぎてしまいます。

また、特に夏場は外から降り注ぐ光により、暑くなり過ぎる傾向があります。

例えば南向きの屋根に設置した場合など、設置場所によっては天窓から直射日光が降り注ぐ場所には暑くていられない、という意見もききます。

しかし、ブラインド付きのトップライト(天窓)もあるので、明るさを調整し、それらのデメリットを最小限に抑えることは可能です。

また遮光性を高めたトップライト(天窓)もあるので、部屋や生活に合わせて明るさを調整することも可能です。

トップライト(天窓)のデメリット2:雨漏りの心配がある

通常、トップライト(天窓)は屋根に穴を空けて設置します。そのため、雨漏りの可能性をゼロにすることは出来ません。

もちろん雨漏り対策はきちんととられていますが、経年劣化によって雨漏りのリスクが高まることは回避できません。

トップライト(天窓)のデメリット3:維持管理するコストがかかる(メンテナンス)

雨漏りなどのリスクを回避するためにも、トップライト(天窓)は、定期的な点検やメンテナンスが必要です。

点検やメンテナンスは足場を組む必要がありますから、一般的な窓よりも維持管理するためのコストが、必然的に高くなってしまいます。

トップライト(天窓)のデメリット4:掃除が面倒くさい

トップライト(天窓)は屋根に設置されるため、屋根にのぼるために、足場を組む必要があり掃除が非常に面倒くさくなります。

また放っておくと塵やホコリなどが堆積し、汚れてしまい、効果を発揮できなくなってしまいます。

業者に依頼しなければ掃除が困難なこともあり、それに伴いコストがかかります。

※トップライトについて詳しくは「注文住宅の窓で失敗しないために抑えておきたい21種の窓と配置のコツ」の「窓の位置と採光の特徴>トップライト」を参考にしてください。

間取りづくりで参考にしたいトップライトの活用事例

こちらは名古屋市の住宅設計事務所であるフィールド平野一級建築士事務所が設計した家の洗面室です。

室内干しができるよう、洗面所に物干とトップライトを設けたユニークなつくりとなっています。

こちらはUID Architectsの「shrimp」という住宅ですが、 リビングの中心に囲うように中庭を設置し、コートハウスの間取りとトップライトを併用することで意図的に半屋外の空間を演出しています。

このようにトップライトとコートハウスの間取りを組み合わせることで、プライベートな空間で、季節、時間によって移り変わる自然豊かな光の表情を楽しむことが出来ます。

こちらは、石井秀樹建築設計事務所の「常盤の家」という住宅のバスルームです。バスルームというプライベートな空間に、トップライトからの明かりをとることで開放感溢れるバスルームに仕上がっています。

3:屋根裏換気の通気口

屋根裏換気の通気口とは

屋根裏換気の通気口とは、屋根裏の換気を促す通気口のことを言います。

屋根裏換気の通気口の役割と機能

屋根裏は断熱材を敷き込んでも、断熱効果は期待できないため、空気を入れ替え少しでも暑くならないようにする仕組みが必要になります。つまり、熱気を外に逃がす通気口の存在が重要になります。

つまり、屋根裏換気をすると夏は涼しく、冬は結露の防止に役立ちます。

屋根裏は屋根の直下にあり、部屋(天井)と屋根の間にあるため、屋根からの熱や室内の温度の影響を受けやすく、非常に熱気や湿気が溜まりやすくなっています。その暑さはどれくらいというと、夏場の暑い時は60度〜70度近くに達すると言われています。

木造住宅の場合、60度に達すると木材の中の水分が抜けてしまい、乾燥し、それが繰り返されることによって耐久性が乏しくなってしまいます(著しく木材の寿命を縮めます)。耐久性を高めるという意味でも、屋根裏換気は大変大事な役割を担っています。

また屋根裏にたまった熱が室内にも伝わり、エアコンの効きも悪くなります。

最近は、勾配天井で、屋根裏がない家も増えてきていますが、屋根裏があるのとないのでは、夏の暑さが全く違います。勾配天井の場合は、指定されている断熱材の倍以上の厚みの断熱材を入れたり、過熱断熱を検討しなければなりません。

一方で、冬場は外気との温度差により結露が発生し、カビが発生しやすくなります。

屋根裏換気の方法

屋根裏換気の方法は大枠で言えば「自然換気」と「機械式換気」の2つあります。

屋根裏換気の方法1:自然換気

暖められた空気は上昇する性質を持っており、冷たい空気は下側にたまるという温度差と性質を利用し、風の流れをつくってあげることにより自然換気を促す方法です。

自然換気は、屋根裏へと続く外壁の側面や軒下、また棟の部分に換気口を設置することで換気をします。

自然換気による屋根裏換気は下記の4つの方法が主です。

1:妻換気方式:妻面に換気口を設ける(切妻屋根で使用)

屋根面積の1/300以上の換気口を2カ所以上、外壁に設けることで換気を促す方法です。

2:軒下換気方式:軒下に換気口や有孔ボード、スレンダー換気口を設ける(寄せ棟屋根で使用)

屋根面積の1/250以上の換気口を2カ所以上、軒下に設けることで換気を行なう方法です。

3:軒下換気と妻面換気の併用

軒下、妻面ともに屋根面積の1/900以上の換気口を設け、屋根上部に排気口を設けることで換気を促す方法です。

4:軒下換気と棟換気の併用

軒下は屋根面積の1/900以上、棟の頂上部分に屋根面積の1/600以上の換気口を設けることで換気を促す方法です。

屋根裏換気の方法2:機械式換気

自然換気だけでは効果が期待できない場合、「屋根裏換気システム」を利用します。

「屋根裏換気システム」とは機械の力で強制的に空気の循環を促し換気を行なう方法です。

4:ベランダ

ベランダとは

ベランダとは、外にはり出した縁のうち、屋根のある間取りのことを指します。それに対して、屋根のないものをバルコニーと言います。要するに、はり出した縁に屋根があるかないかの違いなので、バルコニーとベランダ、用途としてはほとんど一緒です。

