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新築の注文住宅の間取りで失敗しないマイホームの間取りプラン作成のコツ

新築の注文住宅の間取りとなると、何から手を付けて良いのかわからない方が多いと思います。

家族のためにマイホームを手にいれたいと思ったものの、家づくりは考えることや決めることが多く、非常に面倒になってしまうことがほとんどです。せっかく、家族が暮らしやすい、家族のための家をつくるのにも関わらず、ケンカが増えたりもするでしょう。

実際、マイホームの間取りをつくると言っても、何から手を付けて、どこをどうまとめていけばよいのかわからない・・・そんな方が大半なのではないでしょうか?

そんな困った時に手引きとなるマイホームの間取り作成のコツをここではお話します。

間取り作成に入る前の、要望ノートの作り方(情報収集、イメージづくり、要望整理)は「家づくりで注文住宅を建てる時に会社を選ぶ5つのステップ」に記述させていただいた「2:情報収集」と「3:要望整理」をご覧頂いて、順番通りのステップで進めて頂ければまとめることができるので是非参考にしてください。



憧れのマイホームを手にいれるための新築の注文住宅で失敗しない間取り作成のコツ

新築の「注文住宅」と新築の「建売住宅」の大きな違い

まずはじめに新築の「注文住宅」と新築の「建売住宅」の大きな違いについてお話します。

このふたつの住宅の大きな違いは、「これから建てる」新築の住宅か、「既に建っている」新築の住宅かです。

そんなことわかっているよと思われるかもしれませんが、実はこの2つの違いこそが家づくりにおいてとても重要なのです。

ようは、新築の「注文住宅」は、建物という箱をあなたの生活に合わせることが出来るのです。

対して、「建売住宅」の場合は、既に完成している家という建物にあなたを合わせて行かなくてはなりません。

そう考えると、どのように間取りを作成したら良いのかがおのずと見えてきます。

あなたの生活を家に合わせるのではなく、あなたの家を家族の生活を合わせる

建物を、あなたやあなたの家族の生活に合わせるわけですから、どうしたら使い勝手が良い間取りになるのか、新築の注文住宅でどのような生活をしたいのか、どのような暮らしを望んでいるのかを考えていくこととなります。

ということは、理想に近づけるために、まずは必然的に過去の暮らしを振り返ることになります。

過去、どのような間取りに不満点を感じ、どのような点を改善したいと思ったのか。どのように改善したらマイホームであなたやあなたの家族の理想の暮らしが実現できるのか。

また、未来に目を向けて、これからマイホームを建ててどんな生活がしたいか、またどんな生活を送る予定なのか、あなたはどんな生活が中心のライフスタイルなのか・・・例えば、料理が趣味ならオープンキッチンの間取りにしたいと言った形で洗い出していきます。

家族と星を眺めることの出来る屋上が欲しいとか、友達を呼んでパーティーができる庭続きのリビングが欲しいとか、マイホームでは趣味部屋を兼ねたビルトインガレージが欲しい、注文住宅で子供と一緒に料理を楽しめるオープンキッチンにしたいなどなど・・・希望や、要望を楽しみながら洗い出していくときっかけをつかめます。

この、家族で間取りを検討している段階では、注文住宅で実現できるのか、実現できないのかは深く考えずに「こうしたい」「ああしたい」「こんなモノがあったら便利だよね」「こんな間取りの家に住みたい」など自由に発想をし広げていくことが大切です。

何よりも、家や間取りに対する欲求に対し素直に、そして正直に向き合っていくことが大事です。

そうすることで自然と要望が浮かび上がってきて、どんなマイホームを建てたいのか、どんな家に住みたいのか、どんな間取りにしたいのか、そこでどんな生活がしたいのかが明確になってきます。

逆に「こうしたいけど、無理だよね」「予算が足りなそう」などの判断で、ここで勝手にプランを反故にしてしまうと、本当は実現できたのかも知れないのに理想を失うことになってしまいます。

