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家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い




家づくりで知っておきたい基本的な家の形のこと

家づくりに予算はつきものです。予算の範囲内で理想の家づくりをするためには、お金をかける部分とお金をかけない部分をわけなくてはなりません。

しかし、一般的に家づくりは一生に一回の大きな買い物だからこそ納得のいく家をたてたいもの。贅沢を言えば、手間をかけたり使う材料の質を落とすことなく自分が思い描いた理想の家を建てたいものです。

家を安くつくる方法はひとつではなく、いくつかありますが今回は根本的に家の価格はどのように決まっているのか、家の価格に大きな影響を及ぼすのは一体何なのか、という観点から家を安くつくる方法をご紹介します。

実は、同じ坪数の家でも家によって価格に大きな違いが出ててきます。今回の記事はそれに対する解答となります。

家を安く建てる為にコストダウンを図る方法は「コストダウンの7つの基本」の記事を参照してください。

家づくりで覚えておきたい家の価格に影響を及ぼすもの

リビング

家づくりで一番頭を悩ませるのはおそらく予算の制約からくる問題でしょう。デザインや利便性に優れた理想の家づくりをするのには想像以上にお金がかかります。

ですから理想の家づくりをする上でお金をかけるところはきっちりとお金をかけ、お金をかけないところはしっかりと削る。そういったメリハリが非常に大事になってきます。

家の価格はどのように決まっているのか

家の価格は複雑だとききますが、実は要点を抑えれば対して複雑なものではありません。それでは一般的に言って家の価格はどのようにして決まっているのか、それは以下の公式から導きだせます。

家の本体価格=スケルトンの状態の家+間仕切り壁の数+その他(設備・造作など)

つまりおおざっぱに言えば家の価格は、スケルトン状態である家の枠組みに、中身である壁、その他設備を足していってはじきだされます。もちろん厳密に言えばその他の細かい要素も絡んできますが、家の本体価格はおおよそ上の公式に当てはめることが出来ます。

そして、同じ会社に注文し同じ材料を使いつくった同じ坪数の家でも、価格に大きな違いが出てきます。では家の価格に大きな影響を及ぼすものとは一体何なのか。

それは家の形です。

家づくりで覚えておきたい家の形

これからお話する家は、条件として全て同じ坪数だと考えてください。具体的な数字の明記は避けますが、これらを意識するだけで価格にかなりの幅がうまれます。

四角い形をした総2階の家

総2階建ての家

家づくりの中で一番お金がかからない家の形は四角い形をした総2階の家です。非常にシンプルな形をしている為、材料に無駄がなく建物にかかるお金を抑えることが出来ます。

総2階の家とは、2階建ての建物で、2階の面積が1階と同等、もしくはほとんど同じ家のことを指します。

総2階建てのメリット

1:総2階建ての家は、他の形の建物と比べ価格が安い(経済性)

やはり総2階建ての一番のメリットは価格が安いことでしょう。家の形に特にこだわりがなく、価格を抑えた家づくりをされたい方は迷わず総2階建ての建物を選ぶと良いでしょう。

また、価格を抑えられるのは建てる時ではありません。建てた後にしょうじる将来の外部メンテナンスにかかる費用も少なくて済みます。つまり、総2階建ての建物は経済性に優れた建物だということを意味します。

※総2階建てにすることによって、具体的に金額がどれくらいかわってくるのかは後述します。

建物を安く建てることが出来る
メンテナンスが容易で費用が安く済む

2:総2階建ての家は、地震など耐震性に優れている。(耐震性)

一般的に建物は真上からの重さに対しては、柱で支えることが出来るので優れていますが、横からの力には非常に弱い傾向があります。

その点、総2階建ての家は、耐力壁(建物の横から来る力)が上の階と下の階同じ場所にある為、地震時の横揺れや台風の時の横からの強風に強い形の建物となります。

ただし、必ずしも耐震性がいいわけではなく、もちろんその他の要素も大きく関わってきます。例えば外壁の凹凸が多くなるほど耐震性に弱くなり、また経済性も落ちてしまいます。