※一般的にベランダとバルコニーの違いは、広さとして認識されているようですが、ベランダとバルコニーの違いは、決して広さではありません。

建物からはり出した場所に屋根がついていて、建物に出入り口があり、人が歩けるスペースのことをベランダと言います。

もっと、単純化し、わかりやすく言えば「1:屋根がある」「2:建物からはり出している」「3:人が歩けるスペースがある」この3つの条件が重なればベランダです。

また、余談ですが、一軒家で和風のつくりの家の場合、一階部分のベランダを「縁側」と呼び、同じつくりで2階以上に位置するスペースを「ベランダ」と呼ばれることもあります。

逆に洋風の場合は、屋根がついていても「テラス」と呼んだり、定義が曖昧なまま使用されていることが多いのが現状です。

※建築基準法ではベランダとバルコニーは明確に区別されているわけではありません。図面ではベランダでもバルコニーと書かれていることが多いです。

ベランダを設置する理由

ベランダを設置する実用的な理由は、主に2つです。

1:洗濯物を干す

2:布団を干す

もちろんここであげた実用的な用途以外でも、「家庭菜園を楽しむため」ですとか、「半屋外の空間でくつろぐため」に設置されますが突出して多いのが上記2点の「1:洗濯物を干す」「2:布団を干す」となります。

実用的な用途を満たすためにも、ベランダを設置する際には、少し工夫がいります。以下に見落としがちな実用的な用途でのベランダ設置に際して、注意点を記述していきます。

ベランダ設置の際の注意点1:ベランダの手すりの壁の厚さに気をつける

ベランダの手すりで布団を干そうと考えている場合、手すりの壁の厚さに気をつけて下さい。何も装飾を施していない状態のベランダの壁は、20cmほどの壁の厚さになります(※写真の手すりがない状態のもの)。

多くの場合、布団を干す時に、布団が飛ばないように布団ばさみを使用しますが、20cmも厚さがあると、布団ばさみを使用することができません。

その場合はトップレールをつけるなどして布団を挟むことが出来るようにすることが必要です(写真参照のこと)。

ベランダ設置の際の注意点2:ベランダの手すりに必要な長さを計算する

一般的に布団1枚1mほどの幅があります。ですから同時に何枚布団を干したいかによって長さを計算することが必要になります。

これを考慮しないでベランダをつくると、実用性に乏しい、使い勝手の悪いベランダになってしまいます。

ちなみに、布団1枚1mほどですが、3人家族なら余裕を持って3.5mくらいほしいところです(4人の場合は余裕を持って4.5mほど)。

ベランダ設置の際の注意点3:ベランダの奥行きは1.5m以上が無難

使い勝手の良いベランダにするためには、やはり奥行きは1.5m以上必要だと思います。

何も考えずに、ベランダの奥行きを1mで設定すると、壁の厚さのため70cmほどになってしまい、そうすると大人の男性が一人歩くので精一杯の広さの奥行きしか得られません(洗濯物を干すので精一杯です。アパートによく見られます)。

一概には言えませんが、一般的に1.5m〜2mくらいの奥行きがあればベランダに机や椅子などを設置する余裕も生まれます(このあたりのことは構造の問題もあったり、建築面積や床面積の問題もあったり、家を建てる場所の条例などにより変わってくるので設計士と相談の上決めてください)。

また、高い開放性を有する場所は建築面積に含まれませんが、3方が壁で囲まれていたり柱が建てられている場合は建築面積に含まれます。建築面積や延べ床面積などに関して、詳しくは「家づくりで後悔しない為に抑えておきたい土地購入で役立つ5つの言葉」内の「建ぺい率とは>建築面積」をご参照ください。

ベランダ設置の際の注意点4:水栓をつける

ベランダは意外と塵やホコリが溜まりやすい場所です。

ベランダは屋外にあり、雨や風の影響をもろに受けます。そのため非常に汚れやすくなります。

ベランダを掃除をしたい時に、水栓がベランダにあると非常に使い勝手の良いベランダとなりますので水栓は是非つけてほしいところです。ベランダに水栓を設置しない場合でも、ベランダの近くに水場があれば代用できます。

※ベランダの水栓設置に際して金額もそんなにかかりません。

ベランダ設置の際の注意点5:コンセントと照明をつける

ベランダを設置する場合、コンセントがあると非常に便利です。逆に、ベランダにコンセントがない場合は、室内から延長コードなどで引っ張ってくる必要があります。

また照明器具を設置すると暗い足下を照らしてくれるので使い勝手の良いベランダになるほか、ベランダをおしゃれに演出する役割に一役買ってくれます。

ベランダ設置の際の注意点6:家事動線を考えたつくりにする

意外と盲点なのが、家事動線です。複数の部屋からベランダへの動線をはるか、部屋を通らずに、廊下から直接ベランダに行けるようにするか、複数のベランダをつくる必要があります。

詳細については「家づくりでバルコニーは必要?バルコニーをつくる時に注意すべきこと」を参照ください。

ベランダの間取りを選んだ場合のメリット

ベランダ設置のメリット1:くつろげる場所を半屋外につくれる

ベランダの間取りを採用すれば、ちょっとしたリビングとしてタバコや簡単なバーベキュー、小さいお子様がいる場合は、プールを設置すれば目の届く範囲内で遊ばせることが出来ます。

テーブルと椅子を設置すれば、プライバシーを守りながら、ちょっとした息抜きや気分転換の際に利用することも出来ます。

ベランダ設置のメリット2:家庭菜園が可能

ベランダの間取りを採用すれば、プライベートな空間で、家庭菜園を楽しむことも出来ます。

屋内でありながら屋外のように使用することが可能なのがベランダの大きなメリットのひとつです。

ベランダ設置のメリット3:ちょっとした物置として使える

ベランダにちょっとした屋外用品をおいたり、物置として使用することも可能です。

ベランダ設置のメリット4:開放感のある空間をつくることが出来る

ベランダを設置すると、窓を開けることで光と風が通り開放感のある空間をつくることができます。

ベランダの間取りを選んだ場合のデメリット

ベランダ設置のデメリット1:意外と設置に費用がかかる

ベランダの設置は意外と費用がかかります。素材や面積により大幅に費用が変わってくるため、一概には言えませんが、最低ラインは、およそ30万円からの予算が必要になります。