注文住宅とは不思議なもので、一見実現不可能に思えても、建築家や設計士によっては、予算内でしっかりと、あなたが思いもよらないアプローチで理想を実現できる可能性があるからです。

既にある間取りにあなたの生活をあてはめていくのが建売住宅ですが、注文住宅ではあなたの生活に合わせて間取りをつくることができます。箱に合わせて順応するか(建売住宅)、それとも生活にあった箱をつくるのか(注文住宅)の違いです。

新築の注文住宅で失敗しない要望整理のポイント

新築の注文住宅のイメージを膨らませる段階では、家族だけがわかり、家族だけが共有できるものでも構いません。

ですが、いざ家づくりがはじまり、間取りを考える段階となると設計士や建築家と、家に対する思いや、叶えたい要望などをしっかりと共有することが必要になります。

ですから設計士や建築家と、家に対する「思い」「考え」「要望」「希望」などを共有するために、あなたとあなたの家族は新築の注文住宅に何を求めているのかをまとめた、要望ノートをつくることが必要になります。

あなたとあなたの家族の「要望」や「希望」また「考え」をまとめ、相手に伝えられるように、しっかりと要望を整理し、新築の注文住宅、しいてはマイホームに対する思いを、相手に「正確」に「余すところなく」伝わるよう、まとめあげることこそが、新築の注文住宅で失敗しない間取りを作成するうえで最も大事な作業です。

建築家や設計士にわかりやすい要望ノートをつくるためのポイントは2つあります。

1:イメージに近い写真を添える。

2:要望と同時に理由を述べる。

下記にそれぞれの理由をお話しします。

新築の注文住宅で失敗しない要望ノート作成のポイント1:イメージに近い写真を添える

できればイメージに近い間取りの写真を要望ノートに添えると、相手に伝わりやすくなります。

要望ノートだからといって、言葉だけでまとめられた要望では不十分です。なぜなら言葉ひとつとってみても人によって受け取り方が全く違うからです。

新築の注文住宅を建てるための要望ノートの作成理由は、相手と具体的なイメージを共有することです。

例えば「マイホームは木の温もりが溢れる暖かい家にしたい」といった言葉では全く伝わりません。ひとそれぞれ、いろんなイメージを連想することが出来ますし、いろんな意味で解釈することができます。

木でもいろんな種類がありますし、木の温もりと言っても漠然としすぎています。それが意味するものは100人いれば100通りの解釈の仕方があります。

しかし、この問題は視覚的に表現することで解決されます。ビジュアルで写真を添えて伝えれば、より具体的になるのです。例えばこんな風に。

上の写真は群馬県の米田横堀建築研究所の「つづく家」という作品の住宅ですが、この写真をみただけで設計士や建築家にいろんなことが伝わります。

例えばパッと見ただけで連想されるのは、柱は剥き出しにする、造作棚が必要、薪ストーブが必要なのかも知れない、ビルトインガレージが良いのだろうか、遊び心のあるちょっとしたロフトも設置した方が良いのか、吹き抜けのリビングがいいのか・・・などです。

さらにこの1枚の写真をもとに、より深く、お互いが考えている家に対する「考え」「思い」「要望」「希望」など、理想の間取りプランについて話し合うことが出来るようになります。

視覚化し、お互いがイメージしていることをわかりやすく伝え相手と共有することで、「ここはこうした方が良いのですか」「これは必要ですか?」といったように、話題も提供できますし、共通のイメージをもとに新築の注文住宅について具体的な話しもできるのです。

そして何よりもマイホームで建てたい家の方向性や、好みなどが視覚的にわかるのは大きな違いがあります。

例えばこれが言葉だけだったらどうでしょう。

まず間違いなく、あなたと私の間で、なかなか共通のイメージをもつことが出来ないと思います。誤差はあれど、必ずイメージにズレが生じてきます。

例えば、私があなたに新築の注文住宅で次のような間取りにしたいと、言葉だけで伝えたらどうでしょう。

「一階には土間が欲しい。せっかくのマイホームだから開放感のある吹き抜けで室内は明るく照らしてほしい。家の中には螺旋階段を設置してちょっとした遊び心も取り入れたい。二階の空間は、開放感を残しつつも、外からの視線を遮ることのできるプライベートな空間も確保してほしい」