図1 写真:耐震性を保つ耐力壁|ハウスガードシステム

図1 写真:耐震性を保つ耐力壁|ハウスガードシステム

耐力壁のこと:
木造住宅でいう耐力壁とは、図のように筋交いや構造用の木材でつくられた壁のことです。図2 写真:耐震性を保つ耐力壁|ハウスガードシステム
マンションなどの場合は、鉄筋コンクリートがそのまま耐力壁となります。耐力壁は住宅の重さも支えなければならないので2階よりも1階の部分に多く耐力壁が必要となります。
耐力壁の効用としては大きく言って2つあり
1:地震や台風などの横方向からの力に耐える。
2:時間の経過と共に生じる劣化などによる建物の変形に耐えることが出来る。
が代表的なメリットとしてあげられます。

3:太陽光パネルを設置したり機能性が高い家づくりが出来る(機能性)

総2階建ての建物では、屋根を有効に活用することが出来るため、屋根などにのせる太陽光発電で必要な太陽光パネルを使用する時に最大限のメリットを発揮します。総2階建ての建物では太陽光パネルを他の建物の形と比べて目一杯の面積を使い乗せることが出来ます。理由としては屋根一面の大きさがかなりとれる為です。
※太陽光パネルについては「太陽光発電システムについて」で詳細について記していきます。

また総2階建ての家では、壁面に凹凸がなく死角が少ないため泥棒などに狙われにくく防犯上も優れた建物と言えるほか、屋根の形も単純な形となる為他の形の建物と比べて、雨漏りの原因が減ります。

太陽光パネルを乗せる最大限のスペースが確保できる
死角が少ないため泥棒などに狙われにくく防犯上も有利
屋根の形が単純なため、雨漏りの原因が減る

4:外に接している面積が少ない分、熱損失を最小限に抑えられる(断熱性)

総2階建ての建物は建物の凹凸が少ない分屋根や壁の面積が少なくなります。一般的に建物は凹凸が多いほど外部の熱環境の影響を受けやすく断熱性が低下します。総2階建ての建物は建物の構造上、熱損失を最小限に抑えられる為、その分熱損失が少なくなります。

断熱性能は断熱材の量だけで決まるわけではなく、建物の形にも大きく依存します。

総2階建てのデメリット

1:デザインの面で拡張性がなく制約がある

総2階建ての一番のデメリットとしてはやはりデザイン面での制約があることでしょう。つまり総2階建ての建物では、設計の段階でおおまかな形の制約があるため、デザイン面で優れたあなただけの理想の家を建てることは不可能となります。

2:安っぽく見える

総2階建ての家は、四角い形をしています。そのため一般的には、外から見ると非常に単調で安っぽいつくりになってしまいます。

もちろん設計次第ではシンプルでも美しい外観を保つことは可能ですが、それでもやはりデザイン面での制限があるのは否めません。

3:1階の面積に応じて2階の面積も大きくなる。

総2階建ての家では一階の面積に応じて、必然的に2階の面積も広くなります。1階の面積に依存するということは、つまり、一階が狭ければ2階も狭くなります。

そのため土地の容積率が極端に低い場合は注意しなければなりません。容積率や建ぺい率については家づくりで非常に大事な言葉です。容積率や建ぺい率ときいてあまり良く分からない方は「土地購入で役立つ建築用語」を必ず確認するようにしてください。

4:1階面の屋根を利用することが出来ない

総2階建てを建てることのデメリットとして、意外にあげられていませんが、総2階建ての家では、1階面の屋根を利用することが出来ないというデメリットもあります。

では具体的に、1階面の屋根を利用できないとどのような不便が生じるのか。

そのうちの一つが雨樋(あまどい)の掃除がなかなか大変だと言うことです。高所の作業になる他、梯子をかけることが困難なため、枯れ葉などのゴミがたまることにより生じる掃除が非常に大変になります。