ベランダ設置のデメリット2:維持管理などのメンテナンスが必要

ベランダはつくってそのままの状態ですと、外気にさらされているため、どんどん劣化してしまいます。そのため定期的なメンテナンスが必要となります。

なかでも、床の防水メンテナンスは非常に大事で、そのまま放っておくと室内への雨漏りにもつながるため定期的な補修が必要になります(5〜10年ほど)。

ウレタン防水、FRP防水、塩化ビニールシート防水などがあり、1平米当たりの費用はおおよそ5,000円からとなっています(一概には言えませんが、一般的な大きさのベランダでは10万円くらいが相場です)。

ベランダ設置のデメリット3:雨漏りのリスクがある

ベランダを設置しない場合に比べると雨漏りのリスクはありますが、きちんとした施工会社に依頼すれば、そこまで雨漏りを心配することはありません。

例えば緩やかな勾配をつけたり、きちんと防水処理が施されているかどうかが非常に大事になります。

間取りづくりで参考にしたいベランダの活用事例

鳥山敦生氏の平屋のコートハウスという住宅のベランダです。コートハウスの間取りとベランダを併用することで開放的でありながら閉鎖的なプライベートな空間を生み出しています。

5:バルコニー

バルコニーとは

バルコニーとは、外にはり出した縁のうち、屋根のない間取りをバルコニーと言います。つまり、ベランダとの違いは、屋根があるかないかです。

「1:屋根がない」「2:建物からはりだしている」「3:手すりなどで仕切られている」この3つの条件が揃えばバルコニーと呼ばれます。

ちなみに、建築基準法では、バルコニーの手すりの高さは最低でも110cm以上必要であると定められています。また、幅は100cm以上と定義されています。

バルコニーにはいくつか種類があり、1階の屋根部分をバルコニーとして利用している場合もあり、その場合は呼び方を変え「ルーフバルコニー」と呼ばれます。

またややこしいようですが、ルーフバルコニーの上に屋根を設けた場合「インナーバルコニー」と呼ばれます。

つまり、ベランダとバルコニーの定義である「1:屋根のある、なし」「2:建物からはりだしている」という条件が除外され、インナーバルコニーの場合は、「1:屋根がある」「2:建物からはり出していない」「3:手すりなどで仕切られている」建物内部に設置されたバルコニーのことをいいます。

この場合、ベランダとの違いは、建物からはり出しているか、はり出していないかになります。

※バルコニーについて詳しくは「家づくりでバルコニーは必要?バルコニーをつくる時に注意すべきこと」をご覧下さい。またインナーバルコニーについては「インナーバルコニーで抑えておきたい7つのメリットとデメリット」を合わせて読み進めてください。

間取りづくりで参考にしたいバルコニーの活用事例

上の写真は建築家の高橋由起江氏による、ツインデッキハウスという住宅です。

1階と2階にバルコニーとテラスを設け、それぞれ用途ごとに立体的にゾーニングされています。例えば、1階はプライベートな空間として、2階はパブリックな空間としての役割を果たしています。

建物の2階部分に、ルーフバルコニーを設置し、1階部分に中庭を設けた家です。この家は二世帯住宅となっており、二階部分が子世帯となります。

子世帯のリビングダイニングはルーフバルコニーに繋がっています。

ちなみに中庭は上の写真のようになっています。

こちらは伊礼智設計室の「近江・下田のゲストハウス」という住宅のバルコニーです。半戸外のバルコニーをアオダモが屋根まで突き抜けており、一見するとアンバランスな空間の中にバランスよく調和しています。

こちらは株式会社国興の「つむぐいえモデルハウス」のデッキバルコニーです。このバルコニーの場所はピロティ上部にあたります。仲間を招きテーブルを置くことを想定してつくられたバルコニーとなっています。

デッキバルコニーの下部に当たるピロティ部分です。

6:テラス

テラスとは

テラスとは、建物から続けて庭にはり出し、屋内の窓や扉に繋がっている場所で、建物外部の地面より一段高くなっているスペースのことを指します。

テラスの役割と機能

テラスは建物内部と外部をつなぐ、ゆるやかな接点のような役割として使用されます。テラスの大きな特徴は家族皆が共有する場所であったり、のんびり、ゆったりした気分で一息ついてくつろげる場所と言うニュアンスが強いところにあります。

基本的には、ベランダやバルコニーと同様に、洗濯物を干したり、布団を干す場所としても利用されますが、ベランダやバルコニーと違い、家族の団らんスペースや日光浴など日常的な生活の一部として使われるケースが高いです。

以上のようなことから、テラスは、机や椅子を設置し、気分転換などの際に利用する休憩や飲食としての場にも利用されます。

屋根付きのテラスは日よけの役割も果たしますので、テラスと隣接する部屋の窓際のフローリングが焼けるのを防いでくれます。

※テラスには、テラス全体を囲いサンルームのように使用する「テラス囲い」と呼ばれる使われ方もあります。サンルームと同じように側面と前面に簡易的な雨よけ、風よけの囲いがついています。

テラス囲いは見た目はサンルームとさほど変わりませんが、サンルームとの大きな違いは水密性と気密性の違いです。サンルームの方が水密性、気密性ともに優れていますが価格は高くなります。

テラスをつくる場所

一般的にテラスは、その役割と機能から、日当りがよく景色のいい場所に設置されます。それ以外でも、建物の出入り口などの開口部にも設置されます。

テラスは南側に設置されることが多いですが、あえて北側に設置するという方法もあります。なぜなら南側は日当りが良すぎるあまりに、逆行となってしまい、ゆっくりと庭を観賞することができないからです。