取り入れたいものについては何となくイメージが出来るものの、具体的にどのような空間が良いのか全くイメージできないと思います。

言葉だけでは、どんなに頑張っても相手に正確に伝えることが出来ません。では次に以下の2枚の写真を見てください。

この写真も米田横堀建築研究所の作品で「そこに在った家」という住宅ですが、写真を見せるだけであっという間にイメージを伝えることが出来ます。

そしてイメージを共有することが出来ます。

だからこそ相手に正確に伝える時は、言語だけではなく、それに近いマイホームの条件や要望の写真を視覚的にも共有することが非常に大事になります。

イメージに近いビジュアルの写真がない場合は、平面図のコピーなどでも構いません。要望ノートの目的は、要望を相手に正確に伝え、家に対する思いや考えを共有できる形にすることにあります。

探し方については「家づくりで理想の家を建てる為に必ずやるべき3つの手順」を参考にしてください。

新築の注文住宅で失敗しない要望ノート作成のポイント2:要望を述べたら、必ずその理由を述べる

なぜ、そうでなければならないのか、何か自分の意見を主張したら、必ずその後、なぜそう考えるのか、なぜ新築の注文住宅で、それが必要なのかなど、具体的な理由をセットで述べてください。

なぜ、新築の注文住宅で、その間取りやプランを取り入れたいのか、その理由を写真と文章で具体的に書き記してください。

そうすることで、設計士や建築家は、新築の注文住宅で、その間取りやプランじゃないといけない理由が明確になるので、より中身のある間取りやプランを検討しやすくなります。

またより具体的な提案をしてもらうことが出来ますし、より要望に添ったマイホームのプランや間取りを作成してもらえるようになります。

例えば造作棚が欲しいとするのなら、なぜ造作棚が欲しいのかをセットで述べてください。ただ造作棚が欲しいだけでは不十分です。

マイホームで、オープンキッチンにしたいのなら、なぜオープンキッチンにしたいのかを必ず述べてください。ただオープンキッチンが欲しいだけでは理由として不十分です。

もしかしたらわざわざ造作棚をつくらずとも要望を叶える方法があるかもしれません。もしかしたらあなたにとってオープンキッチンにしない間取りのほうがいいかもしれません。

設計士や建築家に、より具体的で中身のある提案をしてもらうためにも理由は必ず述べてください。あなたが今現在考えているよりも、マイホームでさらに暮らしやすくなる提案をしてくれるかもしれません。

例えば写真をノートに貼り付け、より強調したい部分に○をつけ、ここの「部分はこうしてほしい。なぜなら・・・」と要望書をまとめるだけでも、より具体的で明確になるのでオススメです。

失敗しない間取り作成は家族の生活の中心となるLDKからはじめる

さて、ここからはいよいよ新築の注文住宅の間取り作成で失敗しないコツの具体的な方法について、お話していこうと思います。

新築の注文住宅の間取り作成で失敗しないコツとしては、家族の生活の中心となる場所から決めていくことです。

つまりそれはLDK(リビング・ダイニング・キッチン)です。LDKから先に決めると全体像がつかみやすくなるので、スムーズに話が進めやすくなります。

そして、LDKのなかでも、リビングを中心に考えるのか、それともダイニングを中心に考えるのか、はたまたキッチンを中心に考えるのか、それによってマイホームの間取りは大きく変わってきます。

ここでは家の核となる部分を決めるわけですから、どれをマイホームの中心に間取りを考えていくのかで、方向性がガラッと変わります。

キッチンが中心なら、最優先順位をキッチンにしなくてはなりません。リビング側が便利になるAというプランとキッチン側が便利になるBというプラン、二つのことを実現しようとするも片方しか実現できないとわかった時、その場合キッチン側の意見を取り入れる形になります。