雨樋の掃除は高所での作業の為、依頼する業者にもよりますが一般的には、業者に頼むと数万円はかかります。※素人が掃除するのにはかなり困難です。

また家が火事などになった場合、不幸にも2階にいた場合、一旦1階の屋根に降りると言う選択肢がないため、窓から地面に直接飛ぶ形になります。そういったデメリットも予め認識しておくことは非常に大事です。

総2階建ての家は、デザイン面を除けば、他のどんな家の形よりも経済面、高性能、高品質の家を建てることが出来ます。つまりローコストで家を建てることが出来るので家づくりをする上で、一番お金がかからない家を建てることが出来ます。

L字型の家などカドの多い家

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次に見ていきたいのがL字型やコの字型の家を代表とする角の多い家です。当たり前ですがL字型の家は総2階建ての家と比べは違い、四角い形をしていません。そして当然のようにL字型やコの字型になれば四角い家と比べ壁を新たにつくる必要があります。

つまり壁が増えた分材料が増えます。材料が増えるだけではなく、角が増えるので、角を処理する為の手間も必要になります。依頼する会社によって違いますが、角が1個所、増えるだけで10万円から20万円ほど金額に差が出ますからこれはバカに出来ない金額となります。

総2階建ての家とL字型の家 図:コンセプトハウスの設計理念 | Vivienda Style | Simple Inc.

総2階建ての家とL字型の家 図:コンセプトハウスの設計理念 | Vivienda Style | Simple Inc.

一般的には角が多い分、それに伴い家の価格は高くなると認識して頂いて問題ありません。

ここではL字型を中心とした家のメリットとデメリットを書いていくこととします。

L字型やコの字型の家のメリット

1:デザイン面に優れた家をつくることが出来る

特にデザインを重視したデザイナーズ住宅を建てたい場合はL字型にみられるような角の多い建物を希望すると思います。L字型をはじめとする角の多い家は、外から見た時の家の見栄えが美しく、世界に一つだけの斬新な家づくりをしたいひとにとってはうってつけの形の家をつくることができます。

2:三角形や台形をはじめ複雑な地形や狭小地にも対応できる

L字型を代表とする角の多い家の形は複雑な地形にも対応しやすい建物を建てることが出来ます。また狭小地であったとしても家の形を利用することにより地形を活かした家づくりをすることができます。

3:採光を工夫できるほか開放感のあるプライベートな中庭をつくることができる

L字型の住宅では総2階建ての家より、窓の面積が広くできるため、明るい室内にする、つまり採光を多くとることが出来ます。また、周りの家との関係ももちろんありますが、特にコの字型の家はプライベートな中庭をつくることができます。

4:風通しの良い家をつくることができる

特にL字型の家は外に面している部分が多くなりますので、建物を建てる土地にもよりますが、比較的風通しの良い家をつくることが出来ます。

L字型やコの字型の家のデメリット

1:風水的によくない

L字型の家は風水では凶相とされています。風水を気にしない方なら問題ありませんがL字型の家は構造上家の中心である家の中でもひとの集まる場所(家相の中心)が良いとされる太極が外部となってしまうためです。

L字型の家の場合、太極が外部にあると発展性の欠如、長期的な病気、不慮の災難等の現象が現れやすくなるといわれています。気にしない方は関係ありませんが、気にされる方は家の中心である太極を考慮して設計するのが良いでしょう。