北側にテラスをつくることで庭に植えられた木々だけに陽が当たり、綺麗な庭を眺めることが出来ます。

また、あえてテラスを建物と隣接せず、建物と切り離し庭に独立して設置することもあります。

庭の中に独立してベンチや机、椅子などを設置し、テラスを設けることで、少しだけ日常の生活と距離を置き庭を楽しむ場として機能します。

間取りづくりで参考にしたいテラスの参考事例

上の写真のようにテラスにキャンプ用のタープを併用することで夏場の日よけになったり、簡易的な雨よけとしても利用できます。

折りたたみ式の屋根を利用することで、あまり暑くない、天気のいい時はタープを外し開放的な空間をつくり出すことが可能という工夫が施されています。

Tribe Studio Architectsの「House Eadie」という住宅のテラスです。壁を使いながらも、開放感溢れるテラスに仕上がっています。

こちらはシャワーブースを併設したテラス。昼間は明るいためみえないですが、間接照明にこだわったテラスとなっています。

この活動的なテラスが夜になるとどのようなテラスになるのかというと・・・。

上の写真のように昼間とはうってかわって、非常に落ち着いた表情をみせます。ブルーのライトが非常に目をひく空間デザインとなっています。

こちらはインナーテラスです。一階から吹き抜けとなっており、大開口の扉をあけることで半屋外空間にすることができます。

雨が降っても半屋外の空間でガーデニングや趣味などに講じることが出来ます。

7:デッキ

デッキとは

デッキとは、建物外部にはり出して設けられた床のことをいいます。デッキは建築用語としてはテラスと同意義で使われます。

ただし、デッキと呼ばれた場合、木で出来たウッドデッキをさすことが多く、テラスと呼ばれた場合は、床面に、タイルや石材、コンクリートを使用することが多いです。

リビングと一体化させることで、リビングにいながらアウトドア感覚を味わうことが出来ます。

間取りづくりで参考にしたいデッキの参考事例

上の写真はhamanakadesignstudioの「妙蓮寺の家」という住宅です。南側に大開口を設け、デッキ部分を一階床面と同じ高さにすることで、広がりを感じられる間取りにしています。

8:コーニス(蛇腹)

コーニスとは

コーニスとは、壁の上部や各部を区切るために壁に用いられる水平帯状の装飾のことを言います。コーニスとは水平の出っ張りの意味で、主に洋風建築の上部に水平に施されます。

コーニスは別名を蛇腹ともいい、位置によって天井蛇腹、軒蛇腹、胴蛇腹と呼び方を変えます。

コーニスの役割

コーニスは西洋古典建築に多くみられ、屋根と外壁の見切りとして使用されます。建物にコーニスを設けると、軒先の線を明確に形づくり、建物の水平線が強調されるので、全体的に力強い印象を与えます。

またコーニスの機能的な意味としては、突出させることにより、建物を雨水から保護する目的があります。

9:軒天井

軒天井とは

屋根のうち、外壁よりも外側に飛び出している部分を軒と言いますが、軒天井とは軒の裏側(軒裏)を板材などで仕上げた天井のことを言います。

つまり簡潔に言えば、軒天井とは、軒先の裏側にある天井のことです。また、軒天井のことを略して軒天と呼んだりもします。

軒の役割

軒には雨風から建物を守る役割があります。

また、軒があることで長期的に雨風による外壁のひび割れや劣化なども防ぐ役割があります。

そして軒天井には、軒の機能を助ける役割があります。住宅の外壁に直接雨風が当たらないようにするし、雨風など直接暴風雨にさらされることから守ってくれるので、建物の耐久性が高まり、結果、建物の寿命も長くなります。

※軒の役目として、軒先が長いほど雨漏りのリスクを低減する役割を果たします。軒天井の役割

1:延焼を防ぐ

軒天井があることで、屋根裏まで一気に燃焼するのを防ぐ役割があります。

一般的な家屋ですと、火災時に軒まで一気に炎が達しますが、軒天井があることで炎がそのまま屋根裏まで燃え広がり侵入するのを防ぐ役割を果たします。

また隣家からの火災に対しても軒は有効で、火の流れとして、まず軒裏に炎が襲いかかり、そこで燃焼するので、火が直接本体の建物に燃え移るのを防いでくれます。

※準防火地域の木造2階建てでは、軒天に耐火時間30分以上(防火構造)の性能が必要です。

2:外観デザインを良くする

軒天井には外観デザインをよくする役割もあります。

もしも、軒天井がなければ、下から覗いた時に屋根裏の野地板や垂木が丸見えになってしまいます。

一般的には野地板や垂木は下地材なので、見栄えが良くなく、野地板や垂木を隠す意味でも軒天は使用されます。

ただし、垂木(たるき)を意匠的にみせる方法もあり、必ずしも軒天井をつくれば外観デザインが良くなるというわけではありません。

3:空気の通り道をつくる

軒天井は、軒先から外気を取り入れ、妻換気や棟換気する時に必要となります。

軒天に部分的に穴をあけたり、屋根裏頂部や棟部などに通気口を設けることで、空気の通り道をつくり、効率よく屋根裏を自然換気してくれます。

軒天井の注意点

定期的なメンテナンスが必要

軒天井は雨漏りのリスクを低減してくれる一方で、雨や風の影響をうけ汚れが溜まることで劣化していくので、軒天井の機能を保つためにも定期的なメンテナンスが必要となります。

軒天井に直接雨や紫外線が当たるわけではありませんが、屋根からしたたりおちた雨水が軒天井につたわりやすいので見た目以上に劣化が進んでいる場合もあります。

また暴風雨時には下から吹き上がる雨水によって軒天井が侵食される傾向があります。

それぞれの地域や家を建てる予定の特性にあわせて、塗料や素材などをよく検討した上で選ぶ必要があります。

軒天井の種類

おおまかに、ケイ酸カルシウム板(ケイカル板)やスラグ石膏版(エクセルボード)、フレキシブルボード、金属板を使用した不燃材系とベニヤ(カラーベニヤ)やプリント合板などの木材を使用した木材系があります。

・不燃材系のメリットとデメリット

不燃材系のメリットとして、耐久性、耐火性、耐水性に非常に優れいています。また種類も豊富で換気機能をつけることもできます。

ただし、不燃材系のデメリットとして、重量が重く、木材系に比べ価格が高くなります。

・木材系のメリットとデメリット

木材系のメリットとして、和風の家屋と相性がよく、暖かみのある趣になります。また重量も軽いのが大きな特徴です。

ただし、木材系のデメリットとして、耐火性が低く、腐食しやすい傾向があります。また傷がつきやすく、木製なので色むらや反りが生じてきます。

天然木の無垢材を使用すると見た目はよくなりますが、それに伴い価格は高くなります。

10:樋(とい)