何を取って何を捨てるのか、失敗しない間取りをつくるうえでの全体の方向性を定めていきます。

ここではわかりやすく家族の生活の中心となるリビングを間取りの基準に見ていくこととします。

設計士や建築家と相談し、生活の中心となるリビングを基準に間取りを考える

生活の中心となるリビングを家づくりの基準として考えるのですから、新築の注文住宅の間取りをつくるうえで、一番良い場所にリビングをもってきます。

道路と敷地、玄関、入り口の関係、庭と部屋との関係などにも気を配り、敷地内で一番理想とされる場所にリビングを持ってきます。

つまり日当りがよく、風通しもよく、気持ちのいい場所に置くのがリビングということになります。できれば、どの部屋も日当りが良い部屋にしたいと考えるのは良いですが、それが困難な場合、消去法で、一般的には一番風通しがよく、日当りも良い南東の部屋をリビングと位置づけます。

もちろん、日当りの良い場所に隣家の大きな窓があったり、一番良い場所の目の前が幹線道路だったり、土地などの条件によっては南東の部屋に出来ない場合もありますが、その場合は臨機応変に考えて日照や通風面が一番良い条件が整った場所をリビングとしてください。

注文住宅で、一般的に好条件と呼ばれる場所が悪条件だった場合は、例えば日当りが良い場所の目の前が幹線道路だったり悪条件の場合、日当りを優先するのではなく、あなたとあなたの家族が決めた、家づくりの方針にのっとり、家族に取って一番居心地の良い場所はどこかを考えてリビングを配置してください。

良いか悪いかは季節や時間帯によっても変わるので、一年を通して、家族にとって好条件の場所はどこかを念頭に探してください。(この辺りの条件は用地によっても変わりますが、設計士や建築家と相談すれば良い回答をすぐにもらえるので安心してください)

※リビング階段にする場合、部屋が広く快適な空間にすることができますが、その半面、2階に上がる時に、必ず家族と顔を合わせることになります。例えば2階にプライベートゾーンがあった場合、リビングに来客があった際、必ずリビングを通り抜けていく形になりますので、一階にしかトイレがない場合など、非常に気まずい思いをします。しかし、多くの場合、対応方法はありますから、このあたりも、設計士と相談して家づくりの方針によって臨機応変に対応していくことが大切です。

リビング階段のメリットとデメリットについては「リビング階段のある家の10のメリットとデメリット」を一読下さい。

マイホームで生活の基準となる場所を中心にゾーニングする

スペース(居住空間)を用途(機能)ごとに分類して配置することを「ゾーニング」といいますが、次にマイホームで生活の中心となるリビングを基準にゾーニングしていきます。

間取り作成のコツは、中心となるスペースを決めたら、後は中心となるスペースを基準に平面でざっくりとゾーニングしていくことです。

細かい仕様や間取り、動線などは、それから考えていきます。つまり、まずは大枠で考えて手書きで簡単にざっくりと間取りを作成し、その後に簡単な基本設計を起こしたり、実施設計をし細部を決めていきます。

ゾーニングによって部屋を配置するやり方は、各部屋の機能ごとに「1:パブリックゾーン」「2:サービスゾーン」「3:プライベートゾーン」「4:移動ゾーン」にまとめられます。

オープンキッチンの間取り

もちろん近年の家は、オープンキッチンに見られるように、本来違うゾーンのリビングとダイニングとキッチンを一緒にしたり、明確にゾーニングされていない緩やかな繋がりを持つ間取りも登場しています。

ですが、ゾーニングによってある程度、各部屋の機能を切り分けることで、間取り作成がしやすくなります。

※部屋の機能ごとに整理できるので、間取りが非常にスッキリしますし、何よりもそこで実際に暮らしている姿を思い描きやすくなります。

それではまず、それぞれ4つのゾーンにはどんな部屋と機能が含まれるのかをお話します。

1:パブリックゾーン

パブリックゾーンとは、リビングやダイニングなど家族が集い共有する場所をさします。

パブリックゾーン1:ダイニング

ダイニングは主に食事をするスペースのことです。

パブリックゾーン2:リビング

リビングは家族が団らんする場所を指します。

 