※建物と風水の関係については、非常に細かいため別の機会に記述します。

補足:家の中心の求め方
まずは基本的な中心の見方からご紹介します。基本的な考え方として、家相の中心を求めるのには、外壁ラインを繋いだ線で求めることが出来ます。
基本的な家の家相の中心の求め方 写真:家相入門
またL字型のように少しだけ複雑な建物の場合は、分割してそれぞれの中心を求めそれぞれの中心を結ぶことで求めることができます。
複雑な家の家相の中心の求め方 写真:家相入門
上の建物の場合は、まずは上と下に分割してそれぞれの中心線を結びつけます。
複雑な家の家相の中心の求め方2 写真:家相入門
さらに左右の部屋を分割し、それぞれの中心線を結びつけます。
複雑な家の家相の中心の求め方3 写真:家相入門
最後に上下左右に分割したものを重ね合わせ、それぞれの線が結ぶ中心点を探し出します。コの字型の家でも基本的には同じ考えですが次の図のように簡略した考え方もあります。
コの字型家の中心の求め方

注意:L時型の家の場合、家の中心である太極の求め方が諸説あります。心配な方は都度専門家に相談するなどして決めてください。例えばL字型の家は次のような中心の求め方の考えもあります。

写真:幸せ色の暮らしづくりを応援する~風水術

写真:幸せ色の暮らしづくりを応援する~風水術

また家の中心が吹き抜けの回廊式の家に置いても同じような考え方があります。

写真:幸せ色の暮らしづくりを応援する~風水術

写真:幸せ色の暮らしづくりを応援する~風水術

1階と2階の形が違う場合は、基本的にはそれぞれの階層の中心線をとるようにして求めます。

1階と2階の形が異なる場合 写真:カク企画1級建築士事務所

1階と2階の形が異なる場合 写真:カク企画1級建築士事務所

さらに下記のように複雑な場合はまずは厚紙を用意し形に切り抜きます。
家の形がかなり複雑な場合  家の形がかなり複雑な場合 手順
その上で適当に尖った棒の上に厚紙を乗せバランスをとります。バランスがとれた部分が家相の中心となります。

家の形がかなり複雑な場合の求め方 写真:カク企画一級建築士事務所

家の形がかなり複雑な場合の求め方 写真:カク企画一級建築士事務所

上記のやり方でどうしてもバランスがとれない家は凶相となります。

2:L型やコの字型の角付近にかなりの補強が必要になる他、維持や補修の費用負担が高い

L型の建物は耐震性に優れているわけではありません。特にL型の角は弱く、L型の角付近(入隅部分)にはかなりの補強が必要になります。

また、L字型の家の場合、総2階建ての家と比べて外壁面が多くなります。その分、建物を維持する為の費用や補修に対する費用は高くなります。

3:断熱性をはじめ暮らしに余計な支出がかかる

総2階建ての建物と違いどうしても建物の凹凸が多いため、必然的に屋根や壁の面積が広くなります。一般的に建物は凹凸が多いほど外部の熱環境の影響を受けやすく断熱性が低下しますから、L字型の建物以降、角が多ければ多いほど熱損失がそれだけ増えるため、その分熱損失が激しくなります。さらに日々の暮らしの中で、例えば冷暖房などを使用することや、維持管理するためのコストがかさみます。
一般的な家の形状で、お金がかかる家。(家の形が複雑になればなるほどお金がかかる)

オーバーハングしている家

Mushroom House 5mのオーバーハング建築家:小島広行

オーバーハングとは、下の階よりも上の階が張り出し、スペースが広くなるように設計された形の家のことをいいます。オーバーハングしている家の出っ張っている部分(せり出している部分)はキャンティと呼ばれ下の階の庭などの広さを保ったうえで建物のスペースを確保することが出来ます。

オーバーハング 杉本建築研究所

オーバーハング 杉本建築研究所

オーバーハングしている家のメリット

1:敷地を最大限に有効活用できる

オーバーハングしている家の一番のメリットとしてあげられるのはやはり敷地を最大限に活用できる点にあります。また土地探しの時にもオーバーハングの家を建てることを頭の片隅に入れて探せば選択肢は広がります。

2:都市部など狭小地など狭い敷地で家を建てるのに適している

オーバーハングの家は狭い土地、つまり狭小地に建物を建てる時には特に優れています。例えば、狭い土地を最大限活用し建物をオーバーハングの家にすることにより1階を無駄に広くせず2階に広く部屋をとることができます。