樋とは

樋とは雨水を効率よく地面に落とすために設ける部材のことを言います。

軒先に設けるものを「軒樋(のきどい)」といい、軒先にたまった水を地面に落とす縦の樋を「竪樋(たてどい)または縦樋」といい、雨水を屋根面にそって縦に流す樋を「這樋(はいどい)」といいます。

また外観上、樋が見えないように設置することも可能で、内側の屋根面に設けた溝に取り付けられた樋を「内樋(うちどい)」や「隠し樋」といいます。

樋の役割と機能

樋を設けることで、指定された地面に効率よく雨が運ばれていくため、雨漏りや、雨が溜まることで室内へ水が浸入する雨による被害を防いでくれます。

また樋があることで、雨が落ちる場所を指定できるので、雨の日に雨に濡れることなく建物に出入りすることができます。

這樋(はいどい)とは

這樋(はいどい)とは屋根面の水はけがよくなるように屋根面にそって設置する樋のことをさします。

這樋(はいどい)の役割

這樋(はいどい)は屋根面の傾斜を利用し、屋根に水溜まりが出来ないように、水はけを良くし、屋根に落ちた雨水を軒樋(のきどい)へとスムーズに運ぶ役割があります。

軒樋(のきどい)とは

軒樋(のきどい)とは軒先に沿わせて横方向に設置し、屋根面からの雨水を受ける樋のことをさします。

軒樋(のきどい)の役割

屋根からの雨水を軒樋で一旦受けることで、屋根からの雨水を無尽蔵にばしゃばしゃと地面に落ちるのを防ぐ役割があります。

また竪樋(たてどい)へと受け流すことで、指定された地面に雨水を運ぶ役割を果たします。

竪樋(たてどい)とは

竪樋(たてどい)とは垂直方向の樋(とい)のことを言います。竪樋(たてどい)は「縦樋」と漢字で記されたりもします。

竪樋(たてどい)の役割

軒樋(のきどい)で集めた雨水を、指定の場所に効率よく地面に促す役割を果たします。

内樋(隠し樋)とは

内樋とは、屋根や軒先に溝をつくり外部から見えないように意匠を施した樋のことをいいます。内樋は樋が隠されるため、「隠し樋」とも言われます。

内樋の機能と役割

内樋の機能としては、軒樋と同じですが、内側に樋を隠すことになるので外観デザイン上美しく見せることが出来ます。

しかし一方で、外部から樋が見えないので、傷みや劣化に気づきにくく雨漏りの原因になるので雨仕舞いには注意し、気を配る必要があります。

11:犬走り

犬走りとは

犬走りとは、軒下の建物の外周部を囲うように石や砂利、コンクリートなどで設けられる外構部分を指します。

犬走りの機能と役割

犬走りには、雨天時に屋根から滴り落ちる雨水がまじり泥水となった水の跳ね返りにより、外壁を汚さない役割があります。

また建物の周囲が土の状態のままだと、雨などで建物周囲の土が流され、土痩せが起こる可能性があります。雨水によって侵食され土痩せがおこると基礎の土による支えがなくなるため、建物の傾きの原因となります。犬走りには、それを防ぐ役割があります。

さらに、犬走りに玉砂利を用いることで歩く時に「じゃりじゃり」となるので、防犯性を高めることも出来ます。タイルを使用することで意匠性を高めた犬走りをつくることも出来ます。

加えて、犬走りがあることにより、コンクリートの上で虫が暑さなどで死に、建物内への侵入を防ぐ役割があります。

※以前は犬走りがないと家の中に虫が入り込むなど言われていました。理由としては犬走りがあることで乾燥したコンクリートやモルタルの上で虫が息絶えるから・・・ということです。

また日本は木造建築物が多く、高温多湿のためシロアリや木材腐朽菌が発生しやすい気候にあります。シロアリは梅雨時に繁殖期を迎え多くの建物に飛来する性質を持っています。その多くは地中に潜り家屋内に侵入しますが犬走りがあることで侵入を防ぐことができるとされてきました。

しかし現在では基礎を布基礎ではなくベタ基礎にすることが多くなったのでシロアリが潜り込みづらくなっているほか、防湿処理をほどこされていたり、土壌処理が行なわれているため、以前ほど犬走りの重要性が低くなりました。(100%シロアリの侵入を防げないわけではありません。住宅はそれぞれの土地環境により変わってきますので一概には言えないところが難しいところです)

犬走りの種類

犬走りには大きく分けて「コンクリート床」と「砂利式」に分けることが出来ます。

犬走りをコンクリート床にすることのメリット

1:室外機を置くことが出来る

犬走りがあれば室外機を置く場所として使えます。犬走りに室外機をおくことで土に置くよりも安定性が高まります。

2:いろいろなものを設置したり置くことが出来る

例えば濡れ縁を設置したり、植木鉢をおくなど物置として使用することも出来ます。土がつかないため利便性に優れた場所として使用できます。

3:掃除が楽になる

犬走りがあることで汚れを防ぐことが出来るため、掃除が非常に楽になります。

4:建物の周囲を歩きやすい

犬走りを設けることで、建物の外周を歩きやすくなります。

5:草取りが楽になる

犬走りを、コンクリート床にすれば草が生えなくなるので草取りの必要がなくなります。

犬走りをコンクリート床にするデメリット

1:雨水が浸透しない

コンクリート床は地表をコンクリートでふさぐことで、雨水が土に浸透することを防いでしまいます。傾斜をつくるなどして、きちんとした雨の通り道をつくってあげないと水たまりが出来たり水はけが悪くなってしまいます。

2:夏は照り返しで暑くなる

コンクリートは日差しを照り返すので、夏は非常に暑くなります。

3:音がしないため防犯性に悪い

コンクリート床は、歩いても砂利式のように「じゃりじゃり」とした、音がしないため防犯性には劣ります。ただし、砂利式と比べるとなので全く音がしないわけではありません。