2:サービスゾーン

サービスゾーンとは、トイレや洗面室、浴室やキッチンなど日常の生活に必要な機能を持つ場所を指します。

サービスゾーン1:サニタリー

サニタリーとはトイレ、洗面室、浴室など水まわりの衛生に関わるスペースをいいます。

水まわりは、間取りの関係で一カ所にまとめられることが多いので、家事動線を考慮して洗濯機を置くことも多いのがサニタリーです。

(横一列にすると水まわりの使い勝手が良いです)

ただし一般的にサニタリーにはキッチンは含まれません。

サービスゾーン2:ユーティリティ

ワークスペースを兼用したユーティリティ

ユーティリティとは、家事を行なうための家事室のことです。一般的には家事動線に便利な、キッチンや洗面所、浴室などに隣接して設置されます。

家事作業をスムーズに行なうことを主として設置されますが、ユーティリティを小さなパソコンスペースとして使用したり、洗濯機やアイロン台、ミシンなどの家事道具をおく、主婦のための多目的なワーキングスペースとして活用されたりもします。

サービスゾーン3:キッチン

キッチンとは調理を行なう場所です。

サービスゾーン4:パントリー

食材や食器などを収納するスペースをパントリーと言います。パントリーとは食品庫(食料品貯蔵室)のことですが、食器、調理器具なども収納します。

パントリーは一般的にはキッチンに隣接して、設けられますが、キッチンとは別の出入り口を用意し、2方向から入れるようにすると動線が非常に便利になります。

 

3:プライベートゾーン

プライベートゾーンとは、寝室や書斎、子供室など個人が使用し、家族間でプライバシーを守る場所をいいます。

プラベートゾーン1:ロフト

ロフトとは屋根と天井の間の空間のことを言います。

天井の高さが1.4m以下であることや直下の階の床面積よりも2分の1以下でなければならないなど法律的に制限があります。

その他、ロフトについては「ロフトを設置することのメリットとデメリット」をご覧下さい。

吹き抜けのロフト

プラベートゾーン2:書斎

書斎とは、個人が集中して「読み・書き・考え、くつろぐ」スペースです。

プラベートゾーン3:ワークスペース

ワークスペースとは、ちょっとした家事や仕事をするための作業空間です。

独立した書斎がとれない場合など、リビングの一角や2階ホールに設置するのを多く見受けられます。

2階廊下のワークスペース

中2階のワークスペース

書斎のように完全に個室にするのではなく、あえて緩やかな繋がりをもたせる半個室とする場合もあります。

プラベートゾーン4:寝室

寝室とは睡眠をとるための場所です。

4:移動ゾーン

階段・廊下、玄関など各部屋に移動するための空間です。

マイホームのテーマにそって平面でゾーニングを行ない、リビングを中心に各部屋の配置をする

次に、各々のマイホームのテーマ(暮らし方)にそって、部屋のつながりを意識し、リビングを中心に各部屋の間取りを考えていきます。

ポイントは、ここではざっくりとした間取りを決める段階ですので、各部屋の広さやそれをつなぐ動線などは後回しにして、マイホームで実現したい要望をざっくりと優先的に配置していくことです。