このことにより、わざわざ駐車場として敷地内のスペースを別に確保して駐車場をつくらなくてもオーバーハングした場所につくることができます。つまり、限られたスペースを有効的に利用することが出来ます。

3:同じ面積でも費用を抑えて部屋をつくることができる

オーバーハングの家は費用の面でも優れています。例えば同じ面積でつくる場合でも2階よりも、1階を広くした場合の方が高くなります。

これは1階を広くすると建物の基礎をつくる費用がかさむ為におきます。2階を広くするとその分2階の屋根の費用も増えますが、2階に屋根をつくる費用よりも1階に基礎を作る方が費用が高くなります。

ですから、基本的にはオーバーハングすると費用が大きくは値上がるということはなく費用を抑えた上で部屋を広くすることが出来ます。

4:意匠性に優れたデザインの建物をつくることができる

オーバーハングすることにより建物にメリハリが生まれます。そのため外観上のデザイン面でも意匠性の高い建物をつくることができます。

オーバーハングしている家のデメリット

1:構造的に強い建物ではない為、強度を確保する必要がある

オーバーハングの家は写真や図でも分かるように決して構造的に強い建物ではありません。せり出したオーバーハングの部分を支えるため基礎を含めた構造の強度をはかる必要があります。

2:外観の見た目が不安定な印象になる場合もある

オーバーハングの家は矛盾しているようですが、意匠性の高い建物をつくることが出来る一方、外観上の見た目が特に不安定な印象をもつ建物になることもあります。

3:建物のバランスに気を配る必要がある

T字型の家でも同じことが言えますが建物の入隅部分は特に強度が弱くなります。そのため接合部をしっかりと緊結し、また水平面に置いても強くする必要があります。

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図:既存木造住宅の耐震診断の現状

そこまで気を配る必要はありませんが、それでもやはり無理なオーバーハングは避け、ある程度考えた上で設計に落とし込むことが必要となります。

補足:セットバックの家
2階や3階の外壁が下の階の外壁よりも内側にすることを「セットバック」、つまり横から見て1階よりも、2階や3階が小さくなっている家の形のをセットバックと言います。

setback2

図:セットバック 杉本建築研究所

セットバックにする理由は
1:法令による斜線制限に対応するため。
2:採光のために用いるため。
の2つが代表的です。
またセットバックした部分をバルコニーや屋根として利用し外観デザインの幅を持たせることができます。

setback1

図:セットバック 杉本建築研究所

一方、セットバックの家は地震や風の力が上の階から下の階にうまく伝達することが出来ず揺れやすい建物の構造となります。またセットバックは、雨漏りなどの施工不良も起こしやすい形の建物となります。しかしセットバックに関する法的な基準はなく、構造の検討を行い家の安全性を入念に確認する必要があります。

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写真:なまあず本舗設計室

さらに図のようにビルトインガレージタイプの家で上層階がセットバックしている場合は、建物自体の強度が不足し壊れやすくなるので注意が必要です。

平屋住宅の家

平屋建ての家

知っておきたい家の形の最後として、平屋住宅があります。平屋とは1階だけで2階の無い家のことをいいます。特に年配の方に人気があるのがこの平屋です。また平屋を建てるには、ある程度の土地の広さが必要となるので注意が必要です。

平屋のメリット

1:生活導線が短く移動が楽で暮らしやすい

やはり平屋の一番のメリットは、移動が楽ということにあります。無駄な段差もなく、一般的に建物の構造自体が非常に単純であるため、建物全体を楽に移動することが出来ます。

特に小さなお子様がいる場合は目の届く範囲内にいることが多いですし、階段から落ちる心配もないため安心感を得ることが出来ます。

また平屋で暮らしたひとの意見によるとワンフロアのため掃除もかなり楽だとききます。

2:建物のメンテナンスがしやすい

2階建ての建物の場合は、高いところの外壁などのメンテナンスをする場合に足場を組む必要があります。しかし平屋建ては足場が必要ないので簡単に屋根に上がることが出来ます。