4:配管の修理が困難

排水管の上にコンクリート床をつくった場合、排水管の修理が必要になった場合、一度壊さないとならないためコストがかかります。

犬走りを砂利式にするメリット

1:雨水を土にそのまま浸透させる

犬走りを砂利式にするとコンクリート床と違い、土の上に砂利をまくので、雨水が土の中に浸透するので雨水を下水に流す必要がなくなります。

ただし砂利式でも土に浸透するまで時間がかかるので、大雨時には水がたまりやすくなります。

2:歩くと足音がするので防犯性が高まる

歩くと「じゃりじゃり」と音がするので、防犯性を高めることが出来ます。

3:コストが安い

コンクリート床と比べるとコストを安く抑えることが出来ます。

犬走りを砂利式にするデメリット

1:コンクリート床に比べて歩きにくい

砂利式の犬走りにすると、防犯性を高めることが出来ますが、平らなコンクリート床に比べて歩きにくくなります。

2:モノが置きにくい

砂利式の犬走りの地面はでこぼこしているので、コンクリート床の平らな床に比べるとモノが安定しにくく、置きにくくなります。コンクリート床の場合は、犬走りに自転車などを置いている例を良く見かけますが、砂利式の場合安定感が悪く、収まりが悪くなります。

3:雑草がはえる

砂利式の犬走りは、雨水を吸い込む一方で、砂利の間から雑草が生えやすくなります。放っておくと雑草が生い茂り、建物の外観上も、汚らしくなってしまいます。

ただし除草シートを敷くことで雑草を生えにくくすることは出来ます。

4:掃除がしにくい

砂利式の犬走りは、コンクリート床と比べると掃除がしにくいというデメリットがあります。特に落ち葉などの処理は綺麗に掃除するのには大変手間がかかります。

※その他、犬走りのメリットとしては、犬走りにより、庭、外構との境界線がはっきりとできるので外観デザイン上非常におさまりがよい家が出来上がるという「デザイン的におさまりがいい」メリットがあります。

犬走りは必要か

犬走りは必要かどうか、極論してしまえば、現在の性能の家ではそこまで必要ではありません。

理由としては現在の住宅環境は以前と比べると格段に性能があがっている他、先ほどあげた、現在の住宅建築ではベタ基礎が主流となっている点などによります。

以前は建物の基礎は木材で出来ており泥が跳ねると不都合な場合が多かったのですが、現在では基礎はコンクリートで作られるようになり、さらに外壁汚れに対する性能も比べ物にならないほど良くなっています。

ただし、建物周りの見栄えのよさをはじめ歩行のしやすさ、防犯性などを考慮すると犬走りは必要になってくるかと思います。

つまり現在の住宅建築において、犬走りは絶対に必要なものではなく、立地環境や住まいの環境によって建築家と相談し選択していく必要があります。

12:換気口

換気口とは

換気口とは建物内の空気を循環させるために設けられた通風口を指します。設けられる場所により名称が変わり、外壁に設けられるものを「外壁通気口」、床下に設けられるものを「床下換気口」、屋根裏に設けられたものを「屋根裏換気口」といいます。

換気口の役割

1:室内の空気を清潔に保つ

換気口には室内の汚くなった空気を室外へ放出し、室外の綺麗な空気を室内に取り入れる役割があります。

2:室内に溜まった熱や湿気を室外へ逃がす

換気口には、室内に溜まった熱や湿気を室外へ逃がすことで建物の寿命を伸ばす効果があります。換気をせずに閉め切っていると、熱や湿気によりカビが発生したり、ダニや害虫などが好む環境がうまれてしまい、建物が傷んでしまいます。

換気により、そうした菌や害虫と棲み分けをはかることが出来ます。

※換気口と排気口の違い

換気とは、室内の空気を室外に放出して、室外の空気を室内に取り込み空気を循環させることを指します。

排気とは、室内の空気を室外に放出することです。

つまり換気と排気の違いは、換気が出して取り込むという双方向であるのに対して、排気は室内の空気を室外に出すという一方向であるという点です。

外壁通気口

外からはわかりませんが、軸組工法やツーバイフォー工法などの木造住宅の外壁は、空気の通り道がないと壁体内結露が起こりやすくなっています。

壁には、室内の水蒸気や、外部からの湿気が壁の仕上げ材料や隙間、床下などを通り湿気として入り込んでいます。暖かい空気は多くの水蒸気を含むことが出来ますが、その空気が冷やされることにより内部結露が発生しやすくなります。

また、木材は乾燥と湿潤を繰り返すことにより、割れやカビ(腐朽菌etc)、腐りなどが生じ大幅に寿命が短くなる性質をもっているため、外壁通気によって効率よく換気してあげる必要があります。

壁内の湿気を取り除くためにも、外壁通気工法などで、外壁との間に外気が流れる層をつくり、湿気を外部に放出してあげる必要があります。

※外壁通気工法とは

外壁通気工法とは壁の中の湿った空気を外部に放出させるために施される工法です。

外壁通気工法では、躯体の軸組と外壁材の間に「通気層」という空気が流れる層をつくり、最下部の換気口から空気を取り入れ、温度差や気圧差などを利用し、軒裏や棟換気により空気を排出します。

また同時に透湿防水シートによる気密化工事を行い室内の水蒸気を壁の中に入れないように施します。

具体的には、壁の内部の湿気を、透湿防水シートという水蒸気は通すが雨は通さない材料を用いて、空気が通る通気層の手前で雨が内部に入らないように壁を覆います。その上で、外壁材の間に空気の流れる層をつくることで壁内の湿気を透湿防水シートを通し通気層に流れさせ、外部に放出します。

外壁通気工法について、外部リンクですが、詳しくはこちらのページに記載されておりますので、「外壁通気工法って何?」をご参照ください。

床下換気口とは

床下換気口とは床下に設ける換気口のことを指します。

床下換気口は基礎部分に丸形や四角の穴を空けてそこに小動物が入り込まないように格子をはめたもの、基礎と土台の間に基礎パッキンと呼ばれる部材を挟み込んで換気する方法があります。