マイホームが2階建ての場合は、1階、2階の両方でこの作業を行います。

この段階では、「○」で書いて部屋を並べていくなど、本当にざっくりした間取りで構いません。

また、物事には必ずプラスの面と、マイナスの面の両面が在り、何かをとれば、何かを失うことになりますから、優先度の高い要望から順番に、各部屋を配置していきます。

多くの場合、マイナスの面を軽減させるための施策はありますから、まずは細かいことは気にせず、お絵描きをするかのように気楽にざっくりと決めていくことが大事です。

例えば、家事が行ないやすい家にしたいのなら、ユーティリティ、キッチン、パントリーは必須となるでしょう。

さらに便利にするのなら、キッチン、ユーティリティ、パントリー、洗面室、浴室を横一列に配置すると動線が確保できるので非常に使い勝手の良い間取りが生まれます。

配膳をしやすくするのなら、LDKをつなげた、オープンキッチンの間取りにするのが良いかもしれませんが、食事を作る時の匂いや音が気になるかもしれません。

ものごとには必ずメリットとデメリットが在りますから、何をとって何をすてるのか、取捨選択するその判断が注文住宅の間取りを作成する上で大事になります。

例えばマイホームで吹き抜けのある開放感のある間取りにしたいのなら、開放感というメリットがうまれる半面、音や匂いの問題が生まれてきます。(吹き抜けについては「吹き抜けの12のメリットとデメリット」をご覧下さい)

また、オープンキッチンは開放的で部屋が広く便利な半面、食事の前後は匂いや音が気になり、リビングでテレビを見ながらゆっくりとくつろぐことが難しくなります。

※要望整理の際に、家に対する「考え」や「方向性」が定まっていないと、ここで苦労することになります。逆に言えば、要望整理の段階で家づくりの「方向性」がしっかりと定まっていれば、この作業は非常に楽に進みます。袋小路に迷い込まないためにも、要望整理の段階でしっかりとどんな暮らしがしたいのかなどの「方向性」を定めておかなければなりません。

マイホームの間取りで失敗しないために、リビングを中心に動線を計画する

「○」でつなげた、ざっくりとした部屋の間取りができたら、続いて動線を確保します。動線確保のポイントとしては「短く、単純に」が基本となります。

つまり、あちこちに迂回することなく、少ない労力と時間で目的の場所にたどり着けるかどうかです。

まずは、この段階の間取りを決める際は、各部屋のどこに何を配置するのかなど、細かい配置などは後回しにして、本当にざっくりと決めていきましょう。細かい調整を繰り返すのは大枠が決まってからで問題ありません。

逆を言えば、この段階から完璧な間取りをつくると、後から変更がききづらくなるので間取りで失敗する可能性がうまれます。ですから、ゆるやかに、気持ちにゆとりを持って間取りをつくっていきましょう。

今回はリビングを基準に間取りを考えていますから、リビングを生活の中心と考えて、各部屋にどれだけ「短く、単純に」いけるかどうかを考えていきます。

また、ここではあくまで平面のプランで考えます。立体的なプランと並行して考えてしまうと、逆に複雑になり、空間の把握が難しくなります。

※ただし、スキップフロアなどの特殊な間取りは平面のみでの空間の把握が難しいので、立体的なプランで考える必要があります。詳しくは「スキップフロアの間取り27のメリットとデメリットと7つの活用実例」を読み進めてください。

例えば、以下の例を見てください。

これはオールアバウト(All About)に掲載されている、ゾーニングによって作成されたざっくりとした間取りです。これを基本設計に落とし込むと次のようになります。

すると、ある問題点に気がつきます。

この間取りの問題点は2つあり、1つ目の問題点は、家事の動線が入り組んでしまっていて混雑してしまっている点にあります。

この間取りだと、北側の「洗面脱衣室」と「ユーティリティスペース」の間に「浴室」と壁が設けられてしまっているので。ぐるっと回遊していかないと洗面室にたどりつくことができません。

そのため結果として、家事効率が悪く、非常に使い勝手が悪い間取りになってしまっています。

2つ目の問題点は、来客動線と衛生動線が交わってしまっているところにあります。

間取りをよくみると、和室とトイレの出入り口が正面に向き合ってしまっています。

このままでは来客があった場合、和室から直接トイレが見えてしまう形になるので、和室のドアをうっかり閉め忘れてしまった際は、うかつにトイレにいけなくなってしまいます。