そのため平屋は、2階建てのメンテナンスに比べて安い価格でメンテナンスを行なうことが出来ます。

3:年をとっても無理なく過ごせる

年を取ると階段の昇り降りがきつくなります。その点、平屋は段差がないので年をとっても特別大々的な改装の必要がなく、無理なく過ごすことが出来ます。

4:構造上、開放的で風通しがよくスペースの有効活用が出来る

平屋の場合はその構造がゆえに窓を開けると風が家全体を吹き抜けます。2階建ての建物だと循環しづらい場合も平屋だと空気がすっと吹き抜けていきます。

また平屋は2階へ続く階段もないため収納を増やすなど、ワンフロアというスペースを最大限有効的に活用することが出来ます。

5:家族とのコミュニケーションをとりやすい

平屋はどこにいても家族の存在を感じることが出来ます。また、平屋の中心はリビングであり自然と家族がリビングに集まる機会が多いため自然と会話が生まれます。

6:天井を高くとることが出来、復層階の建物と比べて構造的に強い

平屋はワンフロアのため、開放感のある高い天井をつくることができます。また高さがなく、軽い為に風や地震などの影響を受けづらいメリットもあります。

平屋のデメリット

1:意外に費用がかかる

意外に思われるかもしれませんが、平屋は同じ床面積の家でも2階建ての家より費用がかさみます。これは2階建ての家では必要のない基礎の面積、屋根の面積が必然的に増えてしまうことに原因があります。

オーバーハングの家の項でも説明しましたが1階を広くすると建物の基礎をつくる費用がその面積分だけ増えます。また平屋は、1階の面積が広くなった分屋根の面積も増えてしまいます。

また建物だけではなく、平屋を建てる為の広い敷地が必要になります。平屋を建てる為の土地代、平屋を建てる為の建築費を総合すると結果的にかなり金額がかさんでしまいます。

つまり同じ30坪の家を建てるとしても、2階建ての家よりも1階建ての平屋の家の方が土地代、ならびに建築費が多くかかるため坪単価をはじめ全体的な金額も高くなります。

2:水廻りの音が想像以上にうるさく感じる

平屋のメリットは移動が楽でつながりが良く、コンパクトかつ効率的な間取りにできることがありますが、これが逆にデメリットにもなりえます。

特に食器を洗う音や洗濯機の音など、水廻りに関する音が必要以上にうるさく感じる場合が多いとききます。実際、建ててみたらテレビを見ている時など水廻りの音がうるさくてきこえないという声をよく耳にします。

なので、対策としてはできるだけリビングと水廻りのスペースを話すなどの対策をすると良いと思います。

3:日当りがよくない

特に都市部で起こりがちなのですが、平屋住宅は周りの建物と比べると高さがありません。もちろん平屋を建てる土地によりますが、必然的に日当りは悪くなってしまうことが多いです。

どうしても平面に広い刑場になってしまうので部屋の奥まで光が届かず全体的に室内が暗くなってしまう傾向にあります。そのため天窓を設けるなどして採光をとる必要があります。

しかし天窓をつけすぎると断熱性が低くなり、今度は、熱が外に逃げてしまうので、冬場の寒い時天窓の数だけすきま風が入り込み、寒くなってしまいます。

4:プライベートな空間を確保することが難しい

当たり前ですが平屋はワンフロアしかありません。そのため家族と顔を合わせる機会が多くなります。特に男性の方に多いのですが、どうしてもひとりになれるスペースが欲しい場合は設計の段階で詰めておく必要があります。

また一階建てのワンフロアのため周囲のご近所の方の視線を受ける機会が多くなります。特に掃除や換気をする時に不便に感じることが多いでしょう。

どうしても気になる場合は、窓の高さを変えることで視線を防いだり、窓を曇りガラスにしたり、外壁などを工夫し視線を遮る必要があります。

5:防犯対策をしっかりと行なう必要がある

平屋の場合は特に防犯対策が重要な意味を持ちます。平屋はワンフロアしかない為、移動が楽で侵入しやすく、その単純な構造が一番の魅力ではあるのですが、それは逆にデメリットにもなります。