効果が高い床下換気の方法

1:防湿シート+調湿剤

除湿シートにより土壌からの水蒸気を遮断し、吸湿性のある調湿材により水分を吸収する方法です。厳密には調湿材は吸って吐き出します。

ただし除湿シートを使用する際に注意したいのは、除湿シートを床下にはる前に土壌の改良(薬剤処理など)をすることは必須だということです。

除湿シートだけですと、確かに水蒸気はあがってきませんが、肝心の土壌部分(除湿シートの下)にはたんまりと水がたまることになります。そしてシロアリや腐朽菌はそう言った土壌やジメジメとした環境を非常に好みます。

湿気はあがらないけれど床下はシロアリや腐朽菌の温床となっていた・・・ということは珍しい話ではありません。

2:敷炭

敷炭は調湿材と同じように「水分を吸収し、吐き出す」作用があります。また、炭には土壌を整える作用があるため、炭を敷くことで建物を長持ちさせる効果があります。

ただし費用は「1:防湿シート+調湿剤」よりもかかります。

3:通気口増設

床下換気口の数を増やすことで、換気を促す方法です。

※調湿材と敷炭について

調湿材と敷炭はどちらも「水分を吸って、吐く」機能と役割を兼ね備えています。ただしこの2つには決定的な違いがあります。どのような違いがあるのかというと調湿材では腐朽菌を殺すことは出来ませんが敷炭なら、炭の孔に住み着いた自然菌の力により腐朽菌を根絶させることが出来る点にあります。

これにより土台や構造材の寿命が大幅に伸びます。また炭には地場調整機能もあるので土壌を整える作用があります。

他、石灰をまく方法(撒きすぎると土がかたくなり、かえって土に湿気をためます。また石灰では腐朽を止めることは出来ません)や、換気扇をつける方法(停滞している床下の空気を撹拌する)もありますが価格ほど効果がないのが実情だと思います(取り付け方や、建物を建てた場所にもよります)。

参考価格:
床下調湿材は一坪当たり約1万円
床下換気扇は1セット(3台)で約15万円から20万円

床下換気(ベタ基礎)

最近の住宅はベタ基礎と呼ばれる土の上にコンクリートで土台をつくり覆う方法で基礎がつくられる住宅が増えてきました。

一般的なベタ基礎の見解では耐震性能があがり、床下に土がないため湿気やカビが排除できる他、シロアリやその他の虫による被害が少ないと言われています。

※物事にはメリットがあれば必ずと言っていいほどデメリットがあることも考えなければなりません。

例えばベタ基礎の場合、揺れに耐えること(耐震性を高める)を念頭につくられており、地震などにより家が傾いてしまったり歪んでしまった場合、修正することが難しい場合が多いです。

一方で昔ながらの基礎の場合(石の上に柱が乗っている等)、揺れを耐えるのではなく、力を逃がす(受け流す)こと(免震性を高める)を念頭につくられているため、地震などにより家が傾いてしまった場合でもなんとかなるケースがあります。

また床下が直接土でないため水蒸気があがってこないかもしれませんが、コンクリートの下は土です。一般的な耐性としてコンクリートは数十年は持ちますが、ひび割れなどの亀裂が入った場合、床下から水蒸気があがってきたり、隙間を通りシロアリがあがってくる恐れがあります。

屋根裏換気口

屋根裏換気口については「3:屋根裏換気の通気口」に詳しく説明させて頂きましたので、ご参照ください。

13:ポーチ

ポーチとは

ポーチとは、玄関の前にある庇が突き出たスペースのことをいいます。

ポーチの役割と機能

ポーチの実用的な役割と機能、そしてポーチの意味としては、雨や雪、風が家の中に入り込まないようにするためにあります。

ポーチには傘を畳んだり、汚れをはたいたり、家へ入る前の準備の場所でもあり、外出時には気持ちを切り替えて外へ一歩踏み出す場所としての役割もあります。

ポーチは家の玄関と外の空間を繋ぐ場所ですが大きな荷物やベビーカーやなどをおけるくらいの広さでゆとりをもって設置すると、より使い勝手の良いポーチが出来上がります。

また、ポーチには家と外を繋ぐ「間」としての役割もあり、ポーチがあることで家へ「迎え入れる」雰囲気を出すことが出来るので、自然と気持ちの切り替えを行なうことが出来ます。

例えば道路からいきなり玄関だと心の準備ができていなくて、何か変な感じがすると思います。逆に玄関を出たらいきなり道路だと嫌な気持ちがすると思います。

5つのポーチの種類

ポーチは建物の正面デザインを決める重要な部分です。ポーチひとつでその建物の雰囲気ががらりと変わります。そこでここでは代表的なポーチの種類を5つご紹介します。

1:フラット型の玄関ポーチ

庇も何もない状態のポーチです。このタイプのポーチは、デザイン重視で実用性に乏しいためあまりみかけません。

2:庇のみの玄関ポーチ

先ほどのフラットなポーチに庇がついた状態のポーチです。雨や風をしのぐことが出来ます。

3:引き込み型の玄関ポーチ

建物の一部を引き込ませる方法で設置されたポーチです。より雨よけや風よけの意味合いが強くなります。

4:屋根型の玄関ポーチ

大きな屋根を設置することで車をとめることが出来ます。車から降りたとき雨に濡れず玄関に入ることが出来ます。

5:ピロティ空間を使用した玄関ポーチ

建物のピロティ空間を、ポーチとして利用する方法です。

一般的なポーチの大きさ

一般的なポーチは幅1m80cm、奥行90cmという1帖ほどのサイズとなります(建売住宅はほどんど、このサイズです)

ただこのポーチのサイズは本当にギリギリのサイズですので、非常に窮屈なつくりとなってしまいます。ゆとりをもった玄関ポーチを考えているのならば最低でも1m20cmは奥行きがほしいところです。