これではプライバシー配慮の点で欠けた間取りが出来上がってしまいます。

ではこれを改善するとどうなるでしょう。次の間取りを見てください。

改善後の間取りを見て頂ければ一目瞭然ですが、「洗面脱衣室」と「浴室」の間取りを配置換えすることでキッチン側からも回遊できる家事動線になりました。

改善後の間取りでは、キッチンで調理をしながら、同時に洗濯などがしやすくなり、家事がしやすく家事動線において利便性の高い間取りになっています。

また、使用頻度が高いトイレについては、トイレの扉の位置を変えることで、来客動線から外れたため、来客があってもプライバシーを守りながらトイレに行くことが出来るようになりました。

建築家や設計士とトコトン話し合い細かい微調整を繰り返していく

家づくりは、何もあなたとあなたの家族だけで完成するものではありません。

依頼先である、建築家や設計士と一緒にプランを考え、より理想に近づけるように努力するのが建築家の腕の見せ所です。そもそも、法律や構造の関係などから実現が不可能な家ではない限り、それに近づける、または実現させる方向に導くのが、設計士の腕の見せ所であり建築家の仕事でもあります。

ですので、あなたの最大の仕事は、実現したい家の要望をまとめ、それをわかりやすく相手に伝える努力をすることです。あなたは家づくりで全てのことを知る必要はありません。

家の全体の方向性を決め、テーマを決め、どのような家をつくりたいのかを大まかに思い描き、要望をまとめ、それを建築家に伝え、ひとつの家と言う作品を完成させる。

つまり注文住宅で家を建てるにあたってのあなたの役割は、会社で言う社長業のようなものです。

まず、ビジョンやテーマを掲げ、全体の方向性を決めます。そして、それを実現してくれる建築家や設計士に依頼し、資金繰りを行ない、人を集め、限られたリソース(金銭的、人的、時間的)で細かい調整を繰り返しながら、あなたや家族が思い描く理想となる家を実現させるのです。

※ここではリビングを中心に見てきましたが、新築の注文住宅における間取り作成について、理想のマイホームを建てるために、さらに詳しい記事は今後順次アップしていく予定ですので楽しみにしていてください。

間取りで失敗しないために、同じ条件で複数社から間取りを提案してもらう

とはいいつつ、間取りをつくるにあたってのたたき台のようなものが欲しい。そう思われる方もいるかもしれません。

その場合は、注文住宅相談サービスを使うといいでしょう。

希望予算、希望世帯、何階建てなのか、住宅に住む予定人数、何LDK希望か、希望の家の広さ(坪数)、LDKの広さを依頼すると、間取りプランや注文住宅の費用(資金計画書)、土地提案までも一括して複数社に依頼することが出来ます。

同じ条件で、一気に複数社の間取りプランを比較することで、あなたの要望により近い条件の住宅会社を選ぶことが出来ます。

費用がかかるのは、話が進んだ場合に限りますので、間取りで悩んでいる方は注文住宅相談サービスに一度相談されてみることをお勧めします。

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まとめ:新築の注文住宅の間取りで失敗しないマイホームの間取りプラン作成のコツ

間取りを作成するにあたって、何も難しく考えることはありません。

まず、家族間で共有した要望をもとに、

1:基準となる部屋を決め、

2:部屋の機能ごとに区画整理し、

3:基準となる部屋から如何に「短く、単純に」各部屋へ移動できるのか動線を考え、

4:建築家や設計士と話し合い便利な間取りに調整を加えていく。

以上の流れで間取りは出来上がります。

失敗しない間取りをつくるコツとしては、要望ノートをきちんと作成し、あなたよりも家づくりについて詳しい設計士や建築家と、あなたの理想となる家のイメージを共有することです。

イメージを共有するためにはイメージに近い写真と、要望を述べたらその理由をきちんと話すことです。

そして間取りを考える際は、まずは大枠をざっくり決めて、そこから改めて細部を検討していってください。

以上の流れに添って間取りを作成すれば、こだわる部分にはとことんこだわり、抜くところは抜く、非常にメリハリのきいた間取りが出来あがります。




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