現実的に考えると、防犯上真夏の寝苦しい時に窓をあけて寝るなんてことはできません。

さらに家を安く建てる為に・・・

ここまでで基本的な家の形を話してきました。ものすごくざっくりいうと、家は角が多くなればなるほどそれに応じて金額が高くなります。また面積が広くなればなるほど、それに応じて家の金額は高くなります。

逆を言えば、角が少ない家ほど安く建てることが出来、面積が狭ければ狭いほど、材料にかかる建築費用も少なくなるため家を安く建てることが出来ることを意味します。

コストが上がる例 図:コンセプトハウスの設計理念 | Vivienda Style | Simple Inc.

コストが上がる例 図:コンセプトハウスの設計理念 | Vivienda Style | Simple Inc.

だから極論すれば、角が出来るだけ少なく、建物に使う面積が狭い家が一番安い家を建てる為のコツとなります。でも現実問題、そんな家は建てません。家は一生に一階の大きな買い物だからこそ、ましてやそこに長い間住み暮らすわけですから、できるだけ自分の理想に近い家にしたいもの。

でも金額は抑えたい・・・ではどうすればいいのか?ここではさらに踏み込んで家を安く仕上げる為の、そんなお話をしていきます。

日本の建築における寸法基準と、壁の構造バランスを整えることによって質を落とすことなく、家をさらに安く建てる

1:知って得する家のコストを下げる寸法基準910モジュール(規格寸法)と建築費用の関係

日本の住宅設計では大きく2種類の寸法基準があります。そのうちのひとつが910mmを基本単位とする910モジュール(尺モジュール)と呼ばれる寸法基準です。そして、もうひとつが1000mmを基本単位とするメーターモジュールです。

このモジュールとは、住宅設計においての規格寸法のことをいい、日本の木造住宅の建材における約9割が910mmを基準につくられる910モジュール(尺モジュール)を採用しています。

つまりこの910mmという寸法をうまく使えば材料や手間の無駄がなくなるため質を落とすことなくコストを下げることが可能になります。

尺モジュールとメーターモジュール 図:コンセプトハウスの設計理念 | Vivienda Style | Simple Inc.

尺モジュールとメーターモジュール 図:コンセプトハウスの設計理念 | Vivienda Style | Simple Inc.

補足:坪単価のからくり。910mmモジュール(尺モジュール)とメーターモジュール。
今でこそ間取りの単位として、尺モジュールで言う一坪は1,820mm×1,820mmを採用していますが、過去、尺貫法の改正前は1坪を1,818mm×1,818mmとして定義づけていました。ところが大手メーカーでは尺貫法の改正を機に、わかりやすいメーターモジュールを採用するようになりました。大手メーカーは、メーターモジュールを採用しているため、尺モジュールに対して坪単価が安くなるようになります。これはどういうことか。例えば1坪をグリッド単位で考えると尺モジュールの場合は、
尺モジュール:1820mm×1820mm=3.3124m²
となりますが、メーターモジュールで考えると
メーターモジュール:2.0m×2.0m=4m²になります。