玄関ポーチの奥行きが1m20cmあれば扉を開いた時に隙間がうまれますし、何よりも玄関ポーチが広いとゆとりと同時に高級感がうまれます。

ちなみに、使う素材にもよりますが、一般的なタイル素材だと数万円でこのくらいの広さのポーチを設置することが出来ます。

間取りづくりで参考にしたい玄関ポーチの参考事例

ON design partnersの「FIKA」という住宅の玄関ポーチです。庇がないため利便性に欠けがちなポーチを引き戸を使うことでうまく補っています。

また庇がないため外観デザイン上非常にスッキリとみえます。

庇のみのポーチです。最低限の雨風をしのぐことが出来るスペースです。

シーズ・アーキスタディオの「八王子の家」です。引き込み型のポーチとなっており傍らにはベンチが設置してあります。

玄関脇のベンチはカギを開け閉めする時の荷物置き場になる他、鉢植えを置いたりなど多目的なスペースとして利用されることを想定されています。

こちらは奥和田健氏の「シラハマノヒラヤ」という住宅。玄関をあけると海が広がる開放的なリビングが見えます。

アトリエスピノザの「奥沢の家」の大屋根型のポーチです。間接照明により、迫力のあるポーチを演出しています。

積水ハウスのピロティ空間を利用したポーチです。車寄せが出来るので雨の日も濡れることなく車に出入りできます。

14:アプローチ

アプローチとは

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アプローチとは主に門扉から玄関へと続く小路を指します。

アプローチの役割と機能

アプローチの役割は主に門扉から建物へとスムーズに誘導することです。道路と敷地内に高低差がある場合は、階段やスロープなどを設置することでアプローチの役割を果たします。

心理的な要因としては、家というプライベート空間に入るための心の準備の場所であったり、奥まった場所に設置することでプライバシーを保護するためのものであったり、家の中に汚れを持ち込まないためのスペースであったりします。

またアプローチがあることで、建物に奥行きをつくり出し、プライベートな空間に入ることの気持ちの変化を促すことが出来ます。

家に招かれるゲストにとっては、アプローチがあることで期待感を高め、ゲストへ歓迎の意を示す効果もあります。

敷地に余裕がない場合は、建物と併設して道路と平行にアプローチがつくられることもあります。

アプローチに使用される床材

一般的に、アプローチに使用される床材は以下の種類です。

1:レンガ

デザイン性が高く、庭の植物との相性もよくアンティーク調な雰囲気に仕上げることが可能です。

2:石材

石材は自然な風合いが魅力の床材で、御影石や石灰岩など種類も豊富です。

3:タイル

基本的に多少の汚れがあっても雨で流れるのでメンテナンスに手間がかからないことが最大の魅力です(タイルによっては汚れが落ちにくいものもあります)。また洋風の住宅と相性が良いのがタイルのポイントです。

ただし雨の日は滑りやすくなります。

4:洗い出し仕上げ

コンクリートやセメントモルタルに砂石や玉砂利、色石など大きめの骨材を混ぜて塗りつけ、完全に乾かないうちに噴霧器やブラシで水洗いして、表面に石の粒が浮き出るようにする仕上げのことです。

間取りづくりで参考にしたいアプローチの参考事例

建物にそう形でアプローチ部分のエントランスをつくっています。プライベートな空間に入る気持ちの変化を促すことが出来る見事なアプローチだと思います。

細かい点ですが、さりげなくトップライトから明かりを取っている点もまた妙です。

こちらは積水ハウスの洗い出し仕上げの玄関ポーチです。正面右側が道路になっているのですが、竹を目隠しに使い玄関ポーチを建物の脇に添って配置することで、プライベートな空間に入る前の気持ちの切り替えを促せるように工夫されています。

株式会社アーキッシュギャラリーの狭小住宅の家の玄関ポーチです。敷地面積が30坪で、建ぺい率が40%という厳しい条件のもと建てられた家です。

配置に気を配ることで、狭さを感じさせないつくりとなっています。

建ぺい率については「家づくりで後悔しない為に抑えておきたい土地購入で役立つ5つの言葉」を読み進めてください。

ちなみに内部空間は限られた空間を最大限に活用するためにスキップフロアになっており、広がりが感じられる居住空間になっています。

※スキップフロアについては「スキップフロアの間取り27のメリットとデメリットと7つの活用実例」を参考にしてください。

一階部分の駐車スペースは狭小住宅と相性の良いピロティ式のビルトインガレージ仕様になっており、限られたスペースを最大限有効活用しています。

※ビルトインガレージについては「ビルトインガレージの家の11のメリットとデメリットと間取りの注意点」をご参照ください。

松山建築設計室の「次郎丸の平屋」の玄関アプローチです。道路から全く見えないように壁で囲い、照明設計と共に、よりプライベートな感覚を演出しています。

次郎丸の平屋を正面から見ると上の写真のような形になっています。正面には窓も何もなく非常にスタイリッシュな外観に仕上がっています。

次郎丸の平屋の間取りにはコートハウスが採用されています。外部からは内部がほとんどわからない、家族のプライバシーが配慮された住宅設計となっています。

※コートハウスの間取りについては「家づくりで中庭のある家コートハウスの15のメリットとデメリット」を参考にしてください。

こちらはテクトン建築設計事務所の「借景を望むせがいの家」という住宅の玄関アプローチです。広い庭には芝生を敷き詰め、建物までまっすぐとのびるアプローチによって家へとまっすぐと誘う力強いアプローチになっています。

まとめ:

建物の各部にはそれぞれの役割があり、それぞれの機能と目的がしっかりと定められています。さらにそれらは、建築基準法によって厳しく管理されています。

注文住宅で家を建てようと思い立つまでは何気なくみていた建物も、実際に動き出すと、建物各部において様々なことに気がつきますし、些細なことが気になったりします。

だから迷うのです。

私たち設計する立場でも非常に悩ましいのですから、当事者でありそこに一生をかけて住み続ける皆さんが悩まれるのはある意味当然のことです。なかなか決められず、時にケンカをし、予算と戦い、ああしてこうしてと進められていきます。

ですが、そうして苦労の末、建てられた家は皆さん満足されます。私のクライアントに限ってかもしれませんが(笑)

さて、話を変えますが、これから注文住宅で家を建てられる方は、まず一度、注文住宅相談サービスを利用してみると良いと思います。

希望や要望をざっくり伝えれば、建てる土地にあった、間取り作成から家づくりにかかる費用などコスト面での相談に乗ってもらうことが可能です(土地がなければ土地探しの相談にも応じてくれます)。

費用がかかるのは双方が納得し、話が進んだ場合のみですので安心して利用してみると良いと思います。

>>>注文住宅相談サービスはこちらから




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