本当はお客様にとってお得な「尺モジュール」 図:川崎市の工務店 太洋建設 一級建築士事務所

本当はお客様にとってお得な「尺モジュール」 図:川崎市の工務店 太洋建設 一級建築士事務所

これを仮に、坪単価40万円とし、坪40万円の建物でそれぞれのモジュールで考えてみるとします。

メーターモジュールで計算した場合
メーターモジュールでの「40坪」の建物は、実際は尺モジュールに換算すると8.303345坪広くなります。

本当はお客様にとってお得な「尺モジュール」2 図:川崎市の工務店 太洋建設 一級建築士事務所

本当はお客様にとってお得な「尺モジュール」2 図:川崎市の工務店 太洋建設 一級建築士事務所

尺モジュールで計算した場合

本当はお客様にとってお得な「尺モジュール」3 図:川崎市の工務店 太洋建設 一級建築士事務所

本当はお客様にとってお得な「尺モジュール」3 図:川崎市の工務店 太洋建設 一級建築士事務所

※参照元
本当はお客様にとってお得な「尺モジュール」 | 無駄なお金をかけない家づくり | 家づくり5つのこだわり|川崎市の工務店 太洋建設 一級建築士事務所

2:上下階の壁の位置を同じにすることでコストを下げる

実際は上下階の壁の位置は違うことが多いですが、極論すれば上下階の壁の位置を同じように配置することによって、結果的に無駄がなくなりコストを下げることが出来ます。

また結果的に、家の上下階の家のバランスを整えられ、材料も最小限に抑えられ家づくりのコストを下げられることはもちろん、建物自体の強度も強くなります。

建物の構造の違い 図:コンセプトハウスの設計理念

建物の構造の違い 図:コンセプトハウスの設計理念

図を見てみましょう。左側の図「コストが少ない構造」が上下階の壁のバランスを、整えたものであるのことがわかります。それに対して、右側の「コストがかかる構造」では上下階の壁の位置がアンバランスになっています。

実は1・2階の壁の位置が異なると、梁に規格外の大きさが必要になります。2階に柱がのるので、その分、梁を大きくしないと家の強度が保てなくなってしまうのです。規格から外れることになるのですからその分加工などのコストが加わり結果的に家の価格が高くなります。

以上のことから1階、2階の壁の位置が同じ程、コストダウンに繋がります。

3:間仕切りを少なくする(部屋を減らす)

家の本体価格は、「スケルトンの状態の家」に「間仕切り壁の数」と「その他(設備・造作など)」を足して決まると伝えてきました。

極端な話をすると1枚も間仕切りのない家をつくることが一番安い家となります。しかし間仕切りがないとなると、お風呂もトイレも家のどの位置にいても丸見えとなってしまうのですから、それは現実的にあり得ない話だと思います。

間仕切りが増えるほどコストがかさむわけですから、できるだけ間仕切りをなくすことで全体的なコストを下げることが出来ます。

つまり本当に必要な分だけ間仕切りを用意する間取りにすることで安くすることができます。※間仕切りを減らせばドアなどの建具も必要なくなるので結果的にコストを抑えることが出来るのです。

間仕切りを減らすとその分、一部屋が大きくなります。将来的に壁が必要になったらリフォームで壁を増やすこともできますから、家を建てる時の予算を削減したいなら間仕切りを出来るだけつくらない構造にし、将来必要になった時に間仕切りをつくるという選択肢も検討してみてもいいかもしれません。

まとめ:

今回は家の形から始まり、寸法や壁、間仕切りなどを整えることにより家を建てる時のコストを下げることが出来ると言う話をしてきました。

細かいところを言えば、まだまだ家を安くするための工夫はありますが、それはおいおい書いていくこととします。もちろん限界はありますが、家を安くすることが出来る方法はたくさんあります。

予算をかけるところにはしっかり予算をかけ、予算を削るところではきっちりと予算を削る。そういった考え方が家づくりでは必要になってきます。

たった3分の手間で費用が数百万円変わる場合があります

実際に体験した方にお伺いしたのですが、一括見積もりサイトに複数登録するだけで、数百万円のコストを下げられる可能性があります。

実際に渡された見積書を見せてもらいましたが、わかってはいましたが、会社によってここまで費用に差が出てきてしまうものなのかと、一括見積もりサイトの意味をあらためて実感しました。

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もちろん、あなたがどのような条件によって、家を建てたいのかによって費用は大きく変わってきますが、条件にあった施工会社を見つける為にも、必ず登録しておくべきだと思います。

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